観てみた。森山祐子主演、雨宮慶太監督映画。1991年公開。
宇宙の果てで凶悪な生物兵器「ゼイラム」が脱走を果たし、地球に逃げ延びて来た。先回りした女賞金稼ぎイリアは、ゼイラムを迎え撃つ為にゾーンという閉鎖空間を用意する。だがその場に地球の一般人、神谷と鉄平が巻き込まれてしまう。イリアとゼイラムは遂に衝突し、激しい戦火が交えられるのだが…という内容。
今や牙狼シリーズにより押しも押されぬ存在となった雨宮氏の映画初監督作。出来自体は自主制作映画の延長ながら、同氏独特のデザインセンスや世界観が反映し仲々に興味深い。…ターミネーター亜流(後半モデルアニメーション全開になったりな)という内容に、生物的・東洋的なデザインによる味付けがされている。
しかしコンピュータ画面に映し出されるCGが今の目ではだいぶショボいのだが、あれが当時の限界なのかレトロっぽさを狙ったのか判断がつかないな。まあ最近見た80年代アニメみたいに「手描き」でない分、確実に進歩の程が伺えるが…
…で同時に観たのが、1994年公開の「ゼイラム2」。
こちらは映像面や内容がスケールアップしており、更に楽しめる
(たった3年後ながら、3DCGもしっかり使われているし)。
特に面白いのが舞台になった「東京湾観音」で
前作同様イリア役・森山祐子の佇まいのよさ共々、
作品の出来を引き上げている。
2012.12.14
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