2023.06.06

長江哀歌(ちょうこうえれじー)

観てみた。ジャ・ジャンクー脚本、監督映画。2006年公開。

長江流域に三峡ダムが建設され、水底に沈んでしまった地を男が訪れる。ハン・サンミンは16年も会わずにいた妻子を捜しているのだが、その甲斐も無く建物を解体する仕事に就いた。また夫を捜すシェン・ホンという女性も現れて、姿を変えつつある長江周辺の時間は、緩やかに過ぎてゆくのだが…という内容。

長江の哀しい歌…と言えば、ドキュメンタリー映画を作って35億円も借金を背負ったさだまさしの事かと。まあ違うんだけど。その当時から25年以上が過ぎ、ダムで周辺の風景が一変した長江に、思いを馳せるにはいいかもしれない。

作品自体はセミドキュメンタリー調で、タンクトップ姿のオッサンがフラフラしてるばかりの印象なのだが…時折建物がロケット噴射で打ち上がったり、遠くのビルが急に崩壊したりとシュールな描写も採り入れている。まあ「長江」という存在の雄大さに打たれた事が原点なのは、本作もさだの映画も同じではあるのかな。
posted by ぬきやまがいせい at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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