観てみた、スティーヴン・スピルバーグ監督映画。2022年公開。
1952年。ユダヤ人家庭に生まれたサミー・フェイブルマン少年は、初めての映画を観て以来、8oカメラに夢中になる。仲間を集めて西部劇や戦争映画を撮影し、彼の映画への情熱と才能は花開いていく。ところがカリフォルニアへ転居したサミー、学校の人間関係と家庭内で両親の離婚問題に直面し…という内容。
スピルバーグ自身の少年時代を元にした、自伝的作品。ネタバレすると描かれるのはプロとしての監督デビュー直前なので、(その後の大成功を知らなければ)主人公の境遇や、特に母親に対して相当辛辣な為、かなり暗い印象の作品だと思う。まあ後は自慢話みたいになりそうなのを、自制したのかもしれない。
逆に言うと、彼が手掛けた作品を知っていれば楽しめるのでは。近年のスピルバーグに関しては「映画史」的な視点を感じるのだが、本作も某監督との邂逅等からは、自分自身を映画史の一部として位置付ける意図はあるのかもなと。
2024.05.03
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