観てみた。ロベール・ブレッソン脚本、監督映画。1950年公開。
アンブリクールという田舎の村に赴任して来た、若き「司祭」。彼は村人との交流で起きた出来事や、胃痛に悩まされる自身の健康状態等について、日々「日記」を付ける。だが伯爵家庭での夫人やその娘との交流をはじめ、人々からの視線は厳しかった。結局彼は医者から、末期の胃癌と診断され…という内容。
ブレッソン監督らしく、宗教を題材にした作品。しかも「バルタザールどこへ行く」でのロバみたいに、寓意的手法も採ってはいないので…多分本作で語られるのは、若き司祭が受ける受難と試練という、観たそのままなんじゃないかな。
無理に普遍的な見方をすると、田舎とのディスコミュニケーションで…余所者がアメリカのテキサス辺りで地元民から迫害?され、結局死んでしまうという、ちょっとH・G・ルイスのホラーみたいな話になる。流石に無理があるけれど、まあ信仰心の是非云々は仲々理解が難しいので、そういう風に曲解してみました。
2025.02.21
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