
読んでみた、日本の出版社による自動車雑誌/ムック。2023年発表。
1906年にイタリアのトレノで、ヴィンチェンツォ・ランチアにより創業された自動車メーカー「ランチア」。ラリーを始めとするレース活動で華々しい活躍を見せ、世界中にファンを持つ同社の歴史を、多方面から紹介していく…という内容。
同シリーズでは先に「デルタ」で1冊刊行しているので、本書はランチア全体に視野を広げた感じ。表紙の「フトゥリスタ」や「ビアシオン・エヴォ」、既存のデルタをレストモッド(兵器で言う近代化改修…かな?)したという車両を再度掲載しているけど、まあ各20台と9台という希少さだし、確かに気になるところではある。
本書は創業者記念館の探訪記やフルヴィアより前の、まさにクラシックカーまでが載っており、「ランチア」好きなら興味深く読める筈。…特に自分の世代では伝説中の伝説、「ストラトス」の試乗レポートには仰天。プロトタイプ(!)なんか走るのかよ、と思ったらGr.5ターボの方が故障で乗れなかった模様。あらら。