観てみた。円谷英二特技監督、本多猪四郎監督映画。1958年公開。
北上川上流を訪れた科学者一行、だが彼らは何者かの襲撃で全滅してしまう。事故原因の究明のため現地に分け入る人々、そこで彼らは地元民により「婆羅陀魏山神」として崇拝される、古代生物「バラン」と遭遇する。怪獣バランは民家をなぎ倒し、空を飛んで東京を目指す。人類はバランを阻止出来るのか…という内容。
なんか日本の特撮と言うより、英米の怪獣映画(原子怪獣現る辺り)みたいな雰囲気の作品。…それもその筈、実際本作は元々米国で放映するテレビ映画として制作された。作品の規模(壊されるのは茅葺きの民家がせいぜい)やバラン撃退の手段(要するにただの爆弾)が変に現実的なのは、そういう理由からなのだろう。
「怪獣に有効なのは火力のみ」という思考は余りにも当然過ぎて、小美人の歌や孤独な科学者の超発明が最終手段となる日本の怪獣映画としたらやはり異色。面白いと言えば面白いのだが、ドンパチ一辺倒の割に印象としては淡白だな。
2010.08.24
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