観てみた。円谷英二特技監督、小田基義監督映画。54年公開。
銀座の路上で「透明人間」が死んだ。携えた遺書には、彼以外にも透明人間がいる事を伝えていた。この事実に日本が揺れる中、透明人間を名乗る包帯面の強盗が現れ更に世間を騒がす。そんな時、事故の当事者だった記者が目を付けたのは常にピエロの扮装でサンドイッチマンをする南條という男だった…という内容。
本作は「ゴジラ」と同年の公開という事で、円谷監督の特撮や映像的アイデアが素晴らしい。一方ストーリー面は案外シリアス(ゴジラ同様戦争の影が色濃い…透明人間による特攻隊なんて発想は、後の怪奇大作戦っぽいね)。な割に透明人間の描写はコミカルにならざるを得ないのは、少々良し悪しではあるのだけど。
そういう辺りのバランスを取る為の見せ場が、重油タンク爆発シーンなのかもしれないが、正直こっちは爆笑してしまった(特撮の出来自体はいい)。ギャングの拳銃すげー。…でもそういや変身人間ものって、大抵ラストで大爆発してるよね。
2010.01.05
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