2017.10.03

リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード

観てみた、吉成曜監督によるアニメーション映画。2015年公開。

魔法学校ルーナノヴァの落ちこぼれ生徒・アッコを始めとする6名は、街で毎年行われている魔女パレードの開催を課題として与えられる。魔女の悲惨な歴史を描いたその内容を潔しとしないアッコは、「ハッピータイム計画」と題した魔女の素晴らしさを人々に訴える催しを、新たに演じる事にしたのだが…という内容。

文化庁によるアニメ育成企画、「アニメミライ」の1本として製作された「リトルウィッチアカデミア」。本作はその続編となる中編映画で、2017年には新規に全26話のTVシリーズも放映された。…当シリーズは国外の人気が高い事でも知られており、海外のクラウドファンディングでも熱心なファンからの出資が集まった。

筆者TV版の方を先に見ていたので、順番がテレコになってしまったんだけど。…まあこのシリーズは正直アッコみたいに、いい所もあれば悪い所もある。でも長所も短所もひっくるめて、「かくあれかし」と肯定したくなる作品なんだよなあ。
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2017.09.05

インサイド・ヘッド

観てみた、ピート・ドクター監督による3DCGアニメ映画。2015年公開。

頭の中には5つの「感情」が存在し、司令部と呼ばれる場所に陣取った彼らが人間を制御していた。11歳の少女ライリーもそうして人生を歩んで来たが、引っ越しによる生活の激変で感情達の仕事に狂いが生じて来る。更に大事な記憶の取り扱いに失敗し、ヨロコビとカナシミが外に放り出されてしまい…という内容。

感情やイメージといった脳内の働きを、擬人化して描いたユニークな作品。なのだけれど、話の方が終始陰々滅々としていてしんどい。まあ現実の少女の陰気さに反して、脳内は明るく騒がしいが…そういう頭の内と外で対比的なストーリーが同時進行するというと「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」だな。

個人的には正直「泣ける」と言われても、まるでピンと来なかったけど(帰マンのサータンぽいのが消える場面?)…睡眠時の記憶の整理や夢を見る際のシステムを、子供向けに映像として噛み砕いて見せた辺りは、感心してしまう。
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2017.09.04

アニメドキュメント 女川中バスケ部 5人の夏

見てみた、宇田鋼之介監督による中編アニメ番組。2017年放映。

東日本大震災の後。宮城県にある女川中学校の女子バスケ部では、生徒が減る中残された僅かな部員で全国大会出場を目指していた。卒業を目前に控えた三年生メンバー5人を中心に、東北大会にコマを進めたのだが…という内容。

女川中バスケ部の実話を題材にしたアニメを中心に、その後の本人達の姿を併せて伝える「アニメドキュメント」(アニメンタリー?、と思ったけどそれじゃ「決断」だ)。NHK-BSで放映された当番組だが、果たしてどの程度見られたのか…アニメ作品として思った以上に良かったので、僭越ながら当欄でも紹介しておく。

宇田監督は「銀河へキックオフ!!」を手掛けただけあって、女子スポーツ物として見ても楽しめるけれど…題材的に単なる興味本位で接するには、少々複雑な気分になるのも確か。とは言え独特の距離感と共に押しつけがましくない「記録」に接して、暖かだったり爽やかだったり(萌えだったり)な気持になれるかも。
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2017.09.03

LEGOバットマン:ザ・ムービー / ヒーロー大集合

見てみた、ジョン・バートン監督によるビデオ・アニメ映画。2013年発表。

レゴの世界でも悪党とヒーロー達が戦っていた。バットマンはパーティーに乱入した、ジョーカーを始めとする怪人共を一斉に捕縛するも、次期大統領の座を狙うスーパーマンの宿敵・ルーサーにより解き放たれてしまう。ルーサーが放つクリプトナイトを動力とする兵器で倒された、ヒーロー達の運命は…という内容。

CG映像でレゴを動かすという作品は「LEGOムービー」(2014年)で広く知られた感があるが、実はそれ以前から製作されていたらしい。現在TV東京の「レゴタイム」で放映している様なシリーズがそうだし、スターウォーズ等の既存作品を元ネタにしたものも結構ある。…で本作がバットマンを始めとするDCヒーロー。

「ムービー」と銘打っている割には最初からDVDでの発表だった様だが…子供向けと侮るには案外凝った内容で、バットマンとスーパーマンの緊張感ある関係やジャスティスリーグの一足早い登場など、詳しい人ほど楽しめるのでは?
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2017.08.25

時空の旅人(ときのたびびと)

観てみた、真崎守監督によるアニメーション映画。1986年公開。

女子高生・早坂哲子が乗るマイクロバス。その車内に見知らぬ少年が乗り込み、奇妙な装置を取り付けた。その瞬間バスはタイムスリップし、哲子を始めとする同乗者5名は過去への旅に出る。その少年・ジロは、未来の管理社会から逃れて来たのだと言う。更に彼らを捕らえんとする、追跡者まで現れて…という内容。

原作は眉村卓作の小説「とらえられたスクールバス」で、こちらをアニメとして角川映画により製作されたのが本作(同時上映は「火の鳥 鳳凰編」)。…キャラクターデザインに萩尾望都を起用している辺り興味深いけれど、当時社長だった角川春樹自身の手による「俳句」が随所に挿入されているのも不思議な感覚だ。

角川映画はタイムスリップしたら、織田信長と仲良くしないと気が済まないのか…と思ったものの、他は戦国自衛隊位だったか。今となっては実に古色蒼然たる内容だけど、川尻善昭や梅津泰臣による作画は今観てもパワーを感じるね。
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2017.08.05

ルパン三世 GREEN VS RED

見てみた、宮繁之監督によるオリジナル・ビデオ・アニメ。2008年発表。

顔も素性も微妙に異なる「ルパン三世」を名乗る泥棒が、世界中で活動していた。日本に全てのルパンが詰めかけた際、あるラーメン屋の店員・ヤスオもまた緑色のジャケットを着込んでその中に加わる。彼は「アイス・キューブ」と呼ばれる謎の秘宝を求めて、赤色のジャケットのルパンと対決するのだが…という内容。

ルパン三世生誕40周年記念作品として製作されたOVA。画面上に大勢のルパンが登場するのは「どっちが勝つか三代目!」を連想させるけど、これまで多数の作品が作られて来た同作をメタ的な視点から語った、観念的な内容でもある。

ただテイスト自体はTVSPの雰囲気を踏襲しているので、「峰不二子という女」や所謂小池ルパンが見せた斬新な解釈には及んでいないかなあと。…今作るとしたらそうした「BLUE」ルパンも含めるのかもなと妄想してしまうけれど、幻となった「押井ルパン」も暗に採り入れている辺りの徹底振りは、結構すごいよね。
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2017.08.03

ボトムズファインダー

見てみた、重田敦司監督によるOVA。2010年発表。

ある惑星にある深い崖下の「ボトムズ」で、頭上の土地に憧れて暮らす青年アキ。彼はある日崖の上「トプ」から来たレッシングという男から、誘拐された議員令嬢捜索の為の協力を依頼される。地下迷宮を進み令嬢を発見したと思いきや、彼を連れ去ったと思しきロボット・Atから攻撃を受ける。ところが…という内容。

本作もCase;IRVINEと同じく、「ボトムズ・フェスティバル」と銘打ったイベントで上映された作品。…内容的には更に攻めた感じで、IRVINEがガンダムで言う宇宙世紀外伝なら本作はアナザーとでも言うか。登場するロボットもAt(アルトロ)と呼ばれるATとは異なる物で、ボトムズの意味するところも本編とは全く違う。

仲々野心的で可能性を感じる内容ながら、IRVINE同様その後に続かなかった。ATより高度な操縦性を感じさせるAtのアクションは見応えあって、サンライズの3DCGロボはこの方向性で発展していったらいいんじゃないかと思う程。
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2017.08.02

装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE(そうこうきへいぼとむず けーすあーびん)

見てみた、五十嵐紫樟監督によるOVA。2010年発表。

AT同士による賭博戦闘・バトリングで、残虐なファイトを行っていたペイガンを圧倒しながら、アービンは八百長の負け役に甘んじていた。彼の腕を見込んだイシュルーナにより再び銃火を交える両者。だがペイガンの暴走で周囲は焦土と化す。アービンは過去、実際の戦場で真の地獄を目撃しており…という内容。

「装甲騎兵ボトムズ」の世界観を基にしたスピンオフ作品。本作ではキャラデザの久行宏和を始めとする「舞-HiME」等のスタッフが担当しており、ボトムズシリーズに新風を吹き込む目的で製作された。…と思うのだけれど、その後の展開が特に無かったのは残念。実際賛否両論あるのも、致し方ない内容ではあるが。

作風面の「軽さ」に違和感があるのは否定しようがないし、余り受けなかった?のもまあ仕方ない。それでも意欲は買うし、結局キリコありきでしか成立しない作品として落ち着くには勿体ない、魅力的な世界観だって事も再確認出来たな。
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2017.07.31

サイボーグ009 VS デビルマン

見てみた、川越淳監督によるOVA全3話。2015年発表。

人間支配を目論む「黒い幽霊」と戦う、009を始めとするサイボーグ戦士。地上侵略に乗り出した「デーモン一族」と戦う、不動明ことデビルマン。それぞれが敵を追う中で、互いの大きな力への警戒の為に両者は激突してしまう。その一方で敵側は協力関係を築き、新たなる脅威が誕生しようとしていた…という内容。

石ノ森章太郎「サイボーグ009」と、永井豪の「デビルマン」とのクロスオーバー作品。2週間限定で劇場イベント公開もされた本作は仲々突飛な顔合わせだが、永井が009原作の作画にアシスタントとして参加していたという事で成程と。

内容的にどうやって馴染ませるんだという2作を、「真」以降のゲッターロボアニメを多く手掛けた川越監督が強引にシャッフルして見せた。最後まで何かの間違いだろこれという違和感が残るまま終わる辺り、むしろ絶妙な匙加減と言えるのかも。マジンガーZとよりは遙かにきちんと対決してたし、いいんじゃない?
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2017.07.19

シュガー・ラッシュ

観てみた、リッチ・ムーア監督による3DCGアニメ映画。2012年公開。

電子ゲームのキャラ達が互いに交流する世界。あるゲームの悪役・ラルフは、同じゲームのキャラ達から疎んじられる事に不満が爆発する。彼は仲間を見返す為に、戦闘ゲームに忍び込んでメダルを手に入れた。だが彼は凶暴な敵キャラと一緒に、「シュガー・ラッシュ」というゲームに迷い込んでしまい…という内容。

本作はトイ・ストーリーやレゴ・ムービーのアーケードゲーム版(…ディズニーの製作らしく「トロン」っぽいネタでもあるな)といった感じの内容だが、ストUを始めとする日本のゲームのキャラがゲストで出演している事からも話題になった。

そうした辺りから?オタク受けの良い印象だが、個人的な好みだと今一つ琴線には触れなかったかなあ。勿論大変よく練られたストーリーなので、高評価に異を唱える気もないけれど…多分キャラ描写が総じて刺々しいからだろうと。ラルフはこれ嫌われても仕方ないわって感じだし。でもまあ、ヴァネロペは可愛いね。
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2017.04.27

プロジェクトA子

観てみた、西島克彦監督によるアニメーション映画。1986年公開。

隕石墜落から16年過ぎた世界で、怪力少女・摩神英子と寿詩子はある高校に転入する。だがそこに待ち受けていたのが大富豪のお嬢様・大徳寺美子。B子はC子を自分のものにせんと、A子に盛んにちょっかいを出して来た。一方宇宙空間から謎の宇宙船が現れC子を拐かす。一体彼らの目的とは…という内容。

本作も元々は「くりいむレモン」の1本として企画されたものだが、創映新社製作の独立した一般アニメとして公開(因みに同時上映は「旅立ち 亜美・終章」)。そうした経緯やキャラデザの担当がもりやまゆうじという事から、「POP CHASER」の後続として期待された作品でもある。…その後OVAとして続編も製作された。

宮崎監督との確執等もあって当時はかなり話題になったと思うけど、現在はすっかり忘れられた作品。とは言えパロディ満載の馬鹿馬鹿しさと共に(マクロス風の)過剰なメカ描写等、今も続く日本アニメのある種の典型ではあるな。
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2017.04.26

くりいむレモン PART.4 「POP CHASER」

見てみた、佐倉大(北久保弘之)監督によるOVA。1985年発売。

エアバイクを駆り女ガンマンのリオが辿り着いた砂漠の町、ネオカンザスシティ。だがその町は無法者ザックの一味に狙われていた。娼館の娘マイと成り行きで関係を持ったリオは、一味に連れ去られた少女達を追うのだが…という内容。

18禁OVAとして一世を風靡した「くりいむレモン」シリーズ。4作目となる本作は、今回初監督である北久保が脚本や絵コンテ等を担当した上、当時頭角を現して来た若手アニメーターが多数参加した事で注目された。もりやまゆうじや庵野秀明が変名で原画を描いており、今現在見ても相当に力が入っていて驚く。

まあエアバイクと高足ロボのバトルとは時代を感じるが、内容の方も当時の「うる星やつら」の影響力の程が窺える感じ。個人的にうる星は原作派だったので、本作の様な派生作品に余り興味が湧かなかったというのが正直なところ(意識高い系オタクが妙に騒いでたし)…でも今更見るというのも案外面白かったよ。
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2017.04.13

アナと雪の女王

観てみた、クリス・バック監督他による3DCGアニメ映画。2013年公開。

全ての物を凍らせる力を持つ王女エルサ。彼女は幼い日に妹アナを傷付けた為に、姉妹は常に距離を取って成長した。エルサが女王となったその日、妹が出逢ったばかりの他国の王子との婚約を告げた事で、彼女の感情が爆発する。国中を凍り付かせ、山奥に引きこもったエルサを追ってアナは…という内容。

童話「雪の女王」を原案とするディズニー製CGアニメ。劇中で歌われる「Let It Go」等のヒット曲を生み出し、世界中の劇場に多くの観客が詰めかけた。…昨日のヒックとは逆で、まさに「オンナノコ」心をくすぐったという事なんだろうな。

とは言え、お話自体はそこまで優れている訳でもないのだが…本作は堂々たる「ミュージカル」映画でもあるので、まずはそこから評価するのが筋。ディズニーアニメでミュージカル演出は定番なのに子供は退屈だったりするんだけど…本作の音楽から得られる「高揚感」は格別で、成程その点だけでもすごいわな。
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2017.04.12

ヒックとドラゴン

観てみた、ディーン・デュボア監督他による3DCGアニメ映画。2010年公開。

長年に渡りドラゴンと戦い続けるバイキングの島で、族長の息子でありながらヒックは弱虫と蔑まれていた。だがある夜彼は、鍛冶屋見習いとしての腕で開発した道具を使ってドラゴンを撃ち落とす。ところが止めを刺す事の出来なかったヒックは、傷付いたドラゴンに「トゥース」と名前を付けて世話を始め…という内容。

クレシッダ・コーウェルの児童小説が原作の、ドリームワークス製CGアニメ。この手のにしてはやけに「オトコノコ」心をくすぐる内容だが、何でか続編の日本公開が見送られてしまった。…少々不遇ながら宮崎アニメから影響を受けたという飛行シーンの爽快感と共に、和解や友情等のテーマが織り込まれている名作。

なんだけど、ラストでドラゴンを「ペット」と言っている事が批判されてたりする。…これは冒頭の「有害動物」と対比させた言葉だし、(トゥースの事を言ったのでもなく)観光案内風ナレーションだから即物的・説明的表現になったんだと思うよ。
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2017.04.10

RWBY Volume.1(るびー う゛ぉりゅーむわん)

見てみた、モンティ・オウム監督による3DCGアニメ。2013年配信開始。

グリムと呼ばれる脅威に対し、人間はダストなる超能力を手に入れた。少女ルビー・ローズはその力を見出され、姉のヤンと共にグリムハンターの養成機関「ビーコン・アカデミー」に入学する。ダストを測る為の様々な試練を乗り越え、ルビーをリーダーとするチーム・RWBYが結成されるのだが…という内容。

本作は米国のRooster Teeth社製作によるWebアニメだが、日本のアニメに強い影響を受けている事で話題になった。2015年より日本語吹替ソフトのリリースと共に、日本では劇場上映も行われている。…内容自体は見た感じ、ソウルイーターみたいだなと。いや巨大な鎌だけでなく、特殊能力育成学校とかがさ。

本作は正直映像面で絶賛は出来ないものの、こと戦闘の描写や演出に限っては本当に圧倒される(それこそソウルイーターでの中村豊担当カットに匹敵しそう)。お陰で話が頭に入って来なかったんだけど…まあイジメとか別にいいか。
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2017.04.09

龍の歯医者

見てみた、鶴巻和哉監督によるスペシャルTVアニメ。2017年放映。

巨大な龍が実在する世界。だが強大な龍も弱点の歯に異状を来すと力が発揮できない。そこで龍の体表上で暮らし歯の治療を行う、「龍の歯医者」という職能集団が存在していた。ある日新米歯医者の野ノ子は、龍の歯の中から敵軍の少年ベルを救い出す。だが彼は既に命を失い「黄泉返った」者で…という内容。

元々「日本アニメ(ーター)見本市」の短編として発表されたものを、1時間半程の前後編として再構成しNHK-BSで放映したのが本作。すごく大雑把に言えば東洋風ファンタジー世界の退魔物だが…戦う相手が虫歯菌だったり、世界観的に第一次〜二次大戦風の戦闘描写が採り入れられている辺り、独自の雰囲気。

殊に独特なのはその死生観というか、宗教(?)観なのだが…本作のヒロイン・野ノ子を演じた清水富美加というのが、例の幸福の科学に出家した人。そう考えるとまるで、天に愛されたかの如くに奇跡的な配役とでも言うか。何と言うか。
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2017.04.07

ひるね姫 -知らないワタシの物語-

観てみた、神山健治監督によるアニメーション映画。2017年公開。

女子高生の森川ココネは、機械国の王女エンシェンとして活躍する夢を繰り返し見ていた。幼い頃母を亡くし、自動車整備士の父親と岡山で2人暮らしの彼女。だがある日父が警察に逮捕され、更に彼から託されたタブレットを狙う何者かに追われる事に。ココネは現実そして夢の中で困難に立ち向かい…という内容。

女子高生の冒険物語に異世界ファンタジー、更に今話題の自動車の完全自動運転やロボット物要素を加えるという、神山監督らしい盛り沢山な内容。…なんだけど要は(貴種流離譚を経て)修復する家族を描いたシンプルなストーリーであって、アニメアニメした表面的描写なんかサービスみたいなもんじゃないか。

個人的には「東のエデン」との共通点が窺えるのが興味深い。社会変革ゲームというSF的課題を主人公の出生話にすり替えちゃったそちらと違い、最初からココネの「ルーツ探索」を描いた本作は、同テーマの完成形と言ってよいかと。
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2017.04.06

モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-(もーれつぱいれーつ あびすおぶはいぱーすぺーす あくうのしんえん)

観てみた、佐藤竜雄監督によるアニメーション映画。2014年公開。

私掠船免状を持つ「宇宙海賊」である女子高生、加藤茉莉香。彼女が今回受けた仕事は、謎の集団から追われる無限彼方という少年の保護。彼は宇宙の深淵とも言うべき亜空間航路の研究で知られる、無限博士の息子だった。父親に複雑な感情を抱く彼方も、茉莉香達にやがて心を開いていくのだが…という内容。

笹本祐一の小説「ミニスカ宇宙海賊」を原作とする、TVアニメの劇場版である本作。時系列上では続編だけど、内容は外伝的なものとなっている。女子高生であり海賊だという辺りが売りのシリーズだが、今回は女子高生要素が強めと言うか…弁天丸の戦闘は殆ど無いと言っていい感じで、少々拍子抜けかも。

その代わりに謎解き要素や、亜空間を深海潜行に準えた展開が見せ場なのだけれど…どうもTV版と較べると今一つSF的な感性をくすぐってくれんな。とは言え近年のアニメでは希少なスペオペ作品だけに、次の展開もあったらいいな。
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2017.04.05

ガールズ&パンツァー 劇場版

観てみた、水島努監督によるアニメーション映画。2015年公開。

戦車道全国大会の優勝で、母校の廃校を回避した西住みほら大洗女子学園の生徒達。だがエキシビションマッチを終えた彼女達に届いたのは、口約束を反古にする廃校通告だった。失意の中転校手続きの為実家に戻ったみほは、姉のまほと再会する。そして学園に再び、廃校撤回のチャンスが訪れて…という内容。

TVアニメシリーズの続編である本作、何だかプリキュアのオールスター映画を連想させるファンムービーといった感じ。観ていてガルパンってこんなローテンションなアニメだっけ?、という感想なんだけど…多数のキャラや戦車に満遍なく台詞や出番を割り振ったお陰で、単調な上に緩急のない内容になってしまった。

とは言え更に新作も決まった今では、それこそ純粋なファンムービーとして楽しめばいい。センチュリオンやM26といったWW2後発組の投入もあって、劇場版に名前負けはしてないけれど…続編の方に出す車輛残ってたかなと、ちと心配。
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2017.04.04

GAMBA ガンバと仲間たち

観てみた、河村友宏監督他による3DCGアニメーション映画。2015年公開。

海に憧れる町ネズミのガンバは、幼馴染みのマンプクと共に旅立つ。辿り着いた港で、夢見が島から来た忠太と出逢うガンバ。彼の故郷は恐るべき白イタチ・ノロイの襲撃を受けて甚大な被害が出たというのだ。島を救うべくガンバはヨイショやガクシャを始め、頼れる仲間と共に大海ヘ船出するのだが…という内容。

原作は斎藤惇夫の小説。出崎統監督によるTVアニメの印象も強いが…筆者もそちらと較べない訳にはいかなかったな。とは言え名作の誉れ高いTV版には流石に及ばないものの、原作の優れた要素は汲み取っており意外と楽しめた。

ただ(最近Eテレでやっていた、ピクサースタッフのTEDプレゼンを見たせいで)CGアニメにおける照明や、光線に対する配慮の欠如が気になってしまってどうも。あとネズミなのに毛のフワフワ感が無くて、ボディスーツみたいなのが気色悪くてなあ。データ量とかの都合かもしれないけれど、致命的に可愛くないのが…
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