観てみた。千葉真一主演、佐藤肇監督映画。1966年公開。
新聞記者の安部とジェニーは、米潜水艦が行った水中ミサイル発射実験に立ち会う。だがその際カメラに謎の影が映り、不審に思った彼らは周辺海域で潜水調査を始めた。ジェニーが海中で遭遇したのは何と体中にヒレの生えた半魚人で、彼らは悪の科学者に改造された人間の成れの果てだった…という内容。
福島正実原案による日米合作の東映製海中特撮映画。多分「海底軍艦」辺りに触発されたんじゃないかとは思うものの、本作を観て連想した「緯度0大作戦」や「007は二度死ぬ」辺りには、実は先駆けている事は評価するべきかも。
本作で潜水艦等のデザインを担当したのは成田亨。円谷プロとの契約の都合から、別名義での仕事だというのが興味深い。…と結構面白い材料が揃っているのに、本作の内容自体はだいぶ退屈なのが勿体ない。懇切丁寧にじっくりと半魚人への改造手術を描写するという、狂ったバランス感覚は逆に面白いけど。
2016.10.18
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック