観てみた、ヤスミラ・ジュバニッチ監督映画。2020年公開。
1995年ボスニア。セルビア人勢力により占拠されたヘルツェゴヴィナの街では、彼らに追われたイスラム教徒が、国連軍の安全地帯に助けを求め集まっていた。避難民は武装勢力から移送を強要され、通訳として働く女性・アイダは夫と息子2人の身を案じて、必死にそれを逃れる方法を探るのだが…という内容。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の際に起きた、「スレブレニツァの虐殺」を題材にした戦争映画。と言っても派手な戦闘や、歴史への巨視的視野がある訳ではなく…母親が家族を救おうとする、大変身近な作品として観る事が出来る筈。
当時の東欧情勢は知っていた方が勿論いいけれど…予備知識が無くても突然恐ろしい状況に投げ込まれた混乱や恐怖を、追体験できる様な説得力がある。ただそのお陰で、最初から最後まで緊張を強いられるのが仲々つらい。自分も何でこんな映画観てるのか、途中で判らなくなった程だが…すごい作品だな。
2024.12.02
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