2009.11.07

夜と霧

観てみた、アラン・レネ監督によるドキュメンタリー映画。55年公開。

本作は第二次大戦中ナチスドイツが行ったユダヤ人虐殺、及びその舞台となった「アウシュヴィッツ強制収容所」の映像記録。当時のモノクロ映像と、制作当時の廃墟になった現場のカラー映像が交錯する。背後にはアイスラーの音楽が流れ、淡々としたナレーションがこの世のものとは思えない悲劇を語る…という内容。

本作を観て個人的に思い出したのが、同様にユダヤ人虐殺を扱った「ショア」という映画。こちらは本作とは違い、存命である当時の関係者(被害者ユダヤ人、加害者ナチス、そして傍観者ポーランド人)の証言を集めた、503分にも渡る長大な作品。本作が資料映像のみ、そして僅かに32分という尺を考えると実に対照的。

勿論どちらが優れているというものでも無いだろうが、本作が世界に与えたであろう衝撃は今も尚鮮烈に息づいている。レネという映像作家の作品として改めて眺めても、意義深い内容。近作を観ると…いやあ人って変わるもんなんだねえ。
posted by ぬきやまがいせい at 22:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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