2017.06.23

リアリティのダンス

観てみた、アレハンドロ・ホドロフスキー監督映画。2013年公開。

ソ連から移住し、チリのトコピージャで雑貨店を営むホドロフスキー一家。少年アレハンドロは、彼を歪んだ形で溺愛する母親と、厳格な父親との間で常に苛まれて育つ。しかも父は共産党員で、秘密裏の活動でイバニェス大統領の暗殺を画策していた。家族から離れて、大統領の馬屋番になった彼は…という内容。

原作は同監督の幼少期を綴った自伝で、自身で脚本化もしている。内容は流石に誇張もある様だが、結構赤裸々に描いているって印象を受けた。まあ映画自体はこれまでと同様、フリーク趣味やタブーに敢えて触れる扇情的な作品。

ただ「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」がドラッグカルチャーからの影響を反映しているのと違って、本作はラテンアメリカ文学的な「マジックリアリズム」が感じ取れる。まあ南米の独裁者なんか出て来る辺りまんまだが…老いて尚盛んな同監督の身内から湧き出る表現が、そうした土着性へと到達したのかもね。
posted by ぬきやまがいせい at 23:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画
この記事へのコメント
70過ぎてあの意気軒昂な作品を観ると、40なんぼでなに立ち腐れているんだと奮起させられますよね。頓挫した作品のドキュメンタリーでもニコニコしながら語る姿もかっこよかったですし。
Posted by はこ at 2017.06.25 15:52
>40なんぼでなに立ち腐れているんだと
いやあ、それは自分に関しても当てはまってしまって立つ瀬がない^^;

ホドロフスキーが「DUNE」で一生物の挫折を味わったのは
今の僕と大体同じ年代の頃だそうですから
そりゃ世間に毒づいてる場合じゃねえって話ですわなあ…
Posted by ぬきやまがいせい at 2017.06.26 02:31
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