2022.03.22
「エヴァンゲリオン・スタイル」森川嘉一郎編
読んでみた、アニメ作品のビジュアル・ムック/評論本。1997年発表。
庵野秀明監督・ガイナックス製作で、1995年よりTV放映されたアニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」。本書はブーム絶頂の中発売された研究本で、デザインや映像といったその優れた「スタイル」を解明していく…という内容。
当時山ほど刊行された、謎本みたいな便乗出版物だが…作品内の映像から無断使用した廉で、販売差し止めになってしまったとの事(でもまだ何故か新品が売ってる)。内容はそれこそ当時溢れていたエヴァを小難しく語るって趣旨の本で、関係者から冷笑的に否定されただろう、「考えすぎ」の論述で溢れている。
そんな本を今更読む価値って? …まあ新劇って結局、良かったのいくと要素だけだよね(※個人の感想です)となった今なら、むしろ改めて読む意義もあろう。現代美術や都市論との関連を探る本書で「やっぱり旧エヴァって刺激的だったよね」、いやさ「やっぱりあの頃って楽しかったよね」、と懐かしむのも悪くない。
posted by ぬきやまがいせい at 23:26
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