聴いてみた、ギリシャのアコースティック民族サイケ。74年発表。
「ギリシャ共和国」は地中海沿岸の国で、古代ギリシャ文明が生み出した数々の文化的偉業は、人類の歴史上大きな役割を果たした事は今更言うまでも無いだろう。…ローマ帝国による併合後は歴史の陰に隠れてしまう印象があるが、第二次大戦後の一時期軍事政権下にあったというのは余り知られていない事実かも。
当アルバムが制作された丁度1974年に軍事政権は崩壊し、その後共和制国家となる。…本作にはそういった政治事情が背景に存在したとはとても思えない、荘厳さとエネルギーに満ち溢れている。これはもはや、宗教的恍惚と言ってもいい。
本作は聖書をモチーフとした歌詞が歌われている様だが、楽曲の内容としても宗教曲と現地音楽が融合し、アコースティック楽器の重層的な倍音が深い陶酔感をもたらす。…XILOURISもGALANIも当地の有名な歌手らしいが一体如何なる神秘が働いて、本作の様な驚愕的天然サイケ作品が出来てしまったのだろうか。
