観てみた、ピーター・グリーナウェイ監督映画。1982年公開。
17世紀末の英国。南部にあるハーバート家の豪邸に招かれた画家のネヴィルは、不在だという主人が戻るまでに12枚の絵を描く約束を夫人とする。ところが彼が庭園をスケッチするその都度、シャツや梯子といったハーバート氏を思わせる物が入り込む。やがて、その主人本人が見つかるのだが…という内容。
同監督による長編デビュー作だが、Michael Nymanの音楽に加えて「奇矯」な作風が既に顕れている。なので題名から推理物かと思った人が、皆揃って困惑したという…まあ自分もか。グリーナウェイは知っている積りだったのに。
(「数に溺れて」等に先駆ける)パズル的要素は一応あるものの、衣装や調度等、当時の貴族生活を再現した映像の方が目を惹く。それ以上に連続性のない会話の輻輳とかハナ肇みたいな銅像のオッサン等、正直意味不明で訳がわからなくなってしまう。まあ変な映画と判って観れば…やっぱりすごく変な映画だ。
2025.04.23
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