観てみた、アンジェイ・ズラウスキー監督映画。1981年公開。
マルクは単身赴任で一人息子と共に自宅に残した妻・アンナが、彼の留守中に浮気をしていた事を知る。マルクは探偵を雇って家を出た妻の素行調査により、浮気相手を突き止めるのだが、その男もまた多くは知らない様子だった。アンナはどうやら狂気と共に、不可解な「何か」に取り憑かれており…という内容。
外国映画女優で言うと、イザベル・アジャーニのような妻(というか本人)が異常性癖の持ち主だったので、超法規的措置を取る作品。いやちょっと違うけどもまあそんな感じ。…アジャーニが「ピノキオ√964」みたいに吐瀉物まみれ、タガの外れた狂乱の演技を見せて、カンヌ映画祭では主演女優賞を獲得している。
浮気妻と夫(ジュラシックパークのグラント博士ことサム・ニール)の言い争いシーンなんかはカサヴェテス風だったのに、いつの間にかサイコ・サスペンスからモンスター映画へと変貌していく怪作。…よし!、見なかったことにしよう。
2021.09.21
ポゼッション
posted by ぬきやまがいせい at 22:41
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| 映画
アジャーニの演技・演出は「シルバーグローブ」でのプリミティブさに通じますし
表面的な変転しますが、根本は一貫してるのかもしれませんね。