観てみた。A・ホドロフスキー主演、マーク・コリン監督映画。2019年公開。
1978年パリ。アナは録音機材の山を前に、依頼されたCM曲の制作に取り組む。ところが思わしくない進捗の為催促される中、彼女は日本製リズムマシンの存在を知った。電子音楽の可能性に思いを馳せるアナは、歌手のクララと共に録音を行う。彼女はその夜のパーティで新曲を披露したのだが…という内容。
フランスの電子音楽と言ってもPierre HenryやLuc Ferrariみたいなのじゃなく、80年代エレクトロポップ前夜を描いた作品。内容的には殆ど部屋から出る事もない、実にこじんまりしたものだが…その部屋にモーグモジュラーシンセを始め当時の機材が山の様に登場し、その操作風景を見るだけで仲々興味深い。
逆に言うとその辺興味がないとピンと来ないだろうな(後の電子音楽隆盛を示唆するラストとか)。個人的にはThrobbing GristleやAksak Maboulが最新曲として紹介されたりして興奮した。…でも何故かSuicideだけディスられる。
2024.01.05
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