2017.06.07

トスカーナの贋作

観てみた、アッバス・キアロスタミ監督映画。2010年公開。

伊トスカーナ地方の町で、英人作家が「贋作」に関する講演を行った。聴講に訪れていた女性が作家を案内する事になり、彼らは真作と贋作との関係について対話を繰り広げる。そしてあるカフェで夫婦と間違われた事をきっかけに、2人はまるで長年連れ添った夫と妻であるかの様に振る舞いだすのだが…という内容。

作家の著書「本物より美しき贋作」の題名がそのまま本作のテーマだとすると、それは勿論出逢ったばかりの男女による仮初めの恋愛の事だろうけど…作り話である筈の映画に心打たれる事もあるという、メタ的な含みもあるんじゃないかな。実際観ていて筆者、いつの間にこの人ら結婚したんだ?と混乱したのだわ。

とは言え上記の要素を気にせず観たら、ユーモアやスノッブ感等をオミットしたウディ・アレンの映画みたいな作品だったけど。…表現の自由を求めてイラン外で制作した本作もまた、同監督の映画に対する相克を反映しているのだろう。
posted by ぬきやまがいせい at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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