観てみた、米林宏昌監督によるアニメーション映画。2010年公開。
病気療養の為、郊外の古い屋敷にやって来た少年・翔。彼がそこで目にしたのは小人の少女・アリエッティの姿だった。彼女たち「借りぐらし」は代々人間の家の家に住み、必要な物を借りる事により生活する種族だった。互いに密やかな好奇心を抱き、少しずつ交流を深めていく翔とアリエッティだったのだが…という内容。
脚本担当は宮崎駿なのだが、本作を一言でいうと「小品」。正直なところえっこれでおしまい?、という感想を筆者も持った。でもまあこれでいいんじゃないか、とも思う。…ジブリはどうしても宮崎アニメのイメージから大作感を期待されてしまうけれど、本作位の内容の作品を手堅くコンスタントに作るべきなんじゃないかな。
とは言え映像面にはやはり目を引かれる。室内が急峻な山岳の様に踏破する行く手を阻み、日常的な身の回りの品がスケールを変えて存在を主張する。…確かに内容面で気になる点はあるけど、いい意味で「小さい作品」として楽しみたい。
2012.07.23
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