2024.10.05
「ゾンビ映画年代記」オジー・イングアンソ著、マックス・ランディス序文、高橋ヨシキ監訳
読んでみた、アメリカ人著者によるノンフィクション。2014年発表。
カリブ海の、ブードゥー教伝説をルーツに持つ「ゾンビ」。動く死者を題材にした映画は1932年の「恐怖城」より始まり、革新的な「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年)から、世界的に爆発的な広がりを見せる様になった。本書はそうしたゾンビ映画の歴史を、豊富なビジュアル資料と共に紹介する…という内容。
アメリカ人の著者なので、「米国から見たゾンビ映画史」である本。アングラ映画として始まったロメロ監督作から、ハリウッドの大予算作「ワールド・ウォーZ」まで、どんどん浸透・メジャー化していく過程が辿れるのは仲々に面白い。…まあ個人的には「ここまで」かなぁ、という区切りも明確に意識させられた感も。
やっぱり、いかがわしかった頃の方が面白いかなって。とは言え本書は殆ど写真集と言う感じなので、パラパラと眺めつつ軽く楽しむのがよい気はする。正直あんまり考え込む様なジャンルじゃないでしょ…ロメロ御大には悪いけど。
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