観てみた。V・プライス主演、ロジャー・コーマン監督映画。1960年公開。
草すら生えない荒野に建つアッシャー家の邸宅。ウィンスロップは婚約者・マデリンに逢う為同家を訪れたのだが、兄のロデリックは妹との面会を拒む。同家は犯罪者や病弱ばかりの呪われた血統で、マデリンも近くこの世を去るというのだ。そしてロデリックの言った通り、彼女は絶命してしまうのだが…という内容。
原作はエドガー・アラン・ポオの短編小説、「アッシャー家の崩壊」。AIPが打ち出したポオ映画シリーズの第1弾となる本作だが、粗製乱造プロデューサーとして主に知られるコーマンの、映画監督としての代表作と言っていいのかな。
ただ緊密な構成により短編として圧倒的な完成度を誇る原作を、長編映画にしたらダラダラしてしまうのは(同著者の「早すぎた埋葬」の要素を採り入れてはいるものの)当たり前だろう。というか今回観たアマプラ配信での映像が、アナログ地上波を3倍モードでビデオ録画した、かの様な画質なのはなんなんだ…
2023.07.05
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック