2017.06.11

ベニーズ・ビデオ

観てみた。ミヒャエル・ハネケ脚本、監督映画。1992年公開。

ビデオ映像に囲まれた生活を送る少年ベニー、彼を最も魅了するのは豚の屠殺場面だった。ある日ビデオショップの店先で知り合った少女を自分の部屋に上げるのだが、弾みで彼女を殺害してしまう。殺人にも特に動揺を見せない彼は、その際の録画を両親に見せる。父と母はこの異常な事態に際し…という内容。

本作はハネケ監督の劇場映画第2作。前作「セブンス・コンチネント」に近い暴力と空虚が支配する日常の危機を描くと共に、後の作品でも多く見られるニュースや自家撮り場面を挿入した、入れ子構造の映像表現が採り入れられている。

ただ作品としては(表層上)「キレやすい若者」だの「理由無き殺人」だのの、結構手垢の付いた社会派的題材とそこまで差異を感じないので、他作ほどには衝撃も無いかなあ。…とは言え繰り返し流される屠殺シーンや全く理解不能な主人公像等、観ていて不愉快な気分になれる事請け合いな辺り、流石のハネケ印。
posted by ぬきやまがいせい at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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