8話目まで見た。ニトロ+とGONZOのタッグ…って言われるとなるほどって内容だけど、作品自体が持つ肌触りというか質感は「板野一郎作品」そのものかも。
と言っても、メカアクションで勇名を馳せるアニメーターではなく「監督」としての板野氏の印象は、個人的には初監督作品の「真魔神(人)伝」…もしくは割と最近の「GANTZ」くらいなものだったのだけれど。それ以外にも、OVA全盛期に色々手掛けていたのだね(以前ちょっと触れた「エンゼルコップ」なんかもそうだったか)。
…そういう視点から本作を見るとバイクから発射されるミサイルが、板野監督が自転車からロケット花火を撃ち出して、ミサイル軌道の研究をしたという逸話を連想させて面白い。それ以外にも、暴力における容赦の無さなんかも一種の板野節か。
上記の他にも、ちょいちょい見知ったメンツの名前が参加者に散見されて興味深い。…ニトロっぽいと言えば高ーい場所で風に吹かれてるか、現場に現れて不敵な笑みを残して立ち去る(常に徒歩)眼鏡の女医ぽい人なんか、まさにニトロ。
2008.05.30
2008.05.23
秘密〈トップ・シークレット〉〜The Revelation〜
7話目まで見た。
自分は原作者・清水玲子の漫画からなら、「月の子」を推す。ただそれ以外にもいくつか読んでみたけど、正直…うーん。まあそんな訳でその後興味を失ってしまっていたので、今回のアニメでもED映像で作者のイラストを見るまで全く気付かなかった。そう言われると成程なあと、なんかSFじみた設定の好きな作家だよね。
本作も「死者の脳から記憶映像を取り出し、事件の捜査をする」ってアイデアは割と面白い。でもそこで解き明かされる謎から世界的問題や危機が暴き出されるのではなく、何故だかシモの話や恋愛沙汰ばかりなのがねえ。「覗き屋」っていう罵倒が、本当にその通りだという…まあいかにも女性作家の作るお話だよな、と(「主観的記憶」でしかない脳内映像がなんで裁判の証拠になり得るんだ、とかさ)。
それでも部分的にグッと来るシチュがあって憎らしい(幸せなら手を叩こうとか父親の日記とか)。厨二そのものの室長ですら、何か憎めなくなってしまったよ。
自分は原作者・清水玲子の漫画からなら、「月の子」を推す。ただそれ以外にもいくつか読んでみたけど、正直…うーん。まあそんな訳でその後興味を失ってしまっていたので、今回のアニメでもED映像で作者のイラストを見るまで全く気付かなかった。そう言われると成程なあと、なんかSFじみた設定の好きな作家だよね。
本作も「死者の脳から記憶映像を取り出し、事件の捜査をする」ってアイデアは割と面白い。でもそこで解き明かされる謎から世界的問題や危機が暴き出されるのではなく、何故だかシモの話や恋愛沙汰ばかりなのがねえ。「覗き屋」っていう罵倒が、本当にその通りだという…まあいかにも女性作家の作るお話だよな、と(「主観的記憶」でしかない脳内映像がなんで裁判の証拠になり得るんだ、とかさ)。
それでも部分的にグッと来るシチュがあって憎らしい(幸せなら手を叩こうとか父親の日記とか)。厨二そのものの室長ですら、何か憎めなくなってしまったよ。
2008.05.22
RD 潜脳調査室
7話目まで見た。意外に「ハートウォーム」な話なんだねえ。
シロマサ作品における主人公女性というのは、基本的に「プロフェッショナル」として描かれる事が多い。それはキャラの「行動に対する制約」を減少させると共に、対処するべき事象への事前知識や理解度を(設定上で)多く見積もる事が出来るという利点がある。…判りにくい要素は、欄外に書いときゃいいって事やね。
で本作なのだが「視点」を担う主人公は、何らの特殊技能を持たない普通の少女に設定されている。結構意外と言えば意外なのだけれど、それを案外素直に活用するって意味で(上述したような)「ハートウォーミング」な内容なのかもしれない。
攻殻機動隊から引き続いてお得意の電脳描写は健在なのだが、それを海中へとダイブするという比喩として描写するのも決して無関係では無いだろう。ここは「冷たい」海中から「暖かな」人の許へと帰還する、という「温度のアナロジー」としても理解しておきたい。…そう考えると、ぽっちゃり体型は成る程あったかそうだな。
シロマサ作品における主人公女性というのは、基本的に「プロフェッショナル」として描かれる事が多い。それはキャラの「行動に対する制約」を減少させると共に、対処するべき事象への事前知識や理解度を(設定上で)多く見積もる事が出来るという利点がある。…判りにくい要素は、欄外に書いときゃいいって事やね。
で本作なのだが「視点」を担う主人公は、何らの特殊技能を持たない普通の少女に設定されている。結構意外と言えば意外なのだけれど、それを案外素直に活用するって意味で(上述したような)「ハートウォーミング」な内容なのかもしれない。
攻殻機動隊から引き続いてお得意の電脳描写は健在なのだが、それを海中へとダイブするという比喩として描写するのも決して無関係では無いだろう。ここは「冷たい」海中から「暖かな」人の許へと帰還する、という「温度のアナロジー」としても理解しておきたい。…そう考えると、ぽっちゃり体型は成る程あったかそうだな。
2008.05.17
CRYSTAL BLAZE-クリスタル ブレイズ-
5話目まで見た。なんか「ガラスのクレア」が大爆発して暴れる話。
って事でいいか、もう。個人的には昔のOVA、「トウキョウ・バイス」とか「エンゼル・コップ」なんか連想してしまった。大筋として、改造された女の子が悪の組織から逃亡して来て主人公に匿われる…みたいな話はOVA全盛の当時、それこそ山ほどあった気がする。具体例はいまいち思い付かないけど(…説得力無いなあ)。
なんか悪の親玉っぽいのは「バブルガムクライシス」のメイスンみたいだし、何とも言えない80年代テイストが味わえたりして。…しかし当時は「トウキョウ〜」を始めとして、案外海外ドラマ的雰囲気を志向するアニメって多かったのかもな。結果として90年代に「カウボーイビバップ」って頂点となるものに辿り着いてしまったので、それ以後はそうした直球的作品はあまり見なくなってしまったかもしれない。
などと言ってみたものの、正直何が売りなのかよくわからんアニメだが。…オカマのおっさんの存在が、何だか最近のタツノコアニメに出て来るキャラみたいだ。
って事でいいか、もう。個人的には昔のOVA、「トウキョウ・バイス」とか「エンゼル・コップ」なんか連想してしまった。大筋として、改造された女の子が悪の組織から逃亡して来て主人公に匿われる…みたいな話はOVA全盛の当時、それこそ山ほどあった気がする。具体例はいまいち思い付かないけど(…説得力無いなあ)。
なんか悪の親玉っぽいのは「バブルガムクライシス」のメイスンみたいだし、何とも言えない80年代テイストが味わえたりして。…しかし当時は「トウキョウ〜」を始めとして、案外海外ドラマ的雰囲気を志向するアニメって多かったのかもな。結果として90年代に「カウボーイビバップ」って頂点となるものに辿り着いてしまったので、それ以後はそうした直球的作品はあまり見なくなってしまったかもしれない。
などと言ってみたものの、正直何が売りなのかよくわからんアニメだが。…オカマのおっさんの存在が、何だか最近のタツノコアニメに出て来るキャラみたいだ。
2008.05.16
二十面相の娘
5話目まで見た。「江戸川乱歩氏のご遺族」云々のテロップが几帳面で面白い。
自分の場合乱歩は、創元推理文庫から出てる「日本探偵小説全集」の1冊として読んだだけなので、実は「二十面相」に関してはよく知らない(その本は割と代表作を網羅しているのだが、長編としてはパノラマ島奇談のみ収録)。そういう訳で筆者は明智小五郎にしても、書生時代しか知らなかったりして。…それはひどい。
「少年探偵団」だとTVドラマでやってたのはお馴染みで、再放送を楽しみに見てたっけ(二十面相が変装を解く際に、両腕を順番に突き出すアクションを真似したもんさ)。そういう訳で乱歩の児童書を手に取った事は、恥ずかしながら無い…
で本作だけど、ヤツは怪盗ってより「ネゴシエーター」だな。ロボに乗って大暴れする方の。どっちかって言うとああいうダンディズムは、これまで明智探偵の方に与えられて来た要素だよね。それは兎も角、世界観が結構大掛かりに荒唐無稽で意外だったかも。…要するに、聖なる尻尾とか神風がどうとかみたいなアレか。
自分の場合乱歩は、創元推理文庫から出てる「日本探偵小説全集」の1冊として読んだだけなので、実は「二十面相」に関してはよく知らない(その本は割と代表作を網羅しているのだが、長編としてはパノラマ島奇談のみ収録)。そういう訳で筆者は明智小五郎にしても、書生時代しか知らなかったりして。…それはひどい。
「少年探偵団」だとTVドラマでやってたのはお馴染みで、再放送を楽しみに見てたっけ(二十面相が変装を解く際に、両腕を順番に突き出すアクションを真似したもんさ)。そういう訳で乱歩の児童書を手に取った事は、恥ずかしながら無い…
で本作だけど、ヤツは怪盗ってより「ネゴシエーター」だな。ロボに乗って大暴れする方の。どっちかって言うとああいうダンディズムは、これまで明智探偵の方に与えられて来た要素だよね。それは兎も角、世界観が結構大掛かりに荒唐無稽で意外だったかも。…要するに、聖なる尻尾とか神風がどうとかみたいなアレか。
2008.05.11
図書館戦争
5話目まで見た。
この作品は、ラノベ原作とかのオタ視点からのみ解釈したら評価を見誤ってしまう。…と書いてる自分も、枠としての「ノイタミナ」にこれほど無理を感じない作品とは思わなかった(まあそういう話なら「鬼太郎」はどうなんだって事になるか)。
本作は、女性の「職業もの」としての枠組が前面に出ている。…勿論別方面への目配せ(銃撃戦とかさ)も忘れてはいないのだが中心は職場での軋轢や恋愛への煩悶、家族との気持のすれ違いといった(良くも悪くも)職業女性として普通に遭遇するような問題を扱っている。成程、一般層へアピールできそうな内容かもな。
そうなると逆に、出版物を巡る武力対立といった設定の必然性をどう受け止めたらいいかよく判らなくなってしまう。まあ「何となくロマンチックじゃん」って認識で充分だと思うけど、ある程度デフォルメした状況を設定できるって事なのかな。…個人的には「本」の扱いに愛が感じられないのがなんかなあ。RODの読子もだが。
この作品は、ラノベ原作とかのオタ視点からのみ解釈したら評価を見誤ってしまう。…と書いてる自分も、枠としての「ノイタミナ」にこれほど無理を感じない作品とは思わなかった(まあそういう話なら「鬼太郎」はどうなんだって事になるか)。
本作は、女性の「職業もの」としての枠組が前面に出ている。…勿論別方面への目配せ(銃撃戦とかさ)も忘れてはいないのだが中心は職場での軋轢や恋愛への煩悶、家族との気持のすれ違いといった(良くも悪くも)職業女性として普通に遭遇するような問題を扱っている。成程、一般層へアピールできそうな内容かもな。
そうなると逆に、出版物を巡る武力対立といった設定の必然性をどう受け止めたらいいかよく判らなくなってしまう。まあ「何となくロマンチックじゃん」って認識で充分だと思うけど、ある程度デフォルメした状況を設定できるって事なのかな。…個人的には「本」の扱いに愛が感じられないのがなんかなあ。RODの読子もだが。
2008.05.09
ファインディング・ニモ
観てみた、ディズニー&ピクサー制作によるCGアニメ映画。03年公開。
豪の珊瑚礁、カクレクマノミの夫マーリンは新居をバラクーダに襲われ妻と子らを同時に喪ってしまう。彼は唯一残された卵から生まれた子供を「ニモ」と名付けて過保護なまでに溺愛する。そんなある日、ニモは人間のダイバーに捕獲され連れ去られてしまう。マーリンはニモを取り戻す為、長い旅に出る…という内容。
今度はお魚か、と。この手のCGアニメのネタ出しのあの手この手ぶりは、逆に感心してしまう。特に本作での魚なんか、人体とはだいぶ異なっている訳で演出的に人間ぽい演技をさせられないだけに、擬人化が難しい題材だと思う(…逆に「ハンデキャップ」を描写しても、悲惨さが強調されにくいという利点もあるのかな)。
まあ内容は良くも悪くも子供向な上、CGアニメとしては映像自体も定番な出来なのであまり言う事も無いが。…これ観て「親子ねずみの不思議な旅」ってサンリオアニメ思い出したんだけど、別にそっちは親子別々になる話じゃなかったのね。
豪の珊瑚礁、カクレクマノミの夫マーリンは新居をバラクーダに襲われ妻と子らを同時に喪ってしまう。彼は唯一残された卵から生まれた子供を「ニモ」と名付けて過保護なまでに溺愛する。そんなある日、ニモは人間のダイバーに捕獲され連れ去られてしまう。マーリンはニモを取り戻す為、長い旅に出る…という内容。
今度はお魚か、と。この手のCGアニメのネタ出しのあの手この手ぶりは、逆に感心してしまう。特に本作での魚なんか、人体とはだいぶ異なっている訳で演出的に人間ぽい演技をさせられないだけに、擬人化が難しい題材だと思う(…逆に「ハンデキャップ」を描写しても、悲惨さが強調されにくいという利点もあるのかな)。
まあ内容は良くも悪くも子供向な上、CGアニメとしては映像自体も定番な出来なのであまり言う事も無いが。…これ観て「親子ねずみの不思議な旅」ってサンリオアニメ思い出したんだけど、別にそっちは親子別々になる話じゃなかったのね。
2008.05.06
アリソンとリリア
5話目まで見た。
原作は、「アリソン」と「リリアとトレイズ」という2種の作品(時系列・世界観的には共通している)だという事にまず驚いた。本作を見ていて「リリアって誰よ?」と思っていたら、この後に登場するアリソンの娘らしい。へえ。つまり喩えてみるならば、「赤毛のアン」と「アンの娘リラ」を1本の作品にまとめるようなもんか。違うか。
本作を見ながら「平和的なオネアミスの翼」ってワードが浮かんだ。対立する2国の違いを、航空機の設計思想や技術レベルとして例示してみせる手法からかな(…一方が複葉・布張・牽引式に対して、低翼単葉・金属製・推進式という感じ)。
壁画1枚で戦争が終わるなんて、性善説的に素敵だよね(現実の民族間対立における、「憎しみの連鎖」ってものを知っているとさ)。でもそうなると今後は航空機的な辺りでの期待はできないのかな?、まあそれはそれで。…関係ないけど深夜枠に移っても、衛星アニメ劇場の兄さん姉さんのノリが変わってなくて安心したよ。
原作は、「アリソン」と「リリアとトレイズ」という2種の作品(時系列・世界観的には共通している)だという事にまず驚いた。本作を見ていて「リリアって誰よ?」と思っていたら、この後に登場するアリソンの娘らしい。へえ。つまり喩えてみるならば、「赤毛のアン」と「アンの娘リラ」を1本の作品にまとめるようなもんか。違うか。
本作を見ながら「平和的なオネアミスの翼」ってワードが浮かんだ。対立する2国の違いを、航空機の設計思想や技術レベルとして例示してみせる手法からかな(…一方が複葉・布張・牽引式に対して、低翼単葉・金属製・推進式という感じ)。
壁画1枚で戦争が終わるなんて、性善説的に素敵だよね(現実の民族間対立における、「憎しみの連鎖」ってものを知っているとさ)。でもそうなると今後は航空機的な辺りでの期待はできないのかな?、まあそれはそれで。…関係ないけど深夜枠に移っても、衛星アニメ劇場の兄さん姉さんのノリが変わってなくて安心したよ。
2008.05.05
ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜
5話目まで見た。
自分はこの手のゲームジャンルにはあまり詳しくない(…それこそドラクエすらやってない)ので迂闊な事は言えないのだけど、本作を見て以前読んだ小説版「ウィザードリィ」の内容を思い出した。あっちは地下迷宮だったか?その周囲に人間の町が出来て、探検に入る人々を当てにした商売や経済活動が活発な雰囲気。
なんか日本での米軍基地周辺を連想させて、良くも悪くも人の営みのしたたかさが面白い。…と同時に本作からは、意外にギャグ中心の展開から「マスターオブエピック」アニメ版を思い出す。作ってるとこが同じなだけでスタッフに共通性は無さそうだけれど、何つうかゲームでのお約束をネタ化したようなメタ視点に共通性があるような。あれをストーリーに乗せて、とっつきやすくした感じと言えるかな。
そんな余計な事考えなくても、素直に面白い作品じゃないかな。…賀東氏の参加ってのがよく判らなかったのだけれど、監督は一期フルメタの人だったのだね。
自分はこの手のゲームジャンルにはあまり詳しくない(…それこそドラクエすらやってない)ので迂闊な事は言えないのだけど、本作を見て以前読んだ小説版「ウィザードリィ」の内容を思い出した。あっちは地下迷宮だったか?その周囲に人間の町が出来て、探検に入る人々を当てにした商売や経済活動が活発な雰囲気。
なんか日本での米軍基地周辺を連想させて、良くも悪くも人の営みのしたたかさが面白い。…と同時に本作からは、意外にギャグ中心の展開から「マスターオブエピック」アニメ版を思い出す。作ってるとこが同じなだけでスタッフに共通性は無さそうだけれど、何つうかゲームでのお約束をネタ化したようなメタ視点に共通性があるような。あれをストーリーに乗せて、とっつきやすくした感じと言えるかな。
そんな余計な事考えなくても、素直に面白い作品じゃないかな。…賀東氏の参加ってのがよく判らなかったのだけれど、監督は一期フルメタの人だったのだね。
2008.05.03
マクロスFRONTIER
5話目まで見た。…マクロスシリーズって、こんなにお約束縛り強かったかな?
というか本作が逆に過去作を相当に意識して、踏襲しているって事なんだと思われる。そう考えると初代で確立された三題噺…「変形戦闘機」「歌」「三角関係」を踏まえて、これまでの作品は案外自由に膨らませられていた事がわかる(「7」と「プラス」に上記以上の共通性を見出そうとしても、結局徒労に終わりそうだ)。
本作からはセルフパロディ的な細かい描写が見られるという以上に、これまでのシリーズを総括するという明確な意図が感じられる。…正直初代TV版から作画のバラツキや無理な延長(これは結果的に、上記「三角関係」という副産物を残す事になるのだが)による物語上のテンションの乱高下があって、それ以降の作品を一通り比較しても「決定版」と呼べるような作品が無いのも残念ながら確かだ。
だからこそ個人的には、メカや戦闘シーンでのCGが残念かも。できればプラス並に手描きアニメの頂点の作画で、本作のような王道「マクロス」が見たかったな。
というか本作が逆に過去作を相当に意識して、踏襲しているって事なんだと思われる。そう考えると初代で確立された三題噺…「変形戦闘機」「歌」「三角関係」を踏まえて、これまでの作品は案外自由に膨らませられていた事がわかる(「7」と「プラス」に上記以上の共通性を見出そうとしても、結局徒労に終わりそうだ)。
本作からはセルフパロディ的な細かい描写が見られるという以上に、これまでのシリーズを総括するという明確な意図が感じられる。…正直初代TV版から作画のバラツキや無理な延長(これは結果的に、上記「三角関係」という副産物を残す事になるのだが)による物語上のテンションの乱高下があって、それ以降の作品を一通り比較しても「決定版」と呼べるような作品が無いのも残念ながら確かだ。
だからこそ個人的には、メカや戦闘シーンでのCGが残念かも。できればプラス並に手描きアニメの頂点の作画で、本作のような王道「マクロス」が見たかったな。
2008.05.02
紅 kure-nai
5話目まで見た。
これはあれだな「パパと呼ばないで」。女の子が超名家の御嬢様だったり、主人公が体内に刃物を埋め込んだ暗殺拳法の使い手だったり…といったラノベ的な道具立てがそこかしこにあっても。基本はその2人の軋みを伴う「コミュニケーション」の描写が中心で、ありがちな疑似恋愛を匂わすものですらないというのも面白い。
そこで「プレスコ」という手法が、想像以上に効果を発揮している。…個人間の「言葉」を介するコミュニケーションと同様に、アニメにおける「映像」と「音声」間における距離感を近付けるという、ひとつの試みとして解釈してもなかなか興味深い。
まあ、やけに生々しい割りに見栄えのしない暴力描写が「レッドガーデン」まんまだなあ、とか思ったりもするけれど、これはこれで。どういう辺りを着地点に目指すのか今いち見えて来ないが、このままダラダラ続いていっても別にいいか。…個人的には、紫にもうちっと普通の少女っぽい服を着させてやってほしいのだが。
これはあれだな「パパと呼ばないで」。女の子が超名家の御嬢様だったり、主人公が体内に刃物を埋め込んだ暗殺拳法の使い手だったり…といったラノベ的な道具立てがそこかしこにあっても。基本はその2人の軋みを伴う「コミュニケーション」の描写が中心で、ありがちな疑似恋愛を匂わすものですらないというのも面白い。
そこで「プレスコ」という手法が、想像以上に効果を発揮している。…個人間の「言葉」を介するコミュニケーションと同様に、アニメにおける「映像」と「音声」間における距離感を近付けるという、ひとつの試みとして解釈してもなかなか興味深い。
まあ、やけに生々しい割りに見栄えのしない暴力描写が「レッドガーデン」まんまだなあ、とか思ったりもするけれど、これはこれで。どういう辺りを着地点に目指すのか今いち見えて来ないが、このままダラダラ続いていっても別にいいか。…個人的には、紫にもうちっと普通の少女っぽい服を着させてやってほしいのだが。
2008.03.27
装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ
6話目まで見た、OVA新作シリーズ。折返し点に来て、仲々盛り上がって来た。
本作は「野望のルーツ」と「ボトムズ」本編を結ぶエピソードとして、キリコという存在の謎に迫る。…謎つっても「異能者」としてのそれはTVシリーズで語られる事になる訳で、今回はどちらかというと「野望〜」で仄めかされた、フラッシュ的映像の真意が明かされた事が興味深い。…昔からひどい目に遭ってんな、キリコ。
今回は「異能生存率」を持つ者を集めた分隊を組織して、彼らが本当に過酷な状況から生還出来るかという実験が繰り返される。…遺伝子レベルでの「幸運」みたいな言われ方をすると、リングワールドにそんな話あったとか思い出したり。それより今回のPR液貯蔵庫からの脱出は、往年の引田天功を連想してしまったよ。
CGによるメカ描写は、正直自分にとっても判断が難しい。…つか外見は以前と変わらんのに、操縦や制御系インターフェースがやけに高度化してるし。ギルガメスは日本旧軍の鉄拳制裁イメージだったのに、急にハイテク未来軍になったな。
本作は「野望のルーツ」と「ボトムズ」本編を結ぶエピソードとして、キリコという存在の謎に迫る。…謎つっても「異能者」としてのそれはTVシリーズで語られる事になる訳で、今回はどちらかというと「野望〜」で仄めかされた、フラッシュ的映像の真意が明かされた事が興味深い。…昔からひどい目に遭ってんな、キリコ。
今回は「異能生存率」を持つ者を集めた分隊を組織して、彼らが本当に過酷な状況から生還出来るかという実験が繰り返される。…遺伝子レベルでの「幸運」みたいな言われ方をすると、リングワールドにそんな話あったとか思い出したり。それより今回のPR液貯蔵庫からの脱出は、往年の引田天功を連想してしまったよ。
CGによるメカ描写は、正直自分にとっても判断が難しい。…つか外見は以前と変わらんのに、操縦や制御系インターフェースがやけに高度化してるし。ギルガメスは日本旧軍の鉄拳制裁イメージだったのに、急にハイテク未来軍になったな。
2008.03.03
シゴフミ
9話目まで見た。…って、1クールものならもうすぐ終わりだ。
この作品、まとめて見るもんじゃないね…なんかもう、人死にすぎ。「地獄少女」なんかも続けて見るのがしんどかったけれど、こういった人のネガティブな感情を扱う作品はどうも正直辛くなってしまう。本作なんか特に、生前心残りのあるような死人がまず居る訳で、そりゃもうどうしたって話が重い方向に行かざるをえない。
類似作である(…名前挙げちゃっていいかな?)「しにがみのバラッド」だと、納得ずくの死を迎える人が多かったりで案外「死」それ自体に悲惨さは無い。そういう意味では本作が着想の段階でそもそも抱える「闇」は、根強いとしか言い様が無い。
それでも所詮はラノベだし、大袈裟に考えても仕方ない。個人的には美術や色彩面でのハイキーな映像が悪くない。新海誠的と言ってしまえばそれまでだが、小物等に見られる丁寧な描写は映像としての充実度を上げている。その一方、アリプロには生気が無い。本作の曲は歌メロが、それこそ死んでしまっているな…
この作品、まとめて見るもんじゃないね…なんかもう、人死にすぎ。「地獄少女」なんかも続けて見るのがしんどかったけれど、こういった人のネガティブな感情を扱う作品はどうも正直辛くなってしまう。本作なんか特に、生前心残りのあるような死人がまず居る訳で、そりゃもうどうしたって話が重い方向に行かざるをえない。
類似作である(…名前挙げちゃっていいかな?)「しにがみのバラッド」だと、納得ずくの死を迎える人が多かったりで案外「死」それ自体に悲惨さは無い。そういう意味では本作が着想の段階でそもそも抱える「闇」は、根強いとしか言い様が無い。
それでも所詮はラノベだし、大袈裟に考えても仕方ない。個人的には美術や色彩面でのハイキーな映像が悪くない。新海誠的と言ってしまえばそれまでだが、小物等に見られる丁寧な描写は映像としての充実度を上げている。その一方、アリプロには生気が無い。本作の曲は歌メロが、それこそ死んでしまっているな…
2008.02.12
ヤッターマン
5話目まで見た…何をみんな、そんなに怒ってんのかね?
最初に槍玉に挙げられたのは、多分OPの曲。オリジナルと違っているのは間違いないが「夢を壊された」みたいな反応が起こるのは、正直気味が悪い。個人的にオリジナルの方が馴染み深いしよく耳にしたものであるのは確かだけど、聴いていて「恥ずかしくてたまらない」のも又確か(ガキが聴いてガキっぽいと思ってた)。
それから内容面。…個人的な印象だと、ぶっちゃけオリジナル作もあのレベルだよ。苦笑はしても爆笑はまず無いような、何とも言えず手の届かない痒い感じ。そういう意味での再現度は見事。オリジナル声優陣の健在振りにまず圧倒されるけれど、原典への忠実さや敬意は充分あると言うべきだろう。元が元なんだし。
ただ「パロディ要素」は旧作と比較して、随分増えたような気がする。それにしたってあっちは時事ネタ、こっちがドラマネタとかそんな程度の違いじゃないかな。…元よりマンネリを売りにした作品だけに、変に期待する事がそもそも間違ってる。
最初に槍玉に挙げられたのは、多分OPの曲。オリジナルと違っているのは間違いないが「夢を壊された」みたいな反応が起こるのは、正直気味が悪い。個人的にオリジナルの方が馴染み深いしよく耳にしたものであるのは確かだけど、聴いていて「恥ずかしくてたまらない」のも又確か(ガキが聴いてガキっぽいと思ってた)。
それから内容面。…個人的な印象だと、ぶっちゃけオリジナル作もあのレベルだよ。苦笑はしても爆笑はまず無いような、何とも言えず手の届かない痒い感じ。そういう意味での再現度は見事。オリジナル声優陣の健在振りにまず圧倒されるけれど、原典への忠実さや敬意は充分あると言うべきだろう。元が元なんだし。
ただ「パロディ要素」は旧作と比較して、随分増えたような気がする。それにしたってあっちは時事ネタ、こっちがドラマネタとかそんな程度の違いじゃないかな。…元よりマンネリを売りにした作品だけに、変に期待する事がそもそも間違ってる。
2008.02.11
ポルフィの長い旅
6話目まで見た…非常によいねえ。自分はこの「世界名作劇場」というシリーズはこれまで大体見て来たけれど、かなり野心的な作りと言っていいと思う。
まず日本では、ほぼ知名度の無い作品が原作だという事。これに関しては以前だと無い訳でも無かったのだが(当シリーズによって有名になった原作も多い)近年、特に地上波末期では視聴率優先で有名原作ばかりをチョイスする傾向があった。…今回BSデジタル枠で復活したメリットは、この点こそ大きいと言えるかも。
さらにギリシャを舞台にした作品だという点。欧米の児童文学を原作にする事が多いと言っても、やはり英米の作品が中心な事に間違いはないだろう。その点でも今後が興味深い。…個人的にギリシャと聞くと即テオ・アンゲロプロスの映画を思い出すのだが、あんなの(←コラ)からじゃ判らないような日常描写が楽しい。
そして現代劇だという要素。個人的には、あの時代の自動車が好きなので実に楽しい。カルマンギアかあ、いいよなカルマンギア乗りたいなあカルマンギア。
まず日本では、ほぼ知名度の無い作品が原作だという事。これに関しては以前だと無い訳でも無かったのだが(当シリーズによって有名になった原作も多い)近年、特に地上波末期では視聴率優先で有名原作ばかりをチョイスする傾向があった。…今回BSデジタル枠で復活したメリットは、この点こそ大きいと言えるかも。
さらにギリシャを舞台にした作品だという点。欧米の児童文学を原作にする事が多いと言っても、やはり英米の作品が中心な事に間違いはないだろう。その点でも今後が興味深い。…個人的にギリシャと聞くと即テオ・アンゲロプロスの映画を思い出すのだが、あんなの(←コラ)からじゃ判らないような日常描写が楽しい。
そして現代劇だという要素。個人的には、あの時代の自動車が好きなので実に楽しい。カルマンギアかあ、いいよなカルマンギア乗りたいなあカルマンギア。
2008.02.07
H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜
5話目まで見た。なんかもう最近は、ギャルゲアニメ見るのにも覚悟が要りますよ。特に顕著な傾向として感じたのが、例の「School Days」からか。前期のマイユアなんかナチュラルに、なんか知らぬ間に展開がすごい事になってたし…
鬱だのサイコだのイジメだのヤンデレだの…こういう要素自体は以前からそう珍しいものではなかった筈だけれど(エロゲならば尚更)、それらを原作としてアニメ化する際にはオミットされたり、表現が多少マイルドになったりするのが大抵だったと思う。まあ流行は流行かもしれないけど、表現の幅が広がるのはいい事だ。
で本作「H2O」。女の子がパンチにキック喰らうアバンから、更にメ○ラの主人公登場とかどんだけー。…まあ驚いたは驚いたけど、正直「またか」と思ったのも確か。その一方で旧来のギャルゲ的キャラ萌え要素をガッチリかまして来るので、もはや何が何やら。これは逆に作品的なハードルを上げる事になって面白い。
関係ないけど「H2O」で検索して、本作の公式ブログがトップに来たのに感心。
鬱だのサイコだのイジメだのヤンデレだの…こういう要素自体は以前からそう珍しいものではなかった筈だけれど(エロゲならば尚更)、それらを原作としてアニメ化する際にはオミットされたり、表現が多少マイルドになったりするのが大抵だったと思う。まあ流行は流行かもしれないけど、表現の幅が広がるのはいい事だ。
で本作「H2O」。女の子がパンチにキック喰らうアバンから、更にメ○ラの主人公登場とかどんだけー。…まあ驚いたは驚いたけど、正直「またか」と思ったのも確か。その一方で旧来のギャルゲ的キャラ萌え要素をガッチリかまして来るので、もはや何が何やら。これは逆に作品的なハードルを上げる事になって面白い。
関係ないけど「H2O」で検索して、本作の公式ブログがトップに来たのに感心。
2008.02.06
のらみみ
4話目まで見た。
予備知識もなにも無しに見たから、結構感心してしまった。本作は要するに、藤子作品みたいな「居候キャラ」が各家庭にいるような世界。そのキャラ達は、不動産屋のような業種の紹介を経て各家庭に赴く…というのが基本的な世界設定。まあ要するにパロディではあるんだけれど、視点の広げ方として非常に巧み。
本作は上記に例として出したような「居候キャラもの」作品は勿論、色々なキャラクター達が各話ごとに登場してそれぞれの生活に触れられるというストーリー形式(…いい例が思い浮かばないが、「人間交差点」辺りに狂言回しの視点を導入したような連作スタイルを借用した感じ)でもあるという、二重構造を持っている。
その上各家庭という横構造と同時に、以前居候していた相手の存在(キャラは相手の中学入学と同時にその家庭を出なければならない)という縦構造もあって一筋縄でない。…システム化された「出会い」と「別れ」が、逆の意味で切ない。
予備知識もなにも無しに見たから、結構感心してしまった。本作は要するに、藤子作品みたいな「居候キャラ」が各家庭にいるような世界。そのキャラ達は、不動産屋のような業種の紹介を経て各家庭に赴く…というのが基本的な世界設定。まあ要するにパロディではあるんだけれど、視点の広げ方として非常に巧み。
本作は上記に例として出したような「居候キャラもの」作品は勿論、色々なキャラクター達が各話ごとに登場してそれぞれの生活に触れられるというストーリー形式(…いい例が思い浮かばないが、「人間交差点」辺りに狂言回しの視点を導入したような連作スタイルを借用した感じ)でもあるという、二重構造を持っている。
その上各家庭という横構造と同時に、以前居候していた相手の存在(キャラは相手の中学入学と同時にその家庭を出なければならない)という縦構造もあって一筋縄でない。…システム化された「出会い」と「別れ」が、逆の意味で切ない。
2008.02.05
破天荒遊戯
5話目まで見た。
すっごい「最遊記」っぽいな…と思ったらそれもそもはず、原作は同じ雑誌での連載作だった。本作も一種のイケメンロード物で、主役こそ女の子になってはいても、そこはかとないオサレな説教かまして来る辺りとかまさしく。あとはそれぞれのキャラの不幸な過去自慢が必須だが、まだ序盤だけに今後に期待って事か。
本作で個人的に面白いのは、今川泰宏氏の参加。今まで氏が携わった作品からすると相当路線が違ってる訳で、今後どう作用するのかってのは正直未知数。上手い具合に化学反応すればいいんだけれど…現在見た限りでは、お仕事として割り切った感じはしてしまうかも。もっと吹っ切ったムチャを見せてくれんかな。
しかしヒロインの魔法とか、何の説明も無しにいきなり使ってるけど…これも一種のオサレですか。どうせなら映像的にもっとやらかして欲しいもんだが(それこそシャフト並に)、その辺は大人しいんだな。こっちもタイトル同様ムチャしてくれ。
すっごい「最遊記」っぽいな…と思ったらそれもそもはず、原作は同じ雑誌での連載作だった。本作も一種のイケメンロード物で、主役こそ女の子になってはいても、そこはかとないオサレな説教かまして来る辺りとかまさしく。あとはそれぞれのキャラの不幸な過去自慢が必須だが、まだ序盤だけに今後に期待って事か。
本作で個人的に面白いのは、今川泰宏氏の参加。今まで氏が携わった作品からすると相当路線が違ってる訳で、今後どう作用するのかってのは正直未知数。上手い具合に化学反応すればいいんだけれど…現在見た限りでは、お仕事として割り切った感じはしてしまうかも。もっと吹っ切ったムチャを見せてくれんかな。
しかしヒロインの魔法とか、何の説明も無しにいきなり使ってるけど…これも一種のオサレですか。どうせなら映像的にもっとやらかして欲しいもんだが(それこそシャフト並に)、その辺は大人しいんだな。こっちもタイトル同様ムチャしてくれ。
2008.02.03
AYAKASHI アヤカシ
4話目まで見た。
いやはや、まぎらわしいタイトルだな。だってまずノイタミナ枠でやってた「怪〜ayakashi〜」ってアニメがあるし、「妖奇士(あやかしあやし)」だってそんな前の作品じゃない(あと個人的にはマーメイドのゲーム「あやかし草子」と、夢野久作の「あやかしの鼓」を加えてみたり)。まあ題名に文句付けても仕方ないのだが。
内容としては…原作はてっきりラノベなのかと思ったら、どうやら成人向ゲームらしい。そう聞くと結構意外だったりするんだけれど、バトル中心のエロゲというのも(TYPEMOON作品を筆頭にして)そう珍しくはないのか。本作の極端に血腥い内容は(地上波だと修正がすごすぎて訳わからん)、確かに18禁的って事かもね。
本作で面白いのはスタンド(敢えてこう言う)を行使する上でのリスク。意外と見過ごされて来た事だし、結構納得できる。そうしたオカルト的な契約どうこう以前に、アヤカシが戦闘で用いるエネルギーは保存則的にどこから来てるんだよって。
いやはや、まぎらわしいタイトルだな。だってまずノイタミナ枠でやってた「怪〜ayakashi〜」ってアニメがあるし、「妖奇士(あやかしあやし)」だってそんな前の作品じゃない(あと個人的にはマーメイドのゲーム「あやかし草子」と、夢野久作の「あやかしの鼓」を加えてみたり)。まあ題名に文句付けても仕方ないのだが。
内容としては…原作はてっきりラノベなのかと思ったら、どうやら成人向ゲームらしい。そう聞くと結構意外だったりするんだけれど、バトル中心のエロゲというのも(TYPEMOON作品を筆頭にして)そう珍しくはないのか。本作の極端に血腥い内容は(地上波だと修正がすごすぎて訳わからん)、確かに18禁的って事かもね。
本作で面白いのはスタンド(敢えてこう言う)を行使する上でのリスク。意外と見過ごされて来た事だし、結構納得できる。そうしたオカルト的な契約どうこう以前に、アヤカシが戦闘で用いるエネルギーは保存則的にどこから来てるんだよって。
2008.02.02
狼と香辛料
4話目まで見た。「趣味の良い」作品だと思う。
…乱暴な表現になってしまうが本作を要素として分解したら、シェイクスピア作品みたいな舞台設定や雰囲気に西洋の民話・伝承を加えて、経済ネタを織り込んだような感じか。ファンタジーってくくりでもまだこういう事できるんだなあ、と感心。
ただぶっちゃけ自分は経済っていうか、商売や取引に経営とかその他諸々に関しての知識はろくに持ち合わせが無いので、結構チンプンカンプンだったり。…それはそれで、作品として見る分には新鮮だった訳だけれど。たださすがに自分がアホに思えて来たので今度ちょっとばかり、さわり程度でも勉強してみるかなあ。
アニメ作品としては決して派手にはなりようがないだけに、当たり前のように着実な作りで好感が持てる。そういう意味で、(原作イラストに似ているかどうかと言われると微妙だが)黒田和也氏の起用は間違いではなかったのかもな。…全然関係ないけど主役の彼の風貌が、ネウロの刑事の人そっくりで笑ってしまったよ。
…乱暴な表現になってしまうが本作を要素として分解したら、シェイクスピア作品みたいな舞台設定や雰囲気に西洋の民話・伝承を加えて、経済ネタを織り込んだような感じか。ファンタジーってくくりでもまだこういう事できるんだなあ、と感心。
ただぶっちゃけ自分は経済っていうか、商売や取引に経営とかその他諸々に関しての知識はろくに持ち合わせが無いので、結構チンプンカンプンだったり。…それはそれで、作品として見る分には新鮮だった訳だけれど。たださすがに自分がアホに思えて来たので今度ちょっとばかり、さわり程度でも勉強してみるかなあ。
アニメ作品としては決して派手にはなりようがないだけに、当たり前のように着実な作りで好感が持てる。そういう意味で、(原作イラストに似ているかどうかと言われると微妙だが)黒田和也氏の起用は間違いではなかったのかもな。…全然関係ないけど主役の彼の風貌が、ネウロの刑事の人そっくりで笑ってしまったよ。