2024.10.07

「黒沢清の恐怖の映画史」黒沢清、篠崎誠著

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読んでみた、日本人著者による対談集/映画解説書。2003年発表。

「Jホラー」を代表する映画監督である「黒沢清」。本書は同じく監督・評論家の篠崎誠を聴き手に、自身が影響を受けて来た「恐怖」を題材とする映画に関して、その歴史や表現、関係者エピソード等を縦横に語っていく…という内容。

本書は黒沢作品の企画上映の際に行われた、対談を書籍化したもの(抜粋前の内容はCD−ROM、電子書籍として販売)。黒沢は元々執筆にも熱心で、ホラー映画に関して一家言ある人物だが…実作家としての視点というのはやはり興味深い。本書でもトビー・フーパーやハマープロに関して熱弁を揮っている。

加えて自作との関連や、経験談をフランクに語っており(スウィートホームでのプロデューサーとの対立とか)、それだけでもファンには楽しく読める。まあ作品的には「降霊」の頃なので、まだ大監督という風情ではない辺り(ある意味)微笑ましい。勿論独特の視点からの作品チョイスは、鑑賞の手引きにもなる筈。
posted by ぬきやまがいせい at 14:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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