2024.12.03

あのこと

観てみた、オードレイ・ディヴァン監督映画。2021年公開。

1960年代、まだ中絶が違法とされていた頃のフランス。大学生のアンヌは学業で優秀な成績を示し、将来を嘱望されていた。ところがある日妊娠が発覚。彼女は医師に相談するものの、法に抵触する施術は手が出しようがない。アンヌはあちこちで手段を探し、遂には自らの手で堕胎を試みるのだが…という内容。

原作はアニー・エルノーの小説「事件」、ヴェネツィア映画祭では金獅子賞を獲得している。中絶を巡る女性の苦悩を中心に、社会的な是非やジェンダーの問題を描いている…のかなあ?、自分は正直言い切る事にためらいを覚える。

画面は殆ど主人公女性の姿のみを追いかけており、狭く圧迫感のある閉じた世界。しかも次々に試される違法中絶カタログ的な展開。自らの肉体を執拗に傷つける描写の連続は、これどう見てもホラー映画だろと。またもや何でこんな映画観てるのか、判らなくなった訳だが…これはこれですごいのも、まあ確か。
posted by ぬきやまがいせい at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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