2017.06.08

抵抗 死刑囚は逃げた(公開時タイトル:抵抗 死刑囚の手記より)

観てみた。ロベール・ブレッソン脚本、監督映画。1956年公開。

1943年ドイツ占領下のリヨン。対独抵抗活動により逮捕されたフォンテーヌは、モントリュック監獄に収監されてしまう。次々に仲間が銃殺される中で、誰一人試みない脱獄を彼だけが日々周到な準備の下進めていた。だが遂に彼に死刑宣告が下され、しかも彼の独房に素性の判らぬ少年が送り込まれ…という内容。

カンヌ映画祭で監督賞を獲得した本作の原作は、アンリ・ドヴィニ大佐による戦中体験の手記。監督が巻頭言で語る通り本作は、事実をありのまま再現したと思しき映像の隅々までに見応えがある。…内容としては要するに脱獄物だけど、扉の板を削り布を裂いて綱を作るといった描写一つ一つが持つ説得力に唸る。

神は細部に云々というまさに実例だが…ドラマ性を極限まで省いたところに卒然と立ち昇る「ドラマ」は、まさに同監督ならではのスタイル。この後作られる名作に先立つ(「スリ」における詳細描写とかな)作品としても観ておいて損は無い。
posted by ぬきやまがいせい at 23:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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