2023.02.24

ブルーサーマル

観てみた、橘正紀監督によるアニメーション映画。2022年公開。

都留たまきは親元の長崎を離れ、埼玉の青凪大学に入学する。だが意図せず空知大介が運搬中だった、体育会航空部のグライダーを破損してしまった。弁償の為に同部に雑用として入部するたまきだが、部長である倉持潤が彼女をグライダーの飛行に同乗させた事で、空を飛ぶ楽しさに目覚めて…という内容。

原作は小沢かなの漫画。…自分も割と航空関係は好きだったつもりだけど、「グライダー競技」に関しては初めて知る事ばかりで興味深かった。ゆったりと飛ぶのが信条かと思ったら、実はスピード競技なのね(まずそこからかよという)。なので本作にしても、どこがどうすごいのか?、伝わりにくい面は正直あると思う。

でも機体運用や飛行に関するディテール、競技を支える人々の描写だけでも充分見応えがある。逆に言うとスポーツものとしては定番の展開に収まっており、グライダーならではの感動は?…という気もしたけれど。まあこれはこれで。
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2022.12.31

グッバイ、ドン・グリーズ!

観てみた、いしづかあつこ監督によるアニメーション映画。2022年公開。

「ドン・グリーズ」こと、親友のロウマとトト。高1の夏、新たにドロップを仲間に加え、彼らは花火大会の夜にドローンを飛ばす。自分達を疎外して来た連中を見返す積りが、同夜発生した山火事が彼らの原因と疑われてしまう。3人は喪失したドローンの録画データを探して、山中へ分け入ったのだが…という内容。

同じスタッフが手掛けた「宇宙よりも遠い場所」の男子版。と言うよりも、要はアニメ版「スタンド・バイ・ミー」か。女子会アニメだった前作が男子会映画に置き換わった感じで、幾つかの共通点が勿論あるけど…どうも男性的に、ウェットな感覚まで引き継いだのは、正直良し悪し(まあ感動路線にしたかったのだろう)。

むしろ「よりもい」の女子達の方が、もっとサバサバしたメンタリティじゃなかったっけ?、という気も。ただまあこれをそのまま女の子キャラでやっていたら、もっと好きになってただろうな…と言ってしまう自分は、かなりな正直者だと思う。
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2022.12.29

竜とそばかすの姫

観てみた、細田守監督によるアニメーション映画。2021年公開。

母の死で、歌う事が出来なくなった高校生・すず。だが仮想世界・Uでは歌姫「ベル」の姿になる事で、彼女の歌は多くの人に感銘を与えた。そんな時Uで暴れる謎の「竜」が現れ、ベルのコンサートを台無しにしてしまう。彼の傷ついた姿に自分自身を重ねたすずは、竜の現実世界での正体を探るのだが…という内容。

情緒不安定な映画。…上記した設定の主人公は仕方ないとしても、出てくるキャラほぼ全員見ていて不安になる。コメディシーンすら笑うより前に、人物の挙動不審さから心配になった。加えていつもの細田アニメの田舎風景から、ディズニーアニメ調のU世界に頻繁に切り替わるので、作品自体が落ち着く暇が無い。

よく言えば多彩な要素を採り入れているけれど、逆に言うと映画としてバタバタしすぎでは。…とは言えクライマックスの歌唱シーンでは、結構感動してしまったのも確か。歌と映像美に焦点を絞ってくれていれば、もっとよかったかも。
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2022.12.28

神在月のこども

観てみた、四戸俊成監督によるアニメーション映画。2021年公開。

母・弥生の死で、走る事が出来なくなったカンナ。旧暦10月・出雲で言う「神在月」のある日、母が実は韋駄天の末裔だと知った。カンナは母の務めだった各地の「馳走」を集め、神々の集う出雲へと運ぶ役目の為に旅立つ。導き手の白兎の言う、その地で母との再会が叶うとの言葉を信じての事だが…という内容。

MTBじゃない方の韋駄天。なので本作では少女が徒歩で、東京から出雲まで行くという話。その間試練があったり挫折したりして、最後には母親の死を克服して成長するという…公民館で上映されそうな、児童向けの教育アニメっぽい。

決して悪くはないけど、主人公の声を例によって俳優さんが当てているのを始め(子役の方が上手いじゃん)、どうも乗り切れない。日本神話モチーフは興味深いだけに、岬のマヨイガの時に言った「類似作のふんわり感」がそのまま当て嵌まってしまうのが惜しい。…まあでも、児童向けならむしろこれでいいのかな。
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2022.12.26

思い、思われ、ふり、ふられ

観てみた、黒柳トシマサ監督によるアニメーション映画。2020年公開。

少女漫画に憧れる由奈と、恋愛にはドライな朱里。同じマンションに住み親友同士ながら、対照的な女子高生の2人。しかも由奈は朱里の弟で、幼い頃に憧れた王子様そっくりの理央に恋してしまう。だが理央には既に想い人がおり、由奈は失恋してしまった。朱里もまた、由奈の幼馴染の和臣に対して…という内容。

継母の連れ子がドメスティックな彼女だった。…まあ咲坂伊緒の原作は少女漫画なので(「ママレード・ボーイ」が例えに挙がったりもするけれど)、似た状況設定でもラノベや少年漫画とは違って、本当にピュアなお話になるんだなと。

ただ本作も恋に一途な由奈と、恋多くその為に傷つきやすい朱里をダブルヒロインとする、対照的な恋模様。これは「昔ながらの少女漫画」と「現代的な恋愛観の少女漫画」と並行して描く、ジャンルにおける自己言及的表現を含むのが興味深い。いや多分そういう批評眼は、本作を観る上で余計だとは思うんだけど…
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2022.12.25

ジョゼと虎と魚たち

観てみた、タムラコータロー監督によるアニメーション映画。2020年公開。

海外留学の夢の為、ダイビングショップを始め幾つもバイトを兼ねる大学生・恒夫。そんな彼が出逢ったのが車椅子の女性、ジョゼことクミ子。祖母・チヅからの申し出で、恒夫はジョゼの世話をする事になったのだが、気の強い彼女に振り回されっぱなし。そんな2人が、徐々に打ち解けたそんな時…という内容。

原作は田辺聖子の同名短編小説。こちら以外にも日本と韓国で、実写での映画化をされた様だけれど(未見)、本作はかなり自由に原作を翻案している模様。そのお陰で本作アニメ版は、「観て気持ちのいい恋愛映画」となっている。

これあれでしょ「とらドラ!」、虎も出るし(なんてボケたくなる)。ジョゼが釘宮声じゃないのが、不思議な位のツンデレキャラだし。まあいかにも現代日本のアニメ映画なのだけれど…勿論そこがいい訳で。この結末以外ありえないと思える形に、2人の物語が丁寧に積み重ねられる本作は、やはりこれ以外ありえない。
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2022.12.23

劇場版 SHIROBAKO

観てみた、水島努監督によるアニメーション映画。2020年公開。

あれから4年。一連の制作中止騒動により精彩を無くした「武蔵野アニメーション」で、同社社員の宮森あおいもまた物思いに沈む。そんな中、新作劇場アニメの元請け企画が持ち上がり、あおいも再び奮起する。意欲を失った者を励まし、散り散りになったスタッフを集めて、遂に制作は始まったのだが…という内容。

TVアニメシリーズ「SHIROBAKO」の続編である劇場版。同作はアニメのバックステージものとしては決定版的な内容で、恐らく今後これを超える様な作品は出ないだろう。…というのは、続編であるこの映画にも当て嵌ってしまった。

努力も苦労も一時の成功にしろ、同じ様に繰り返される。というのは正直な感懐だろうし、それが反映した本作もまた同様だろう。とは言えTVとはもう少し違う「アニメ制作の局面」が見たかったかなあって。でもコロナ蔓延に公開が丁度カチ合った本作の事を思うと、同じ様な日々でよかったんだって実感するけれど…
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2022.12.21

映画大好きポンポさん

観てみた、平尾隆之監督によるアニメーション映画。2021年公開。

映画の都で活躍する、有能な女性プロデューサー「ポンポさん」。彼女の下で働くジーンはある日突然、ポンポが執筆した脚本を映画化する監督として抜擢された。同時にヒロインとして選ばれたナタリーと共に動揺する2人だったが、周囲の人々の力もあって無事撮影完了。残るは肝心の編集作業で…という内容。

原作は杉谷庄吾【人間プラモ】の漫画。で本作では脚本も書いた平尾監督は、驚くなかれ「GOD EATER」の人。熱心に取り組むあまりスケジュールを大崩壊させた当人なら、本作のジーンに対する思い入れもひとしおだった事だろう。

要するに映画バックステージものだが、本作では特に「編集」に着目しているのは面白い。切って繋いで想いを形作ること、それを人生になぞらえるという本作の構想は無論感動的なのだけれど…上の話を踏まえてしまうと、それも感心すべきか苦笑すべきか。とは言え90分でまるっと収まる本作は実に小気味よい。
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2022.12.20

岬のマヨイガ

観てみた、川面真也監督によるアニメーション映画。2021年公開。

震災直後の東北。保護者不在のまま避難所生活を送る17歳のユイは、同じく親類を亡くした上に喋る事も出来なくなった8歳のひよりと出逢う。そんな2人をキワという老女が、岬に建つ古びた一軒家へといざなって共同生活を始める。実はその建物は昔話の中で語られる、不思議な家「マヨイガ」で…という内容。

原作は柏葉幸子の小説。でも映画化に当たり、人物設定等に変更が加えられている。…本作でも東日本大震災が大きく影を落としているが、脚本を担当しているのが「フラ・フラダンス」と同じく、吉田玲子なのは偶然ではないだろう。

大筋だけ見たらよくあるファンタジーだけど…震災という背景や舞台となる風景、加えて「遠野物語」で語られる伝承要素により、類似作のふんわり感とは違い「具体的なビジョン」として焦点を結んでいるのは大きな違い。それがつらくもあり、また美しくもあり。そしてあの時の思い出と共に、新たな想いへと紡いでゆく。
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2022.12.18

アイの歌声を聴かせて

観てみた、吉浦康裕監督によるアニメーション映画。2021年公開。

高校で孤立気味なサトミのクラスに、突如歌いだし彼女に幸せかと問う転校生がやって来た。その少女・シオンは、サトミの母親が開発し極秘実験中の人型AIだった。ところが幼馴染・トウマを始めとする生徒数名に正体が知られてしまい、サトミは母の為にシオンの秘密を、必死に守ろうとするのだが…という内容。

HMX-12 meets ラ・ラ・ランドみたいな。…吉浦監督は「イヴの時間」で注目されただけあって、AIはお得意の題材。でも陰気な(失礼)そちらと違って本作は、コメディ調のミュージカルアニメとなっている。お陰で大変楽しい作品だが、シオンの一見奇矯な行動の裏付けが語られると、不覚にもホロリと来てしまった。

そういう辺り論理ゲーム的なイヴ世界とは真逆な感じで、(歌の表現によるエモーショナルさと共に)情感に直接訴えかける作品となっている。まあその「情感」が少々オタク臭いところで、客層を絞って感じるのがちと勿体ないかもな。
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2022.12.17

泣きたい私は猫をかぶる

観てみた。佐藤順一、柴山智隆監督によるアニメ映画。2020年公開。

周囲を驚かす行動でムゲと呼ばれる中学生・美代。彼女は賢人という男子にアタックを続けるも、彼の態度はいつも素っ気ない。そんなある夏祭りの夜、美代は猫妖怪から貰ったお面で「猫」に変身する能力を得る。猫として賢人と仲良しになった彼女は大はしゃぎだが、やがて大きな問題が持ち上がり…という内容。

同年4月に劇場公開予定だった本作だが、新型コロナの感染拡大を受けて中止、Webにて配信された。しかしその後、各地の映画館でも上映の運びとなったとの事。内容は割とストレートに、ジブリ作品(猫の恩返しとか)を連想させる。

でも本作での佐藤監督や脚本の岡田麿里といった外部スタッフの起用にも関わらず、すでに「スタジオコロリド」風というものが確立されており、単なる真似と言ってしまうのは失礼だな。…まあ主人公少女の躁鬱気味なテンションがむしろ、おジャ魔女のどれみを連想させる辺り、成る程サトジュンだわと思ったけれど。
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2022.12.15

フラ・フラダンス

観てみた、水島精二総監督によるアニメーション映画。2021年公開。

亡き姉が勤めていたハワイアン・センターに、同じく「フラダンサー」として入社した夏凪日羽。だがフラダンス経験が浅い彼女は当初から苦闘、更に新人チームと共に臨んだお披露目ステージで大失敗してしまう。そんな日羽も仲間や会社の人々の励ましもあって、フラ選手権という新たな目標を見出して…という内容。

福島県に実在する施設を舞台とした映画。(総監督は多分違うと思うけれど)本作には「アイカツ!」関連のスタッフが多数参加しているお陰か、観ていて頭に常にちらついてしまった。でもそれでよかったと言うか…作品の背後に厳然と存在する「震災」の影を、これ見よがしな手つきでなく自然に緩和してくれたから。

とは言え本作がありがちな青春ストーリーと一線を画するのはそうした所だろうし、主人公の成長に沿う形でその後の同地の行く末を、温かく見守る眼差しがある。まあ自分も説教する様な立場でもないし、ひとこと「観て」と言っておこう。
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2022.12.14

漁港の肉子ちゃん

観てみた、渡辺歩監督によるアニメーション映画。2021年公開。

お人好しで辛い目にばかり遭ってきた「肉子ちゃん」と、小学生の娘「キクリン」。漁港の焼肉店に住み込みで働く2人は、似ていない母子ながら周囲の人々と仲良く暮らしていた。だが少々達観した様なキクリンにも、クラスでの人間関係に悩んだり年頃らしい問題が。そんな彼女がある日、腹痛で倒れて…という内容。

原作は西加奈子の同名小説だが、明石家さんまが映像化を熱望し企画・プロデュースを務めた事で話題になった。題名や肉子ちゃんのビジュアル、そして声を元妻である大竹しのぶが担当…と聞くと正直反応に困ってしまう様な作品だけど、これが想像以上の力作。各地の映画祭で、受賞しているだけの事はある。

主役はキクリンの方なので、実は少年少女ひと夏の冒険系(?)だった。でも次第に人情噺的な側面が語られると、成程さんまが惚れ込む訳だなと。マニアックさ…とは少々違う意味でハードルのある作品だが、これは観た方がいいね。
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2022.11.02

JUNK HEAD

観てみた、堀貴秀監督によるモデル・アニメーション映画。2021年公開。

肉体を無機物に置き換える事で、不老不死を実現した人類。だがウイルスの蔓延により滅亡の危機に。彼らはかつて人類が作り出した人工生命体・マリガンが支配する地下世界へと、調査員・バートンを派遣する。使命は生殖能力復活の手掛かりを探る事だが、彼は事故で「頭部」だけになってしまい…という内容。

CG全盛のこの時代になんと、全編ストップモーション・アニメ。しかも監督の堀自身がほとんどの作業を単独で、数年をかけて行ったという大変な力作。…本作は3部作予定の第1作で、今後も引き続いて公開が予定されているとの事。

感じとしてはドロヘドロ辺りに近い、猥雑空間での(地下だけに眼が退化している)奇妙生物との闘いを描いたSFだが…感覚的にはチェコのモデル・アニメーション作品に近いのが面白い。日本語ではなく、謎言語に字幕を付ける趣向のせいもあるかな。突飛なくせに泣かせる展開を用意してる辺り、意外や懐が深い。
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2021.01.26

バースデー・ワンダーランド

観てみた、原恵一監督によるアニメーション映画。2019年公開。

誕生日を翌日に控えた小学生のアカネは、叔母・チィが経営する骨董屋へと出掛ける。彼女がそこで遭遇したのは小人のピポと、地下に繋がる異世界「幸せ色のワンダーランド」を救うよう頼む錬金術師・ヒポクラテス。そしてアカネとチィはワンダーランドで、「色」を失う世界の危機を目の当たりにして…という内容。

原作は柏葉幸子の児童小説「地下室からのふしぎな旅」。というだけあって、アニメ化された本作も純粋に児童向けのファンタジーだと思う。…だから大人目線・オタク目線で、内容に不満をこぼしても仕方ない気がするんだよな、正直。

ただ主人公の少女はデザインや声から、完全に大人の女性かと思った。小学校でランドセル背負っていたのに衝撃。例によって女優さんの起用なので、まあそんなもんかなと。でもそういう辺りを呑み込んだ上でなら、キャラが地味かわいく見えて来る。だから個人的に本作は、オールオッケーだ(オタク目線やん…)。
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2020.11.12

HELLO WORLD

観てみた、伊藤智彦監督によるアニメーション映画。2019年公開。

京都に暮す高校生・堅書直実は、ある日10年後の自分自身だと名乗る男と遭遇する。その男「先生」は、直実がやがて恋人になる筈の少女・一行瑠璃を事故による死から救う為に来たという。直実は彼からの支えもあって次第に瑠璃との関係を深め、そして遂に事故が起きるはずの日を迎えるのだが…という内容。

上には書かなかったけれど、「SAO」で長年監督を担当した人だけあって?仮想世界ものである本作。作中イーガンに関して言及している辺りニヤッとするが…実際の内容自体はどちらかと言うと、青春アニメ版インセプションみたいな。

ああいう映像表現や世界観の理屈付けに、仮想空間を使ってる感じじゃないかな(ただその肝心の映像自体はあんまり…)。まあ個人的にはヒロインの子が冒険小説好きってだけで、全部アリって事でいいわ。いや冒険小説読者ってあんな気難しい感じじゃなくて、もっと内藤陳みたいに変人的なイメージがあるけども。
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2020.11.09

スパイダーマン : スパイダーバース

観てみた、ソニーピクチャーズアニメーション制作のCG映画。2018年公開。

キングピンが行う危険な加速器実験の阻止をはかるも、スパイダーマンことパーカーは命を落としてしまう。その際パーカーからマイルス少年は使命を託されるのだが、彼はスパイダーマンの力を持て余していた。更に実験で開いた扉から、並行世界のパーカーを始め「スパイダーマン」達が集まって…という内容。

シリーズ初のアニメ映画で、アカデミー長編アニメ映画賞を獲得の本作だが…少年スパイダーマンの誕生を描く話自体は、割とシリーズの定型をなぞっている(作中でもその事をメタ的にネタにしてた)。だから「日本アニメ」風のキャラ・ペニーが話題になったものの、出番自体は登場したと思ったらすぐに帰った感じ。

まあ各キャラに対する掘り下げに関しては正直物足りないけど、「CG」「カートゥーン」「モノクロ」等の世界観の違うスパイダーマン達を、同じ画面上に登場させてしまえというアイデアは出色で、アニメ映画としての楽しさに溢れている。
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2020.07.19

海獣の子供

観てみた、渡辺歩監督によるアニメーション映画。2019年公開。

中学生としての夏休み。部活動で孤立した少女・琉花は、父親が勤める水族館に足を運ぶ。そこで出逢った少年・海は、双子の兄・空と共に幼い頃をジュゴンの群れと過ごし、水中に適応した特異体質になったという。2人と交流する中で琉花は生命と宇宙の誕生という、世界の大きなスケールに触れて…という内容。

原作は五十嵐大介の漫画。幾つかの賞も獲得している本作だが…主に久石譲による音楽や、米津玄師の主題歌が話題になっている感じだろうか。個人的には冒頭数分での、過剰なまでの作画や演出による映像表現に驚かされた。ものの(流石にそのままでは観客が疲れるからか)その後は割と普通っぽくなった。

ただ「スピリチュアルやねぇ」と、どっかのスクールアイドルも思わず嘆息しそうな(?)、後半のイメージ映像の連発には完全に置いてけぼり。でもまあ手塚の実験アニメーションばりに畳み込んで来る内容は、これはこれですごいかも。
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2020.07.14

プロメア

観てみた、今石洋之監督によるアニメーション映画。2019年公開。

突然発火する人々が出現し、彼らは新人類・バーニッシュと呼ばれた。バーニッシュによる火災を鎮火する消防隊・バーニングレスキュー隊員であるガロ。彼はある日、犯罪集団の首領と呼ばれるリオを捕縛する。だがバーニッシュは組織的な虐待を受けており、その黒幕が恩人・クレイと知ったガロは…という内容。

今石監督&中島かずき脚本で、TRIGGER制作による劇場アニメ。今回「消防士」をネタにしてはいるものの、結局ロボでの殴り合いが始まるし、まあ一言でいって「いつものやつ」という感じかな。…とは言え本作ではキャスト陣に、松山ケンイチや堺雅人といった実写俳優が当たっている辺りは、新機軸かもしれない。

ただ個人的には監督は違っているのに、最近までTVでやってた「BNA」とかなりネタかぶりしていたのは少々気になったなあ(脚本担当が共通)。…いや映画だけあってTVアニメ以上に騒々しく、目まぐるしく、暑苦しいのは間違いない。
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2020.07.13

きみと、波にのれたら

観てみた、湯浅政明監督によるアニメーション映画。2019年公開。

海辺の町に引っ越して来た女性サーファー・向水ひな子は、ある夜無許可花火の飛び火が起こした、自宅マンションの火災に見舞われる。その際に彼女を救ったのが消防士・雛罌粟港。その出逢いを機に二人の交際が始まり、やがて深く愛し合う様になる。ところが冬の朝、サーフィンに出掛けた港が…という内容。

最近上のと同じ様な話を「僧侶枠」でやってた。なんて思いながら観てたら、全然それとは違う方向に話が展開して行ってビックリした。…まあ本作と似た感じの先行作はあれこれ思い浮かんだものの、ここは黙っていた方がいいかな。

本作は湯浅監督の(映画としての)前作、「夜明け告げるルーのうた」から引き続いて「水」の表現を推すと共に、「火」と同時に描いた辺りが興味深い。…と言うかこれまでみたいに変にサブカル的にこじらせた作風ではなく、衒い無くストレートな恋愛ものとして描いているのには、筆者も素直にいい作品だったなって。
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