2012.07.23

借りぐらしのアリエッティ

観てみた、米林宏昌監督によるアニメーション映画。2010年公開。

病気療養の為、郊外の古い屋敷にやって来た少年・翔。彼がそこで目にしたのは小人の少女・アリエッティの姿だった。彼女たち「借りぐらし」は代々人間の家の家に住み、必要な物を借りる事により生活する種族だった。互いに密やかな好奇心を抱き、少しずつ交流を深めていく翔とアリエッティだったのだが…という内容。

脚本担当は宮崎駿なのだが、本作を一言でいうと「小品」。正直なところえっこれでおしまい?、という感想を筆者も持った。でもまあこれでいいんじゃないか、とも思う。…ジブリはどうしても宮崎アニメのイメージから大作感を期待されてしまうけれど、本作位の内容の作品を手堅くコンスタントに作るべきなんじゃないかな。

とは言え映像面にはやはり目を引かれる。室内が急峻な山岳の様に踏破する行く手を阻み、日常的な身の回りの品がスケールを変えて存在を主張する。…確かに内容面で気になる点はあるけど、いい意味で「小さい作品」として楽しみたい。
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2012.07.21

劇場版トライガン TRIGUN : Badlands Rumble

観てみた。内藤泰弘原作、西村聡監督によるアニメ映画。2010年公開。

誰もが恐れる賞金首・ヴァッシュ。実はお人好しである彼が20年前に見逃したのが、ガスバックという凶悪犯。その男がある街を襲撃するという噂が広まり、ガンマンが集まって来た。その中には女賞金稼ぎアメリアや保険員メリルとミリィ、更に何とガスバックの用心棒を務める牧師・ウルフウッドの姿もあって…という内容。

原作完結より3年、TVシリーズ放映からは実に12年を経て公開された劇場版。ほぼTV版と同じ布陣で制作されているのにも感慨が。…内容としては原作初期時点のサイドエピソードという感じで、スケール感は望むべくもないが充分楽しめる。

それより本作からはこれまで今いち伝わって来なかった、作品世界の「息遣い」みたいなものが感じられて良かった。動きや色の無い漫画原作、作画や予算に限界のあるTVアニメでは表現しきれないものなので、これぞ劇場版だなと。弾丸で抉られる壁、大勢の人々で賑やかな市場…「細部に魂は宿る」というアレですよ。
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2012.07.18

マイマイ新子と千年の魔法

観てみた、片渕須直監督によるアニメーション映画。2009年公開。

昭和30年代の山口県。豊かな自然の中で暮らす新子は、祖父の影響で千年昔の姫様の生活を鮮明に思い描く空想力豊かな少女だった。そんなある日東京から貴伊子が転校して来る。最初は周囲と馴染めない彼女だったが、新子の橋渡しで友人も増えていく。そうして川を堰き止め、皆で作った小さな池に…という内容。

小規模公開から口コミで評判が広がり、ロングラン上映を成し遂げた作品。筆者も名前は知っていたのだが、キービジュアルを見てジブリか?、と。…まあその印象自体は全く間違っていなかった訳だけれど、監督が実は「アリーテ姫」の人だと聞いて成る程(前作も最初は、東京都写真美術館の限定公開だった筈だよね)。

構成の複雑さから純粋な児童向けではないと言われる本作だが、筆者はその点以上に台詞の余りの聴き取りにくさ(方言や声優の発声、音量等々)の為に、内容がサッパリ把握出来なくて参った。…雰囲気自体は非常に良いのだけどねえ。
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2012.07.09

Another 第0話 「The Other ‐因果‐」

見てみた。綾辻行人原作、水島努監督によるOVA。2012年発表。

ある休日、ベンチに腰掛けた少女の前に彼女とそっくりな姿をした少女が現れる。事情により、仲々逢う事の許されない間柄にある二人。見崎鳴はもう一方の少女・未咲との再会を喜び、二人は無邪気に戯れる。そんな何気ない日々が永遠に続くかと思われたのだが、彼女たちを不吉な運命が影の様に覆って…という内容。

本作はTVアニメシリーズ、「Another」の前史である作品。同作コミカライズの「0巻」となる単行本に、付属するDVDとして発売された。…因みにコミックス収録のエピソードは、怜子視点の同じく前史(案外短くて、残り頁はムック本的内容)。

(アニメの方に話を戻すと)本作は鳴が3年に進級する前、つまり「現象」が始まる以前の話メインという事もあり、「キャッキャウフフを楽しむ為のもの」と言い切ってしまっていいだろう。まあ筆者もそういうのが目当てだった訳で、実際いい買い物だと思ったのだわ。…ところでOVAの話じゃないけど、「3組廃止」ってあかんのか?
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2012.04.22

ストライクウィッチーズ 劇場版

観てみた、高村和宏監督によるアニメーション映画。2012年公開。

未知の敵「ネウロイ」と、魔法力を持つ少女達「ウィッチ」が戦いを続ける世界。その1人・宮藤芳佳は、激しい戦闘の末に力を失う。医者の道を志す彼女は留学の為、後輩ウィッチ・静夏を伴い再び欧州を訪れる。その地では意外な場所に出現する敵との戦闘が日夜繰り広げられていた。そして芳佳の前に…という内容。

二期に渡って制作されたTVシリーズ直接の続編。なので、内容自体はそれらを踏まえており目立つ差異は無い。ただ一期結末で戦争終結への希望が見えたのに、二期以降そうした要素が一掃されてしまったのはちょっと。人気シリーズ故のジレンマだが、本作で芳佳自身まで妙に好戦的になってしまったのは寂しい。

でも逆に最大の見せ場も、魔法力の無い芳佳による鬼気迫る戦闘なのだしなあ(やっぱりSUでの空中戦は、見慣れてしまっているだけに驚きを見出すのは難しい)。…つう訳で今後はバトルにしろ物語にしろ、より一層の新展開でよろしく。
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2012.04.13

WALL・E ウォーリー

観てみた。アンドリュー・スタントン監督によるCGアニメ映画。2008年公開。

無人と化した地球、そこで孤独にゴミ処理を続けるロボットのウォーリー。彼は残骸から人間達の生活を忍ぶ。ある日、空からやって来た探査ロボットのイヴ。彼女に想いを寄せるウォーリーだったが、植物の芽を手渡した途端イヴは沈黙してしまう。さらに天空から宇宙船が現れて、彼女を連れ去ってしまい…という内容。

SFのテイストを見事に子供向けに落とし込んだ良作。…判りやすいパロディとして2001年なんか採り上げられているけど、個人的には冒頭での人間不在の情景などはシマックの「都市」や、ブラッドベリ「火星年代記」を連想させられしびれる。

結局はいつものピクサーらしいドタバタになってしまうのだが、宇宙遊泳描写(微細に姿勢制御していて感心する)そしてダンス、この場面はまさにセンスオブワンダーだなと。…まあ細かいツッコミしたくなったりするけど(イヴみたいに宙に浮く技術があるならロケット噴射で打ち上げる必要無くね?、とか)どうでもいいよね。
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2012.03.08

よなよなペンギン

観てみた、りんたろう監督によるCGアニメ映画。2009年公開。

父親に貰ったペンギンコートに身を包んだ少女・ココ。彼女は今は亡き父の「ペンギンと空を飛んだ」という言葉を胸に暮らしていた。ある夜彼女はゴブリンの子供・チャーリーに連れられて、異世界にある彼の村へと辿り着く。彼女は村人達を苦しめる悪の帝王を倒すという、伝説の勇者として迎えられたのだが…という内容。

りん監督は80年代に「幻魔大戦」や「銀河鉄道999」といった、大作アニメ映画の制作者として名を馳せた人物。まさにアニメブームの立役者的な存在である筈なのだが、近年は意外な位取り沙汰される事がない様に感じる。まあ松本零士関連アニメだと(良くも悪くも)原作者の方が前面に出て来るし、仕方ないのかな。

本作は3DCGによる子供映画で、まさにピクサー作品辺りを狙った内容。個人的には硬派な印象のあるアニメ会社「マッドハウス」が制作している辺りが興味深いのだが…そういやI.G.も、「ホッタラケの島」って同傾向のCG映画を作ったな。
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2012.01.18

エスカフローネ

観てみた、赤根和樹監督によるアニメーション映画。2000年公開。

空虚な日常を送る女子高生ひとみは世界の終焉を思い描いた刹那、幼い頃にも出逢った不思議な人物の導きで次元の扉を開く。そこはガイアという名の異世界、エスカフローネという巨大な人型甲冑の内部から出現した彼女は「翼の神」と呼ばれる事に。竜族の末裔である若き王バァンと行動を共にするうち…という内容。

1996年に放映されたTVアニメシリーズ、「天空のエスカフローネ」の劇場版である本作。人物設定等がある程度共通するものの、オリジナルのストーリーとなっている。…筆者もTV版は好きだったので、今回観てみたという次第。なつかしい。

設定面でもガイメレフの名称が「ヨロイ」と改められた事を始め、(日本風鎧兜のデザインが採り入れられた衣装等)幾つかの変更が見られる。エスカフローネなんか「人が乗る巨神兵」みたいな感じで、操縦するだけで貧血起こしそう。…ただ地味と言うか色々内容に無理を感じるのも正直な所。とは言え映像はよかった。
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2011.12.02

UN-GO episode:0 因果論

観てみた、水島精二監督によるアニメーション映画。2011年公開。

映画を上映しながらアジアの国々を巡る青年。彼の前に旧友・世良田がボランティア団と共に現れる。だがある事件を境に一団は全滅、それが戦争の銃爪にもなってしまう。数年後、青年は不思議な少年・因果と共に日本に帰って来る。当時死んだはずの大野がいる宗教団体、別天王会の秘密を探るうちに…という内容。

現在放映中のTVアニメ・シリーズ、「UN-GO」の前史となる劇場版が本作。新十郎の生い立ちや因果との出逢い、更に今後への布石も含んだ世界観を広げる内容で楽しめる。…という訳で本作に風守は出ていないが、そこはまあ仕方ない。

本日が最終日だった訳で、どうにか滑り込みで観て来たのだわ。劇場は席数も少な目ではあったけど満員で、案外人気あるんだなと。昼頃ギリギリで座席予約をしたために結構端っこの場所で、スクリーンがかなり斜めだった(首が疲れた…)。オカルトバトル一辺倒でまるで推理物じゃない気もするが、まあそれはそれで。

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2011.11.24

ストレンヂア 無皇刃譚

観てみた、安藤真裕監督によるアニメーション映画。2007年公開。

謎の集団に追われる少年・仔太郎は、追手の襲撃を名を持たない浪人者に救われる。その男・名無しは、仔太郎を護衛し同道する事を承諾する。道中互いの身の上を知り徐々に親密になる2人。旅は終わり別れた彼らだったが、追手集団の目的とは仔太郎の命で贖うある計画のためと知った名無しは…という内容。

主演声優に長瀬智也、アニメ制作はボンズという布陣。で脚本担当は高山文彦なのだが、焼きゴテによる拷問シーンがあって成る程なと(いや、オーガス02の「暖めてやれ」だし)。よく言えば渋い悪く言ったら地味な内容で、TOKIO長瀬の起用というのはせめてキャストくらいは話題性がないと…という判断からかもなと。

とはいえ細かいアイデアや演出が光る殺陣は、アニメとして非常に見応えがある(特に泥濘や降雪という不安定な足場でのアクションが面白い)。その分因縁や恩讐不在のドラマ面の薄さは気になるのだが、よく言えばストイックでいいかな。
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2011.01.03

ホッタラケの島〜遥と魔法の鏡〜

観てみた、佐藤信介監督によるCGアニメ映画。2009年公開。

幼い頃亡き母から聞いた、人々が「ほったらかし」にした物を持ち去る狐の民話。父親と折り合いの悪い日々を過ごす高校生の遙は、母の形見である手鏡を無くしてしまっていた。そんな時、神社で見掛けた不思議な狐・テオを追って泉の中へと吸い込まれる。彼女の行き着いた先とは「ホッタラケの島」だった…という内容。

製作はProduction I.G。本作の内容自体は基本的には子供向けで、3DCGという手法からもピクサー等の作品を念頭に置いたものなのは確かだろう。それでも主人公が女子高生だったりする辺り、オタ方面への目配せも忘れていないとは愉快な。…まあどちらもI.Gぽくない(押井作品の印象からしたら)とも言えるけど。

でも本作が武蔵野に伝わる民話を元にしているというのは面白い。本作は割と垢抜けた雰囲気を持っているのだが、筆者が「狐面」から連想するのは寺山修司作品で、島が「人間の内面の後ろ暗い所」だという辺りに通底するものを感じるな。
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2010.11.20

プランゼット

観てみた。粟津順原作、脚本、監督によるCGアニメ映画。2010年公開。

2047年。地球は「FOS」と名付けられた謎の敵からの攻撃を受け、人類の大半が死滅してしまう。軍は僅かに残った戦力で、敵本拠の小惑星を破壊する最終作戦「プランゼット」を発動させる。それは、地表が無防備になってしまう危険な賭け。戦闘員の明嶋は妹の身を案じ、火星への脱出を指示するのだが…という内容。

えーと、ロシュの限界がどうとか。まあそれはいいんだけど、前作「ネガドン」同様に本作もだいぶクリシェチック。…ネガドンがそのお陰で作品がコンパクトにまとまり、見せたいものを素直に見せるという良方向に作用していたのとは逆に、本作では残念ながら内容の冗長さもあって、余り上手くいっていない感じがするかな。

それでもCG映像は相変わらず迫力があって良いので、単純に尺の問題という気もする。だから戦術機みたいなロボや富士山モンスター?でもいいんだけど、小松崎茂先生的「レトロフューチャー」感のあるシンプルな作品が観たいかなと。
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2010.05.29

EX MACHINA エクスマキナ

観てみた、荒牧伸志監督によるCGアニメーション映画。2007年公開。

未来都市オリュンポス。警察のESWAT隊に所属するデュナンとパートナーのサイボーグ、ブリアレオス。ある作戦中ブリアレオスは彼女を庇い、負傷してしまう。彼の代わりに配属されたのが、ブリアレオスの遺伝子から作られたバイオロイド、テレウスだった。一方、ブリアレオスの身体は不可解な変調を起こし…という内容。

士郎正宗漫画原作のシリーズ第2作。とは言え、ストーリー自体は繋がってない模様…キャストも変更されており、少々違和感が。まあ内容面で前作から印象の変化は特に無い。個人的にはランドメイトがビュンビュン飛び回って残弾数も気にせずバリバリ撃ちまくる戦闘に違和感を覚えたけど、4巻以降は元々こんなか。

テレウスが意外にいいやつで、本作では四六時中頭抱えて喚いてるだけのブリちゃんより、よっぽど好きになれたような気が。…ちなみに、ブリアレオスが黒人じゃないだの何のというのは単なる裏設定の話なので、自分は別にどうでもいい。
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2010.04.01

惑星大怪獣ネガドン

観てみた。粟津順原作、脚本、監督による自主制作CG映画。05年公開。

昭和百年。火星より帰還した宇宙船が、突然の事故で墜落した。その中から現れ周囲を火の海にしたのは、一体の巨大な「怪獣」だった。一方怪獣をTVで見ていた元ロボット学者・楢崎、事故で娘を喪い失意の底にいた彼は一つの決意をする。それは開発放棄の機体に乗り、凶暴な怪獣と対峙する事だった…という内容。

本作はオールCGにより作成された。自主制作のため作品の尺としては短めだが(約30分弱)、密度の濃い映像で楽しめる。ただ逆に物語は多くを語る訳にもいかず、怪獣映画の「クリシェ」とでも言った印象(それでも某「ゲ○ラ」より全然上)。

戦闘シーンでの重量感はちょっと微妙ではあるけれど、レトロ調の雰囲気やフィルム質感を頑張って再現したCG映像はそれだけで賞賛したいところ。登場するメカが、F-104や74式という辺りもいい感じ(ただ脱出速度は、第一じゃなくて「第二宇宙速度」じゃな)。…あと関係ないけど主人公がパトレイバー2の柘植クリソツ。
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2010.03.25

モンスターズ・インク

観てみた。ピート・ドクター監督によるCGアニメーション映画。01年公開。

「モンスター」の世界。彼らの生活の為のエネルギーは、人間の子供達の「悲鳴」から賄われている。「モンスターズ・インク」は、子供部屋へとドアを通じモンスターを派遣して、悲鳴を集めるという企業だった。彼らのNo.1であるサリーはある日、こちら側の世界へ迷い込んで来てしまった人間の子供を見つけ…という内容。

本作はまたピクサー制作、監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」の人。…ピクサーに外れなし、というのは多分本当で、本作もやはり上質に楽しい作品。まあ子供向けなのは間違いないし筋立て自体は単純そのものなのだが、暖かみのあるCG映像(フワフワな「毛」の描写とか)やキャラクターの良さで最後まで飽きさせない。

それ以上に大人視点だと「モンスターが会社仕事で子供を怖がらせていた」り「実はモンスターの方も子供を怖がっている」、という発想のねじれ具合に感心する。これを子供向け作品を作る、スタッフ自らの述懐と見るのはねじれすぎかな?
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2010.03.24

カーズ

観てみた。ジョン・ラセター監督によるCGアニメーション映画。06年公開。

「車」の世界。自信家の若いレースカー・ライトニングは、優勝決定戦となるレースへ出場する為移動する途中、トレーラーから振り落とされる。慌てた彼の暴走で周囲は滅茶苦茶、ライトニングはラジエーター・スプリングスという田舎町の修理を裁判で言いつかる。レース開始は目前、気ばかり焦る彼だが…という内容。

本作はお馴染みピクサー制作、監督はトイ・ストーリーの人。車を「擬人化」した、人間の全く登場しないまさに「クルマ社会」という辺りが馬鹿馬鹿しくて笑い所。…サーキットはコース上どころか客席まで車だらけのドライブインシアター状態だが、レース自体には別に不都合はなく仲々迫力あるレースシーンが楽しめる。

「ハイウェイ出現により寂れる土地」というアメリカ的な背景事情が、本作の一見荒唐無稽な中にも色々と考えさせ、暫し立ち止まらせる。…最終的なカタルシスやハッピーエンドにも胸が熱くなる作品だが、そうした堅苦しくない問題提議も良い。
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2009.10.28

センコロール

観てみた、宇木敦哉制作によるアニメーション作品。09年公開。

「怪獣」と呼ばれる不思議な生物が出現する様になった。ユキは同級生の少年テツが、「センコ」と名付けられたその生物を連れている事を知る。一方同様の生物を飼う少年シュウが彼らの前に現れ、戦いが始まってしまう。人質に取られてしまうユキ、彼女を助ける為にセンコはシュウへと向かっていくのだが…という内容。

本作は、宇木氏のほぼ単独による制作という事で話題になった。まあこの手の(非アート系とでも言うか)アニメに関してそうした体制は前例が無い訳でもないのだが(新海作品とかな)、それでも凄い。…個人的には「絵」そのものにピンと来たので、個人が全部を担当しているというのは、それだけ密度が高い訳でうれしい。

内容的には最初のプロモを見た時思った、「セカイ系トトロ」そのもの。更に思った以上に「なるたる」だった(そういや宇木氏はアフタ出身なんだっけ)。…作画センスの良さに比して編集のオフビートさが問題に挙がる様だが、それもまた良し。
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2009.09.24

東京マグニチュード8.0

見てみた、TVアニメーション・シリーズ。全11話。

思ったより説教臭くない番組だった。…もちろん本作は、防災意識の向上を呼びかける目的のある番組だとは思うけれど。それ以上に有りうべき未来として、もしくは過去の経験・記録から描かれたスペクタクルが、(不謹慎ながら)凄まじい。

ふるーい映画に「大地震」や「地震列島」なんてのがあったけど、本作がああいうディザスター作品の派生と言ってしまっても、そう間違いではないだろう。…でもそうした作品と本作が異なっていると感じるのは、それら災害映画が危機的状況からの「脱出」を主題とするのに対し、本作は「帰還」を描いているところだろうか。

家庭への帰還、過去の純粋な想いへの帰還…本作の結末で胸を打たれるのは、そうした点だろう(玄関に揃えられた二足の靴に号泣)。本作で描かれた様な状況が最近もこの日本で起きたという事は、常に心に留め置いておくべきであり、そしていずれこうした事態が自分の身にも起きかねない。しっかり心に刻みおこう。
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2009.09.14

ジャングル大帝−勇気が未来を変える−

見てみた。手塚治虫原作、谷口悟朗監督によるTVアニメ・スペシャル。

近未来の地球。地上の自然破壊は益々進み、人々は「ネオ・ジャングル」と呼ばれる人工の環境で動物を、保護の名目で生育していた。その動物たちの中で「大帝」と呼ばれる指導者が白ライオンのパンジャ、そしてその幼い息子がレオ。動物の言葉を理解するという少年・賢一との出会いにより、物語は始まる…という内容。

これ、すげえおもしろかった。…作品の雰囲気自体は昔なつかし、24時間テレビのスペシャルアニメみたいだったけど、「ジャングル大帝」なんていう手垢の付きまくった題材で、これだけのものが出来上がるとは正直ナメていたな。申し訳ない。

「それでも谷口なら…谷口ならきっと何とかしてくれる」の言葉どおり(関係ないけれど、これ「仙道」のもじりだったのか)。まあ筆者、谷口作品はガンソ以外は大体好きだし(ギアス二期も余裕で楽しめたよ)、本作でもトトなんかスクライドのキャラみたいに熱くてよかったね。芸能人のアテレコにくじけず、見といてよかった。
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2009.08.30

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

観てみた。士郎正宗原作、押井守監督によるアニメーション映画。08年公開。

身体を機械化され、電脳をネットに接続する能力を持った対テロ特殊部隊・公安9課。リーダーである草薙素子は、そうした自らの存在に対し不確かな感情を抱いていた。そんな時世界的ハッカー「人形使い」が現れ、9課は彼を追い求める。ある夜担ぎ込まれた女性型義体は、自らを「人形使い」だと名乗り…という内容。

本作は95年に公開された「攻殻機動隊」にCG映像を加え、音声を改めたリニューアル版。印象としては、後年公開された続編「イノセンス」との親和性を高めた感じか。…個人的にはその辺のテカテカCGが好きじゃないので、どんなもんかなと。

でも久々に観た本作は(95年の劇場以来か)、非常に楽しめてしまった。…まあそれは多分、(イノセンスも勿論そうだし)一連の「SAC」シリーズでキャラ自体に対する思い入れが出来ていたからかもしれない(「もとこー!!」とか大ウケ)。各メディア間で比較してしまうと本作が一番スケール感無いけれど、いい作品だよ。
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