2024.10.27

「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」荒木飛呂彦著

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読んでみた、日本人著者によるノンフィクション/映画解説書。2011年発表。

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる漫画家である著者が、自身の鑑賞体験の中から「ホラー映画」について語る新書。ホラーを「ゾンビ」「田舎に行ったら襲われた」等、10種類のジャンルに分けて魅力を解説する…という内容。

仮に著者の名前(あと挿絵)を伏せた上で読んだとしたら、特段ひねりもない軽いホラーエッセイだとは思う。一応自作漫画との影響関係にも触れている辺り興味が湧くが、「チャイルドプレイ」や「トレマーズ」は挙げないのかよ! …とツッコミたくなるのは仕方ない。まあ著者が好きな人が、読む分にはよいのでは。

でも「スティーヴン・キング原作映画」に1章割いて紹介している辺り、この手の本としては案外独自で(著者の作風と併せて)ニヤリとするポイントかも。…ただホラーを「癒し」とするのは(健康面その他で)恵まれた人にしか言えない見解で、正直自分には首肯出来かねる。ものの…ホラー入門書として悪くないです。
posted by ぬきやまがいせい at 01:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書
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