観てみた。庵野秀明脚本、樋口真嗣監督による特撮映画。2012年公開。
現代の日本で生活する「語り手」の女性。彼女の弟は東京に大きな災厄が起こる前兆を感じ取り姉に語った。果たして東京上空に巨人が姿を現し、大地に降り立つ。驚く人々の前で巨人は咆吼し、東京を火の海へと変えていき…という内容。
本作は東京都現代美術館で開催中の「特撮博物館」展で上映された、9分程の短編。内容は宮崎駿原作「風の谷のナウシカ」に登場する「巨神兵」を主役にし、原作では語られなかった「火の七日間」の状況を実写特撮として再現したものとなっている。…個人的にはナウシカファンなので、それだけで充分感激してしまう。
同時に本作は企画の趣旨に沿う形で「CGを一切使わない」特撮を謳っており、そうした点からも興味深い。特に目を引くのが垂直方向に崩壊するビルで、どうやったんだ?と思ったら、別の映像展示でそのメイキングが見られるという至れり尽くせり。「あえて」ミニチュアらしさを残したユーモアも含めて、素晴らしいの一言。
2012.09.27
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