観てみた。円谷英二特殊撮影、安達伸生監督映画。1949年公開。
物体を透明にする薬品を研究する中里博士には、瀬木と黒川という弟子がいた。彼らは博士の娘を巡る恋愛のもつれもあり、相争う関係にあった。そんな時、博士が透明薬の実験をすると書き残して失踪し、黒川もまた何者かに連れられ姿を隠す。それと軌を一にして、「透明人間」が世間を騒がせる様になり…という内容。
本作は円谷英二の戦後初作品として大映で制作された。円谷はこの数年後に、以前紹介した「透明人間」を東宝で撮影している。…作品的な関連は全く無いが、本作は円谷の初期代表作とも言われており、その成功を受けてのものだろう。
とは言うものの、出来としては後者に軍配が上がるかな。本作は元々子供向けという事もあるし、全体的に地味。透明人間が副作用で精神を病むという設定もあって、悲壮感ばかりが先に立つのは致し方ないが少々つらい。まあカーペンター監督版みたいに、透明のままで人世エンジョイ出来るようになるのもすごいが…
2010.11.04
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「インビジブル」の方が近いかな?。
そうですねえ、この映画の透明人間もインビジブルみたいに
エロ方面で能力を活用しておけば、こんな
悲愴な話にはならなかったんでしょうにねえ…