観てみた、八鍬新之介監督によるアニメーション映画。2023年公開。
1940年。公立校での問題行動から、私立のトモエ学園へ転校する事になった「トットちゃん」。その小学校は校長の小林先生による自由な校風で、トットちゃんものびのび生活する様に。そこでは体の不自由な少年・泰明を始めとする、多くの人々との出逢いがあった。だが時代は戦争へと向かって…という内容。
原作は言わずと知れた、黒柳徹子による大ベストセラーの自叙伝。本人もナレーションとして出演している。これだけの有名作なのだから、もっと早くにアニメ化していそうなものだが…そうしたオファーは断っていたらしい。まあだからって不必要に有難がる必要もないけれど、相応に力の入った作品だと感じられる。
ただよく言われるのが、キャラの顔のケバいメイク。少女でも何なのにオッサンまでそんなだし。でも大丈夫、うちの小さなTVではそんなの全然気にならなかったよ。…まあ原作はもっと淡々とした印象ではあったけど、これはこれで。
2025.06.22
2025.06.21
屋根裏のラジャー
観てみた、百瀬義行監督によるアニメーション映画。2023年公開。
子供達の想像の中に生きる友達「イマジナリ」。アマンダはラジャーという少年をイマジナリに持ち、母と2人の家庭ながら明るく暮らしていた。だがある日怪しげな男が現れ、逃げる途中アマンダが事故に遭ってしまう。その後ラジャーは子供の前から消えた筈の、イマジナリ達が生きる世界に導かれて…という内容。
原作はA・F・ハロルドの小説「ぼくが消えないうちに」。でスタジオジブリ離脱組のもう一方の雄が、スタジオポノック。本作もキャラや題材等はジブリ的ながら…境界をぼかした塗りや、2コマ打ち(?)のヌルっとした動き。バタ臭い映像はむしろ洋アニメ風で、日テレじゃなくカートゥーンネットワークで放送してそう。
まあ出来自体は手を抜いた所は一切なく、脱ジブリ的な意味でも立派なものだが…日本アニメの良さまで捨ててしまったのは、好みは分かれそう。いや女体化とかアダムスファミリーちゃん可愛いとか、日本のアニメ的見所もあるか。
子供達の想像の中に生きる友達「イマジナリ」。アマンダはラジャーという少年をイマジナリに持ち、母と2人の家庭ながら明るく暮らしていた。だがある日怪しげな男が現れ、逃げる途中アマンダが事故に遭ってしまう。その後ラジャーは子供の前から消えた筈の、イマジナリ達が生きる世界に導かれて…という内容。
原作はA・F・ハロルドの小説「ぼくが消えないうちに」。でスタジオジブリ離脱組のもう一方の雄が、スタジオポノック。本作もキャラや題材等はジブリ的ながら…境界をぼかした塗りや、2コマ打ち(?)のヌルっとした動き。バタ臭い映像はむしろ洋アニメ風で、日テレじゃなくカートゥーンネットワークで放送してそう。
まあ出来自体は手を抜いた所は一切なく、脱ジブリ的な意味でも立派なものだが…日本アニメの良さまで捨ててしまったのは、好みは分かれそう。いや女体化とかアダムスファミリーちゃん可愛いとか、日本のアニメ的見所もあるか。
2025.06.18
ロード・オブ・ザ・リング / ローハンの戦い
観てみた、神山健治監督によるアニメーション映画。2024年公開。
槌手王ヘルムが治める、中つ国のローハン王国。配下のフレカは王の娘・ヘラと、幼馴染である息子・ウルフとの結婚を望むも、ヘルムとの決闘で命を落とす。それに恨みを抱いたウルフは挙兵し、ローハン軍を追い詰める。手傷を負ったヘルム王共々、ヘラは雪深いホーンブルグに籠城するのだが…という内容。
原作はJ・R・R・トールキンの指輪物語「追補編」。筆者も読んだ筈なのに全く覚えていないのは、多分人名ばかりつらつらと書き連ねている辺りだからだろう。なのでほぼオリジナルの内容なのだが…ヘラは指輪本編に登場するローハンの王女、エオウィン(本作の語り手は実はこの人)と近い人物像になっている。
くっころ系と言うか…でも最後の行く末など、真逆になっているのは興味深い。まあ指輪本編という広大なバックグラウンドはあるものの、本作単体だと少々地味。とは言え日本のアニメ的表現で指輪世界が見られるのは、結構嬉しい。
槌手王ヘルムが治める、中つ国のローハン王国。配下のフレカは王の娘・ヘラと、幼馴染である息子・ウルフとの結婚を望むも、ヘルムとの決闘で命を落とす。それに恨みを抱いたウルフは挙兵し、ローハン軍を追い詰める。手傷を負ったヘルム王共々、ヘラは雪深いホーンブルグに籠城するのだが…という内容。
原作はJ・R・R・トールキンの指輪物語「追補編」。筆者も読んだ筈なのに全く覚えていないのは、多分人名ばかりつらつらと書き連ねている辺りだからだろう。なのでほぼオリジナルの内容なのだが…ヘラは指輪本編に登場するローハンの王女、エオウィン(本作の語り手は実はこの人)と近い人物像になっている。
くっころ系と言うか…でも最後の行く末など、真逆になっているのは興味深い。まあ指輪本編という広大なバックグラウンドはあるものの、本作単体だと少々地味。とは言え日本のアニメ的表現で指輪世界が見られるのは、結構嬉しい。
2025.06.17
きみの色
観てみた、山田尚子監督によるアニメーション映画。2024年公開。
ミッション系女子高で寮生活するトツ子。彼女には幼い頃より、あらゆる事物を「色」として認識する感性があった。そんな時運命的出逢いを感じた相手がきみ。だがきみはその直後、学校を辞めてしまっていた。どうにか再会したトツ子ときみは、男子高校生・ルイを加えてバンドを結成するのだが…という内容。
「虎よ、虎よ!」でお馴染みの共感覚。でも超能力物ではなく、同監督お得意のバンド映画となっている。面白いのは鍵盤×2やテルミンを含む編成で、エレポップ/シンセポップをやる辺り。…HTTみたいな所謂ロックバンドだと、(既存のガールズバンドアニメ的なのに加えて)男性的なイメージが強くなるからかな。
おかげで男子メンバーがいても草食系すぎて、ちっともドキドキ展開になりそうな気がしないという。まあ、けいおん+リズって言ったらそのまますぎるだろうけど…こちらが現段階における、山田監督の集大成と言ってもいいのかも。
ミッション系女子高で寮生活するトツ子。彼女には幼い頃より、あらゆる事物を「色」として認識する感性があった。そんな時運命的出逢いを感じた相手がきみ。だがきみはその直後、学校を辞めてしまっていた。どうにか再会したトツ子ときみは、男子高校生・ルイを加えてバンドを結成するのだが…という内容。
「虎よ、虎よ!」でお馴染みの共感覚。でも超能力物ではなく、同監督お得意のバンド映画となっている。面白いのは鍵盤×2やテルミンを含む編成で、エレポップ/シンセポップをやる辺り。…HTTみたいな所謂ロックバンドだと、(既存のガールズバンドアニメ的なのに加えて)男性的なイメージが強くなるからかな。
おかげで男子メンバーがいても草食系すぎて、ちっともドキドキ展開になりそうな気がしないという。まあ、けいおん+リズって言ったらそのまますぎるだろうけど…こちらが現段階における、山田監督の集大成と言ってもいいのかも。
2025.06.15
好きでも嫌いなあまのじゃく
観てみた、柴山智隆監督によるアニメーション映画。2024年公開。
高1の八ツ瀬柊は周囲と交流する努力をするも、何故か上手くいかないでいた。そんな時に出逢ったのが「鬼」の少女・ツムギ。彼女は失踪した母親を探しており、柊は鬼に近しい体質の為、共々怪物から追われる事となる。家族に心配をかけつつ、様々な出逢いを経て、2人は目的地を目指すのだが…という内容。
本作を制作したスタジオコロリドには「ジブリ離脱組」というイメージがあるけれど…今までは案外そうでもない?、という感じだったのに、本作はモロにそれ風。ボーイミーツガールにひと夏の冒険系ストーリー、舞台設定や妖怪にキャラ全般のデザインもそんな雰囲気(唯一ツムギだけは、垢抜けてて印象違うかも)。
個人的には成程、という感じで別に悪いイメージも無いけど…まあ何かちと、雑多な要素の噛み合わせで全体にギクシャク感があるのは確か。主人公が高1だったら(監督の前作同様)、家族より恋愛中心の方がよかった気もするな。
高1の八ツ瀬柊は周囲と交流する努力をするも、何故か上手くいかないでいた。そんな時に出逢ったのが「鬼」の少女・ツムギ。彼女は失踪した母親を探しており、柊は鬼に近しい体質の為、共々怪物から追われる事となる。家族に心配をかけつつ、様々な出逢いを経て、2人は目的地を目指すのだが…という内容。
本作を制作したスタジオコロリドには「ジブリ離脱組」というイメージがあるけれど…今までは案外そうでもない?、という感じだったのに、本作はモロにそれ風。ボーイミーツガールにひと夏の冒険系ストーリー、舞台設定や妖怪にキャラ全般のデザインもそんな雰囲気(唯一ツムギだけは、垢抜けてて印象違うかも)。
個人的には成程、という感じで別に悪いイメージも無いけど…まあ何かちと、雑多な要素の噛み合わせで全体にギクシャク感があるのは確か。主人公が高1だったら(監督の前作同様)、家族より恋愛中心の方がよかった気もするな。
2025.06.14
ふれる。
観てみた、長井龍雪監督によるアニメーション映画。2024年公開。
ある島の伝説の生き物、「ふれる」を手に入れた田秋。ふれるには手を繋ぐ事で、人と人との気持ちを通じさせる力があった。口下手な少年だった田秋はその力で、諒と優太との友情を育む様になる。数年後、成長し上京した3人は共同生活を始める。その際出逢ったのが、奈南と樹里という女性達で…という内容。
「あの花」のトリオによる作品だけど、舞台を秩父から移し、キャラの年齢も多少上に変更されている。感じとしてはあの花と同じく男女混合集団ものの延長ながら、社会人設定のキャラな為かトレンディドラマ感(?)が強くなっている。
ただ(思った程ではないとは言え)男キャラの関係を中心に展開する辺り、あの花脚本家ならでは?のウェットな感触に正直苦手意識が。これなら逆に潔く、ホモセクシャル方面に振り切ってくれた方がよかった位かも。とは言えミニマルな人類補完計画っぽい展開は、これはこれで変な感じで面白いかもしれない。
ある島の伝説の生き物、「ふれる」を手に入れた田秋。ふれるには手を繋ぐ事で、人と人との気持ちを通じさせる力があった。口下手な少年だった田秋はその力で、諒と優太との友情を育む様になる。数年後、成長し上京した3人は共同生活を始める。その際出逢ったのが、奈南と樹里という女性達で…という内容。
「あの花」のトリオによる作品だけど、舞台を秩父から移し、キャラの年齢も多少上に変更されている。感じとしてはあの花と同じく男女混合集団ものの延長ながら、社会人設定のキャラな為かトレンディドラマ感(?)が強くなっている。
ただ(思った程ではないとは言え)男キャラの関係を中心に展開する辺り、あの花脚本家ならでは?のウェットな感触に正直苦手意識が。これなら逆に潔く、ホモセクシャル方面に振り切ってくれた方がよかった位かも。とは言えミニマルな人類補完計画っぽい展開は、これはこれで変な感じで面白いかもしれない。
2025.06.12
がんばっていきまっしょい
観てみた、櫻木優平監督による3DCGアニメーション映画。2024年公開。
何事にも意欲が見出せない、女子高生の村上悦子=悦ネエ。そんな彼女が転校生・高橋梨衣奈=リーの誘いで、廃部寸前のボート部に入部。佐伯姫=ヒメ、兵頭妙子=ダッコ、井本真優美=イモッチらを迎えて、大会にも本格出場する。いつしか悦ネエも、部活に真剣に取り組む様になったのだが…という内容。
原作は敷村良子の小説で、これまでにも実写映画やTVドラマ化されている。本作アニメ映画版は舞台を現代に置き換えた上、内容的にもアレンジが加えられた。3DCGだから…かどうかは判らないけど、本作はスポーツ物なのに肉体表現上の熱量には乏しい。原作者自身「スポ根」じゃない、と言ってるだけある。
代わりに「水」を介した透明感、全てにもどかしく手の届かない距離感…そういう作品な気が。ただそれがいいか悪いか、正直自分には断言しかねる。とは言え十分今風の作品になっている辺り、「青春もの」として普遍性があるのかも。
何事にも意欲が見出せない、女子高生の村上悦子=悦ネエ。そんな彼女が転校生・高橋梨衣奈=リーの誘いで、廃部寸前のボート部に入部。佐伯姫=ヒメ、兵頭妙子=ダッコ、井本真優美=イモッチらを迎えて、大会にも本格出場する。いつしか悦ネエも、部活に真剣に取り組む様になったのだが…という内容。
原作は敷村良子の小説で、これまでにも実写映画やTVドラマ化されている。本作アニメ映画版は舞台を現代に置き換えた上、内容的にもアレンジが加えられた。3DCGだから…かどうかは判らないけど、本作はスポーツ物なのに肉体表現上の熱量には乏しい。原作者自身「スポ根」じゃない、と言ってるだけある。
代わりに「水」を介した透明感、全てにもどかしく手の届かない距離感…そういう作品な気が。ただそれがいいか悪いか、正直自分には断言しかねる。とは言え十分今風の作品になっている辺り、「青春もの」として普遍性があるのかも。
2025.06.11
トラペジウム
観てみた、篠原正寛監督によるアニメーション映画。2024年公開。
アイドル志望の東ゆうは、東西南北の方角からメンバーを集めてグループ結成を画策。華鳥蘭子・大河くるみ・亀井美嘉にゆうを加えた4人は、彼女の計画へ知らず知らずに乗ってボランティアからTVデビュー。そして遂に歌手デビューを果たす。しかし元々そのつもりが無かった、ゆう以外の3人は…という内容。
原作は高山一実の小説…つまりガンダムで話題の(?)「乃木坂46」の元メンバー。いやロボ少女も登場するので、関係ないとは言えない(語弊はある)。アニメのアイドルは架空度が高いものだけれど、そういう意味だと本作は異色。
本作はむしろアイドルものと言うか、アイドル志望者に振り回される人間模様の青春映画。もっと言うとアイドル志望者の「エゴ」を強烈に描いた、破滅型の作品。まあ勿論最終的には成功を収めるので、アイドルものへと綺麗に回帰する訳だけど…アイドル志望自体、一種の破滅願望じゃないかって辺りが面白い。
アイドル志望の東ゆうは、東西南北の方角からメンバーを集めてグループ結成を画策。華鳥蘭子・大河くるみ・亀井美嘉にゆうを加えた4人は、彼女の計画へ知らず知らずに乗ってボランティアからTVデビュー。そして遂に歌手デビューを果たす。しかし元々そのつもりが無かった、ゆう以外の3人は…という内容。
原作は高山一実の小説…つまりガンダムで話題の(?)「乃木坂46」の元メンバー。いやロボ少女も登場するので、関係ないとは言えない(語弊はある)。アニメのアイドルは架空度が高いものだけれど、そういう意味だと本作は異色。
本作はむしろアイドルものと言うか、アイドル志望者に振り回される人間模様の青春映画。もっと言うとアイドル志望者の「エゴ」を強烈に描いた、破滅型の作品。まあ勿論最終的には成功を収めるので、アイドルものへと綺麗に回帰する訳だけど…アイドル志望自体、一種の破滅願望じゃないかって辺りが面白い。
2025.06.09
駒田蒸留所へようこそ
観てみた、吉原正行監督によるアニメーション映画。2023年公開。
若くして「駒田蒸留所」社長となった女性・琉生と共に、ウイスキーのニュースサイト記事を担当する事になった光太郎。だが彼はウイスキーへの興味もなく、鬱々とする日々が続いた。そんな時光太郎は、恵まれた境遇かに見えた琉生のこれまでと、幻のウイスキー「独楽」復活にかける熱意を知って…という内容。
P.A.WORKSが得意とする「お仕事シリーズ」のアニメ映画。なのでいつも通りの内容…とも言えないのは、本作は特に荒唐無稽さを排した「実写映画」テイストの作品となっている辺り。何と言うかまるで、工場見学の教育映画。ウイスキーに関する言葉の洪水をワッとあびせかけられて、待ってくれないかの気分。
基本的に同シリーズ作は好きなので、静かな佇まいの映像と最後に報われる(旅館廃業とかないので安心)地に足の付いた物語はよいと思う。いやもう地味だよ、地味だよ。地味だよ…と、3回くらい念押ししてから観るのを薦めたい。
若くして「駒田蒸留所」社長となった女性・琉生と共に、ウイスキーのニュースサイト記事を担当する事になった光太郎。だが彼はウイスキーへの興味もなく、鬱々とする日々が続いた。そんな時光太郎は、恵まれた境遇かに見えた琉生のこれまでと、幻のウイスキー「独楽」復活にかける熱意を知って…という内容。
P.A.WORKSが得意とする「お仕事シリーズ」のアニメ映画。なのでいつも通りの内容…とも言えないのは、本作は特に荒唐無稽さを排した「実写映画」テイストの作品となっている辺り。何と言うかまるで、工場見学の教育映画。ウイスキーに関する言葉の洪水をワッとあびせかけられて、待ってくれないかの気分。
基本的に同シリーズ作は好きなので、静かな佇まいの映像と最後に報われる(旅館廃業とかないので安心)地に足の付いた物語はよいと思う。いやもう地味だよ、地味だよ。地味だよ…と、3回くらい念押ししてから観るのを薦めたい。
2025.06.08
あした世界が終わるとしても
観てみた、櫻木優平監督による3DCGアニメーション映画。2019年公開。
幼い頃母親を突然死で喪った高校生・真。支えるのは幼馴染の琴莉だが、彼の父までもが頻発する突然死に見舞われる。実はこの世界には対となる世界があって、その日本にいるある人物が死ぬと対の日本にいる同じ人物が死んでしまうのだ。その現象を悪用した暗闘に、真は巻き込まれてしまい…という内容。
Huluオリジナルアニメ「ソウタイセカイ」をベースにした映画が本作。タイトルやポスター等から感じる、切ない系の雰囲気とは違って…実はバトルアニメ。個人的にはこれはこれで…と思ったものの、コレジャナイと言われても仕方ない。
スケールが大きいのかせせこましいのか、シリアスなのかふざけてるのかよく判らない。まあそれを逆手に取った様な無茶な展開には笑ってしまったので、アリでいいかな。…この話ならSFより、オカルト的な世界設定でやった方が飲み込みやすかったんじゃないかとは思ったけど。まあ仲々の珍品ではあるのでは。
幼い頃母親を突然死で喪った高校生・真。支えるのは幼馴染の琴莉だが、彼の父までもが頻発する突然死に見舞われる。実はこの世界には対となる世界があって、その日本にいるある人物が死ぬと対の日本にいる同じ人物が死んでしまうのだ。その現象を悪用した暗闘に、真は巻き込まれてしまい…という内容。
Huluオリジナルアニメ「ソウタイセカイ」をベースにした映画が本作。タイトルやポスター等から感じる、切ない系の雰囲気とは違って…実はバトルアニメ。個人的にはこれはこれで…と思ったものの、コレジャナイと言われても仕方ない。
スケールが大きいのかせせこましいのか、シリアスなのかふざけてるのかよく判らない。まあそれを逆手に取った様な無茶な展開には笑ってしまったので、アリでいいかな。…この話ならSFより、オカルト的な世界設定でやった方が飲み込みやすかったんじゃないかとは思ったけど。まあ仲々の珍品ではあるのでは。
2025.04.11
PONY METAL U-GAIM PROMOTION FILM
観てみた、毛利和昭作画監督によるアニメーションビデオ。1997年公開。
「ポニーメタル ユーガイム」とは1980年代、サークル「Project-U」主催で展開された同人誌のシリーズ。「重戦機エルガイム」「ぴえろ魔法少女シリーズ」のパロディながら、メカ+美少女という内容で話題になった。本作はその勢いに乗って製作された短編アニメ。ゼネラルプロダクツよりビデオとして販売された。
今作品の内容的な情報を探しても、Web上では殆ど判らないな。自分は当の同人誌を所有しておらず、当時も雑誌記事で見ただけなので。多分園田健一の、ラムロイド辺りがルーツなんだろうけど…今見ても、結構よさげではある。
本作は2分程の短編で、TVアニメOP風という趣向。メカ描写に力が入っており、結構すごい…のも当然、現在でも活躍中のプロクリエイターが多数参加している(後述)。特に本作で演出も手掛けた毛利は、サンライズロボアニメとぴえろ魔法少女の両方に参加しているので、成る程適任として起用される訳だ。
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「ポニーメタル ユーガイム」とは1980年代、サークル「Project-U」主催で展開された同人誌のシリーズ。「重戦機エルガイム」「ぴえろ魔法少女シリーズ」のパロディながら、メカ+美少女という内容で話題になった。本作はその勢いに乗って製作された短編アニメ。ゼネラルプロダクツよりビデオとして販売された。
今作品の内容的な情報を探しても、Web上では殆ど判らないな。自分は当の同人誌を所有しておらず、当時も雑誌記事で見ただけなので。多分園田健一の、ラムロイド辺りがルーツなんだろうけど…今見ても、結構よさげではある。
本作は2分程の短編で、TVアニメOP風という趣向。メカ描写に力が入っており、結構すごい…のも当然、現在でも活躍中のプロクリエイターが多数参加している(後述)。特に本作で演出も手掛けた毛利は、サンライズロボアニメとぴえろ魔法少女の両方に参加しているので、成る程適任として起用される訳だ。
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2025.04.09
PROJECT-WIVERN
観てみた、青山敏之監督によるアニメーション映画。1997年公開。
未来の宇宙戦争。敵ゼカリア軍は惑星軌道強制変更ユニットによる、大規模攻撃を敢行しようとしていた。対するアスフォデル軍は、新型宇宙戦闘機「ワイバーン」を開発。同機を用いた迎撃作戦「プロジェクト・ワイバーン」を発動し、目覚ましい戦果を挙げる。ところが敵軍の動きは、想定以上に早く…という内容。
現在はCGクリエイターとして活動中の同監督が、学生時代に手掛けた自主製作CGアニメ。筆者も当時大変話題になった事を知っていたのだが…そういや見ていなかったなと。現在完成版の15分全編が、Web上で公開されている。
感じとしてはシューティングのムービーパートみたい。流石に30年前の作品なので、技術レベル的に今見てどうのこうのは言っても仕方ないでしょ。とは言え当時一介のアマチュアが、これ程のものを作り上げたのは、矢張り凄かった筈。トップをねらえっぽいな…と思ったら、影響元に挙げられているのもご愛敬。
未来の宇宙戦争。敵ゼカリア軍は惑星軌道強制変更ユニットによる、大規模攻撃を敢行しようとしていた。対するアスフォデル軍は、新型宇宙戦闘機「ワイバーン」を開発。同機を用いた迎撃作戦「プロジェクト・ワイバーン」を発動し、目覚ましい戦果を挙げる。ところが敵軍の動きは、想定以上に早く…という内容。
現在はCGクリエイターとして活動中の同監督が、学生時代に手掛けた自主製作CGアニメ。筆者も当時大変話題になった事を知っていたのだが…そういや見ていなかったなと。現在完成版の15分全編が、Web上で公開されている。
感じとしてはシューティングのムービーパートみたい。流石に30年前の作品なので、技術レベル的に今見てどうのこうのは言っても仕方ないでしょ。とは言え当時一介のアマチュアが、これ程のものを作り上げたのは、矢張り凄かった筈。トップをねらえっぽいな…と思ったら、影響元に挙げられているのもご愛敬。
2025.04.08
Two Balloons
観てみた、マーク・C・スミス監督によるアニメーション映画。2017年公開。
小さな飛行船に乗って、大空の旅をするのはキツネザル。彼はかつて出逢ったもう1匹のキツネザルと、互いの飛行船同士逆方向から地球を一周した先で再会する事を誓ったのだ。そして彼らは長い旅路の果て、遂に巡り合った。ところがお互いの飛行船にロープを渡して、再会を祝おうとしたその時…という内容。
僅か9分程の短編ながら、全編ストップモーションによるアニメ作品。各地の映画祭で受賞している様だけれど…監督のWikipediaでのリンク先が、同姓同名の無関係なレーサーかと思ったら、監督本人だった。ユニークな人物だな。
「つみきのいえ」が気に入ったので、アマプラで似たような短編アニメを探してみた感じ。まあそちらと違って本作の内容は、何かしらの隠喩がある様でもなし、多分観たままなんじゃないかな。ただ本作での「墜落」は破滅じゃなく、空でフワフワ浮かれ暮らしていた2人が、地上で身を固めた…という寓意かもしれんね。
小さな飛行船に乗って、大空の旅をするのはキツネザル。彼はかつて出逢ったもう1匹のキツネザルと、互いの飛行船同士逆方向から地球を一周した先で再会する事を誓ったのだ。そして彼らは長い旅路の果て、遂に巡り合った。ところがお互いの飛行船にロープを渡して、再会を祝おうとしたその時…という内容。
僅か9分程の短編ながら、全編ストップモーションによるアニメ作品。各地の映画祭で受賞している様だけれど…監督のWikipediaでのリンク先が、同姓同名の無関係なレーサーかと思ったら、監督本人だった。ユニークな人物だな。
「つみきのいえ」が気に入ったので、アマプラで似たような短編アニメを探してみた感じ。まあそちらと違って本作の内容は、何かしらの隠喩がある様でもなし、多分観たままなんじゃないかな。ただ本作での「墜落」は破滅じゃなく、空でフワフワ浮かれ暮らしていた2人が、地上で身を固めた…という寓意かもしれんね。
2025.04.06
つみきのいえ
観てみた、加藤久仁生監督によるアニメーション映画。2008年公開。
水没した都市の真上。その水面に突き出た小さな一室で、老人は暮らしていた。その空間にあるのは亡き妻の写真と、少しの生活道具だけ。ある日更に水面が上昇。その場所が使えなくなった為、老人はその屋根上に増築して新たな部屋を作る。ところが愛用のパイプを水中に落としてしまった彼は…という内容。
各地の映画祭で高く評価された本作。特にアカデミー賞短編アニメ部門で、日本作品としては初の受賞を果たした。…わずか12分程の短編の上、音響面では台詞を用いず、音楽と効果音だけというサイレント的な表現を採っている。
老人が過去を回想するというストーリー、すなわち水面下=深層への遡行。更に過ぎ去った想い出の積み重ねられた住居の姿を、「積み木」に見立てたイメージが美しく、僅かな時間に凝縮された秘跡がある。…(偶然だろうけど)この翌年に公開された、「カールじいさんの空飛ぶ家」との違いを考えると興味深い。
水没した都市の真上。その水面に突き出た小さな一室で、老人は暮らしていた。その空間にあるのは亡き妻の写真と、少しの生活道具だけ。ある日更に水面が上昇。その場所が使えなくなった為、老人はその屋根上に増築して新たな部屋を作る。ところが愛用のパイプを水中に落としてしまった彼は…という内容。
各地の映画祭で高く評価された本作。特にアカデミー賞短編アニメ部門で、日本作品としては初の受賞を果たした。…わずか12分程の短編の上、音響面では台詞を用いず、音楽と効果音だけというサイレント的な表現を採っている。
老人が過去を回想するというストーリー、すなわち水面下=深層への遡行。更に過ぎ去った想い出の積み重ねられた住居の姿を、「積み木」に見立てたイメージが美しく、僅かな時間に凝縮された秘跡がある。…(偶然だろうけど)この翌年に公開された、「カールじいさんの空飛ぶ家」との違いを考えると興味深い。
2025.04.05
陽なたのアオシグレ
観てみた、石田祐康監督によるアニメーション映画。2013年公開。
小学4年生の陽向は、絵を描くのが好きな少年。そんな彼が密かに想いを寄せるのが、クラスメートの少女・時雨だった。飼育小屋で小鳥の世話をする彼女を見て、一緒に白鳥の背に乗って空を飛ぶ絵を描いて妄想を膨らませていた。やがて2人の距離は縮まるのだが、突然時雨の転校が決まって…という内容。
後に「ペンギン・ハイウェイ」「雨を告げる漂流団地」を制作する石田監督が、最初に「スタジオコロリド」と共に手掛けたのが短編アニメの本作。内容は自主製作での過去作、「フミコの告白」の姉妹編と言うか…男女を入れ替えた感じ。
本作では「告白」とも言えない淡い感情ながら…疾走=移動シーンがクライマックスとなっている辺り、要するにフミコと同じ。商業監督となるに当たり、手始めに受けた作品を踏まえてパイロット的な短編を作ったという感じか。とは言えここから上記2作へとジャンプする(鳥!雨!)のだから、これはこれで意義深い。
小学4年生の陽向は、絵を描くのが好きな少年。そんな彼が密かに想いを寄せるのが、クラスメートの少女・時雨だった。飼育小屋で小鳥の世話をする彼女を見て、一緒に白鳥の背に乗って空を飛ぶ絵を描いて妄想を膨らませていた。やがて2人の距離は縮まるのだが、突然時雨の転校が決まって…という内容。
後に「ペンギン・ハイウェイ」「雨を告げる漂流団地」を制作する石田監督が、最初に「スタジオコロリド」と共に手掛けたのが短編アニメの本作。内容は自主製作での過去作、「フミコの告白」の姉妹編と言うか…男女を入れ替えた感じ。
本作では「告白」とも言えない淡い感情ながら…疾走=移動シーンがクライマックスとなっている辺り、要するにフミコと同じ。商業監督となるに当たり、手始めに受けた作品を踏まえてパイロット的な短編を作ったという感じか。とは言えここから上記2作へとジャンプする(鳥!雨!)のだから、これはこれで意義深い。
2024.08.27
新宝島
見てみた、手塚治虫演出によるTVスペシャルアニメ。1965年放映。
ジム少年はある男の遺品から、「宝島」の地図を手に入れる。彼は大人の協力者と共に船を用立てて、その島へと出発する。その際一船員として乗り込んだのが、シルバーというコック。ジムは彼と友情に結ばれたものの、実はシルバーは海賊の首魁だった。そして船は遂に宝島に到着するのだが…という内容。
原作はスティーヴンソンの小説。つまり初期の手塚漫画として有名な「新宝島」という作品のアニメ化かと思ったら、全然関係なかった(まあ複雑な事情があった模様)。…とは言え本作は史上初の、単発TVスペシャルアニメだとの事。
本作ではキャラクターの外見を、全て動物に置き換えているのが特徴。つまりどうぶつ宝島。それより個人的には、出崎統監督のTVアニメを連想しながら見てしまったのだが。…そちらと比較してしまったら流石に、色々物足りないけれど(シルバーのキャラ始め)手塚らしい味わいは、決して悪くはないなと思えた。
ジム少年はある男の遺品から、「宝島」の地図を手に入れる。彼は大人の協力者と共に船を用立てて、その島へと出発する。その際一船員として乗り込んだのが、シルバーというコック。ジムは彼と友情に結ばれたものの、実はシルバーは海賊の首魁だった。そして船は遂に宝島に到着するのだが…という内容。
原作はスティーヴンソンの小説。つまり初期の手塚漫画として有名な「新宝島」という作品のアニメ化かと思ったら、全然関係なかった(まあ複雑な事情があった模様)。…とは言え本作は史上初の、単発TVスペシャルアニメだとの事。
本作ではキャラクターの外見を、全て動物に置き換えているのが特徴。つまりどうぶつ宝島。それより個人的には、出崎統監督のTVアニメを連想しながら見てしまったのだが。…そちらと比較してしまったら流石に、色々物足りないけれど(シルバーのキャラ始め)手塚らしい味わいは、決して悪くはないなと思えた。
2024.08.25
フウムーン
見てみた、坂口尚監督によるTVスペシャルアニメ。1980年公開。
山田野博士が発見したのは、新種の知的生物だった。その事実を新人類誕生として発表するものの、2大国の軍事的緊張の高まる中で無視された。探偵の伯父が拉致された事で事態に関わったケン一青年は、新人類=フウムーンが宇宙的な危機を察知し、ある計画を推進していた事を知るのだが…という内容。
原作は手塚治虫の漫画「来るべき世界」。そちらを「石の花」等の漫画作品でも有名な、坂口尚が監督している。本作が放映された「24時間テレビ」のスペシャルアニメとしては、かなり面白い印象があったのだけれど、それも割と納得。
本作の暗黒ガスは、フレッド・ホイルの「暗黒星雲」を連想したのだが、実は原作発表はそちらの7年前。さすが神様(まあでもドイルの「毒ガス帯」辺りが着想元かも)。…原作の時代性からかやたらに説教くさいものの、フウムーン=ロココの自己犠牲にはやはりホロリと来る。坂口監督は、アニメの腕も確かだな。
山田野博士が発見したのは、新種の知的生物だった。その事実を新人類誕生として発表するものの、2大国の軍事的緊張の高まる中で無視された。探偵の伯父が拉致された事で事態に関わったケン一青年は、新人類=フウムーンが宇宙的な危機を察知し、ある計画を推進していた事を知るのだが…という内容。
原作は手塚治虫の漫画「来るべき世界」。そちらを「石の花」等の漫画作品でも有名な、坂口尚が監督している。本作が放映された「24時間テレビ」のスペシャルアニメとしては、かなり面白い印象があったのだけれど、それも割と納得。
本作の暗黒ガスは、フレッド・ホイルの「暗黒星雲」を連想したのだが、実は原作発表はそちらの7年前。さすが神様(まあでもドイルの「毒ガス帯」辺りが着想元かも)。…原作の時代性からかやたらに説教くさいものの、フウムーン=ロココの自己犠牲にはやはりホロリと来る。坂口監督は、アニメの腕も確かだな。
2024.08.24
らくだい魔女 / フウカと闇の魔女
観てみた、浜名孝行監督によるアニメーション映画。2023年公開。
かつて「闇の魔女」が倒され、封じられた魔法の世界。学校では「らくだい」生である銀の城の王女・フウカは、黒の城の王女・リリカの誘いで見慣れぬ腕輪を身に付けてしまった。それは闇の魔女を封印していた呪具で、緑の城の王女・カリン、青の城の王子・チトセと共に、異空間へ飛ばされてしまい…という内容。
原作は成田サトコの児童小説シリーズで、刊行15周年を記念して制作された劇場アニメが本作。…本作は一言でいってしまうと「プリキュア」。作画・演出にストーリー等、かなりプリキュア感があって、そこから変身・必殺技・マスコットに年替わりモチーフを引いた感じ。そのせいか、ちと物足りなく感じてしまった。
あと60分という中編尺な辺りからも、駆け足な印象(これは児童向けとしての配慮かも)。…と思って調べたら、監督の人って「オトナプリキュア」でシリーズディレクターもやっているので、ある意味本業?だった。成る程これはこれで。
かつて「闇の魔女」が倒され、封じられた魔法の世界。学校では「らくだい」生である銀の城の王女・フウカは、黒の城の王女・リリカの誘いで見慣れぬ腕輪を身に付けてしまった。それは闇の魔女を封印していた呪具で、緑の城の王女・カリン、青の城の王子・チトセと共に、異空間へ飛ばされてしまい…という内容。
原作は成田サトコの児童小説シリーズで、刊行15周年を記念して制作された劇場アニメが本作。…本作は一言でいってしまうと「プリキュア」。作画・演出にストーリー等、かなりプリキュア感があって、そこから変身・必殺技・マスコットに年替わりモチーフを引いた感じ。そのせいか、ちと物足りなく感じてしまった。
あと60分という中編尺な辺りからも、駆け足な印象(これは児童向けとしての配慮かも)。…と思って調べたら、監督の人って「オトナプリキュア」でシリーズディレクターもやっているので、ある意味本業?だった。成る程これはこれで。
2024.08.22
神々の山嶺(かみがみのいただき)
観てみた、P・インバート監督によるアニメーション映画。2021年公開。
山岳カメラマンの深町は、かつてエベレストに挑戦し遭難したマロリーの遺品カメラと、消息を絶った日本人登山家・羽生の手掛かりを同時に得る。深町は羽生の過去を調査するうちに、彼が単独でのエベレスト登頂を狙っている事を確信する。そして頂上へ出発した彼の背中を追う様に、深町もまた…という内容。
原作は夢枕爆の小説。そして谷口ジローによる漫画版はフランスでも人気だとの事で、今回同国でアニメ映画化された。…自分は漫画版は読んでいないけど、ネットミーム化した有名な台詞等が綺麗にカットされているのにはあららと。その代わり登山場面の心理やディテールを、映像としてじっくり見せてくれる。
小説はぶっちゃけ、完全再現すりゃ面白くなるもんでもないって内容ではあるので、本作くらいシンプルに取捨選択してくれた方が個人的にはよい。…本作の羽生は狂気もなく優しい男って感じだけど、まあそれも悪くはないのでは。
山岳カメラマンの深町は、かつてエベレストに挑戦し遭難したマロリーの遺品カメラと、消息を絶った日本人登山家・羽生の手掛かりを同時に得る。深町は羽生の過去を調査するうちに、彼が単独でのエベレスト登頂を狙っている事を確信する。そして頂上へ出発した彼の背中を追う様に、深町もまた…という内容。
原作は夢枕爆の小説。そして谷口ジローによる漫画版はフランスでも人気だとの事で、今回同国でアニメ映画化された。…自分は漫画版は読んでいないけど、ネットミーム化した有名な台詞等が綺麗にカットされているのにはあららと。その代わり登山場面の心理やディテールを、映像としてじっくり見せてくれる。
小説はぶっちゃけ、完全再現すりゃ面白くなるもんでもないって内容ではあるので、本作くらいシンプルに取捨選択してくれた方が個人的にはよい。…本作の羽生は狂気もなく優しい男って感じだけど、まあそれも悪くはないのでは。
2024.08.19
雨を告げる漂流団地
観てみた、石田祐康監督によるアニメーション映画。2022年公開。
家族の様に育った航祐と夏芽だが、最近2人の関係には隔たりが。そして夏休み、かつて2人が育った取り壊し予定の団地に、小学校の仲間6人が忍び込む。その瞬間団地棟は、広大な海の只中に移動していた。彼らは見知らぬ少年・のっぱを加え、食糧も救援も望めない中サバイバルを始めて…という内容。
小学生によるサバイバルや、題名から「漂流教室」を連想する訳で。本作では(何故か女の子ばかり)怪我で出血するのが痛々しく、上記漫画みたいに破傷風とかになったら嫌だな。と思いながら観てたら…別にそんな事はなかったぜ。まあ言い争いばかりのストレスアニメだけど、そこまで深刻な作品でもなかった。
登場人物や設定が多い割に扱いきれておらず、思いついただけ・出しただけ感がすごい。逆に言えば要素要素のイメージは良く、その集合体として見る分にはいい感じじゃないかな。…もっと楽しそうに、サバイバルしてくれてたらな。
家族の様に育った航祐と夏芽だが、最近2人の関係には隔たりが。そして夏休み、かつて2人が育った取り壊し予定の団地に、小学校の仲間6人が忍び込む。その瞬間団地棟は、広大な海の只中に移動していた。彼らは見知らぬ少年・のっぱを加え、食糧も救援も望めない中サバイバルを始めて…という内容。
小学生によるサバイバルや、題名から「漂流教室」を連想する訳で。本作では(何故か女の子ばかり)怪我で出血するのが痛々しく、上記漫画みたいに破傷風とかになったら嫌だな。と思いながら観てたら…別にそんな事はなかったぜ。まあ言い争いばかりのストレスアニメだけど、そこまで深刻な作品でもなかった。
登場人物や設定が多い割に扱いきれておらず、思いついただけ・出しただけ感がすごい。逆に言えば要素要素のイメージは良く、その集合体として見る分にはいい感じじゃないかな。…もっと楽しそうに、サバイバルしてくれてたらな。