観てみた、イングマール・ベルイマン監督映画。1949年公開。
元バレリーナのルートは、かつて不倫相手との間の子を中絶しながらも、捨てられた過去を持つ。現在は夫・バッティルと、戦後間もないドイツ国内を列車で新婚旅行中だが、不妊となりバレリーナとしての夢も失った彼女は、夫につらく当たってしまう。一方ルートのバレエ仲間だったヴィオラもまた…という内容。
本作もベルイマンでは比較的初期の作品。内容的には夫婦の愛憎劇という感じだが…その前に登場俳優が似ているせいで、観ていて混乱してしまった。不倫相手は軍人だった筈が後に登場したら医者になってて、あれ軍医だったのか?、と思ったら別人だった(あと他にも)。無駄に難解な印象になってしまった。
一種の心理サスペンスという感じ(結末だけは唐突にメロドラマ)、宗教方面への言及がないと今一つベルイマンという感じがして来ない。時代背景も知らなかったせいで、これまた無駄に混乱してしまったものの…まあ、これはこれで。
2024.11.29
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