5話目(1回の放映で2話だから、実質10話)まで見た。
おもしれえな、これ。…まあ原作漫画はタイトルを聞いた事があるくらいで、読んではいなかったんだけど。て言うか「チャンピオン」誌自体、恥ずかしながら過去定期的に読んでいた事がないんだよな(…それ言ったら、ジャンプもそうなんだが)。個人的にチャンピオンの印象は一時期読んでいた、とり・みき作品に尽きる感じ(「るんるんカンパニー」好きなのよ)。
本作の内容も、チャンピオンらしいと言えばチャンピオンらしい、のかな?(何と言うか、モラルの決壊ぶりが…)。まあそれ以上に、アニメ作品としてキャラが生き生きとして動くので、見ていて楽しい。
そう言やエンディング作画は、大塚康生氏なんだってねえ(…驚いた)。
2006.08.09
2006.07.10
しにがみのバラッド。
見てみた…これもアニメ版。
「死と隣り合わせる」とは、一体どういうものなのだろう?…例えば老いや肉体に疾患を抱えている人、または戦場の兵士など危険な環境に身を置くような人は、まさにそういった状況なのだと思う。そういう物理的な危機の状態に限らず、「常に死を意識している」ような精神状態こそが本質的な意味で「死を近しくする」という事なのかもしれない。…誰にも思い当たる所があるだろうが、「思春期」と言われるような時期とはそういうものだ。
本作はそういう意味での、「死」の近さというものを実感として思い出す。死神であるところのモモの役割が、本義的な「死神」のそれと言うより一種の「カウンセラー」的である事が、より一層そうした印象を強める。
…これは将来的に待ちかまえる「死」とは正反対な、懐かしい「死」だ。
「死と隣り合わせる」とは、一体どういうものなのだろう?…例えば老いや肉体に疾患を抱えている人、または戦場の兵士など危険な環境に身を置くような人は、まさにそういった状況なのだと思う。そういう物理的な危機の状態に限らず、「常に死を意識している」ような精神状態こそが本質的な意味で「死を近しくする」という事なのかもしれない。…誰にも思い当たる所があるだろうが、「思春期」と言われるような時期とはそういうものだ。
本作はそういう意味での、「死」の近さというものを実感として思い出す。死神であるところのモモの役割が、本義的な「死神」のそれと言うより一種の「カウンセラー」的である事が、より一層そうした印象を強める。
…これは将来的に待ちかまえる「死」とは正反対な、懐かしい「死」だ。
半分の月がのぼる空
見てみた…アニメ版の話ね。TV放映を録画したはいいけど、すっかりHDDの肥やしにしてしまっていたのを、今になってようやく視聴した。
…本作の内容としては、いわゆる「難病もの」と「ボーイ・ミーツ・ガール」のストーリーを掛け合わせたもの、と言えばそれで済んでしまうかもな。でも筆者こういうの、昔っからどうにも弱いんだよねえ。ゲームなら「雪色のカルテ」に(ニュース23でもお馴染みな)「加奈」とか。ただ単に病弱だったり、薄幸なキャラが好きなんだって事でもあるんだけど。
本作で良いのは、結末にキャラを死なせて視聴者を泣かせよう、って訳じゃないところだな。…別にそれが悪いとも言わないけど(むしろそういうのに弱い)、本作の2人にとっての結末は作者や視聴者が横から与えるものではなく、彼ら自身が選び進んだものなんじゃないかな、って。
…本作の内容としては、いわゆる「難病もの」と「ボーイ・ミーツ・ガール」のストーリーを掛け合わせたもの、と言えばそれで済んでしまうかもな。でも筆者こういうの、昔っからどうにも弱いんだよねえ。ゲームなら「雪色のカルテ」に(ニュース23でもお馴染みな)「加奈」とか。ただ単に病弱だったり、薄幸なキャラが好きなんだって事でもあるんだけど。
本作で良いのは、結末にキャラを死なせて視聴者を泣かせよう、って訳じゃないところだな。…別にそれが悪いとも言わないけど(むしろそういうのに弱い)、本作の2人にとっての結末は作者や視聴者が横から与えるものではなく、彼ら自身が選び進んだものなんじゃないかな、って。
2006.06.24
機神咆吼デモンベイン
4話目まで見た…アニメ版の話ね。
…筆者が「クトゥルー神話」というものを初めて知ったのは、たしか今は亡き「宇宙船」誌の菊地秀行氏による紹介記事だった。当時まだ創元推理文庫で「傑作集」の刊行が行われていた程度で、まだまだラヴクラフトも知名度は低かったはず(当時菊地氏は同誌では、「X君」と名乗っていた…H・G・ルイスを始めとするスプラッタ・ムービーの日本への紹介もほぼ同時期なので、氏のこうした分野への貢献は想像以上に大きい)。
で、本作「デモンベイン」。神話作品として本作を眺めると、変に形に捕らわれたりしない自由な作風に微笑してしまう。…元々クトゥルー神話とは、ラヴクラフト自身が多くの作家に執筆を薦めた開かれたもので、「こうでなくてはならない」みたいな厳密なものでは決して無い。だからこれこそ「本来あるべき姿」とも言えるのかもしれない。面白い事にね。
…筆者が「クトゥルー神話」というものを初めて知ったのは、たしか今は亡き「宇宙船」誌の菊地秀行氏による紹介記事だった。当時まだ創元推理文庫で「傑作集」の刊行が行われていた程度で、まだまだラヴクラフトも知名度は低かったはず(当時菊地氏は同誌では、「X君」と名乗っていた…H・G・ルイスを始めとするスプラッタ・ムービーの日本への紹介もほぼ同時期なので、氏のこうした分野への貢献は想像以上に大きい)。
で、本作「デモンベイン」。神話作品として本作を眺めると、変に形に捕らわれたりしない自由な作風に微笑してしまう。…元々クトゥルー神話とは、ラヴクラフト自身が多くの作家に執筆を薦めた開かれたもので、「こうでなくてはならない」みたいな厳密なものでは決して無い。だからこれこそ「本来あるべき姿」とも言えるのかもしれない。面白い事にね。
2006.06.11
MUSASHI ‐GUN道‐
10話目まで見た。
何かまた、いつも通りに時期を外したようなコメント書いてる訳だけど…まあ自分がBS-iの放映をリアルタイムで見始めたのはネットで話題になった後だから、Gyaoの配信でその前の話を追いかけて見て、話がようやく繋がったもんで(…そういや録画でなく、直に見ているのこの番組だけだ)。
そういう訳でこの作品について語るにも、今更作画どうこう言っても仕方ないだろうな(「仕方ない」って…いやまあ、今日の第10話は一段とすごかったのだが)。…この作品も一種の「時間改変もの」として見る事が出来る訳だけれど、本来あるべき歴史の姿を語るヤシャの存在とは、フィリップ・K・ディック作「高い城の男」における架空の小説「蝗(いなご)身重く横たわる」に相当するのだな…なんて考えながら見ているとちょっと面白い。
…まあ実際、毎週楽しみにしているアニメの一つであるよ。
何かまた、いつも通りに時期を外したようなコメント書いてる訳だけど…まあ自分がBS-iの放映をリアルタイムで見始めたのはネットで話題になった後だから、Gyaoの配信でその前の話を追いかけて見て、話がようやく繋がったもんで(…そういや録画でなく、直に見ているのこの番組だけだ)。
そういう訳でこの作品について語るにも、今更作画どうこう言っても仕方ないだろうな(「仕方ない」って…いやまあ、今日の第10話は一段とすごかったのだが)。…この作品も一種の「時間改変もの」として見る事が出来る訳だけれど、本来あるべき歴史の姿を語るヤシャの存在とは、フィリップ・K・ディック作「高い城の男」における架空の小説「蝗(いなご)身重く横たわる」に相当するのだな…なんて考えながら見ているとちょっと面白い。
…まあ実際、毎週楽しみにしているアニメの一つであるよ。
2006.06.10
神様家族
4話目まで見た。…このアニメ、当面のところANIMAXのみの放映って事もあって知名度は著しく低いけれど、見逃してはならない良質な作品。
小説の原作者の人は、以前に担当したゲームをプレイした事があるので結構お馴染み。本作にもやはり、どこか共通したテイストが嗅ぎ取れてちょっと嬉しい。…例えば「グリーングリーン」での、男友達と本気でバカをやる時の空気のような一体感や、思いを繋ぐ小道具の切ないやりとり等(ああ早苗…くそう、思い出しちまったじゃないか)。すごく上手いなあ、と思う。
…ただ転校生の彼女が、最後急に性格が悪いみたいに描かれてしまったのは納得いかないんだよなあ(…感情を操作するルーレットが同じ位置に止まる、って前話でのオチが意味を失ってしまっているし)。それでも4話ラスの大団円で、全て許せる気がするよ。
小説の原作者の人は、以前に担当したゲームをプレイした事があるので結構お馴染み。本作にもやはり、どこか共通したテイストが嗅ぎ取れてちょっと嬉しい。…例えば「グリーングリーン」での、男友達と本気でバカをやる時の空気のような一体感や、思いを繋ぐ小道具の切ないやりとり等(ああ早苗…くそう、思い出しちまったじゃないか)。すごく上手いなあ、と思う。
…ただ転校生の彼女が、最後急に性格が悪いみたいに描かれてしまったのは納得いかないんだよなあ(…感情を操作するルーレットが同じ位置に止まる、って前話でのオチが意味を失ってしまっているし)。それでも4話ラスの大団円で、全て許せる気がするよ。
2006.06.02
獣王星
4話目まで見た。
女性作家の描くSFには、やっぱりどこか「共通項」があるようだ。…これは男性作家と比較するとよく判るのだが、まず「テクノロジー描写を中心としない」「現在より遅れた(技術)水準の文化が舞台」、それから「ガジェットより人物優先」…筆者が過去受けた印象からだと、こんな感じかな。
女性漫画家によるSFって事ではまず24年組関連、萩尾望都や水樹和佳子なんかが浮かぶ(…上記の「共通項」として挙げた特徴も、実は萩尾望都の「マージナル」等を念頭に置いている)。海外作家と比較しても萩尾の作風は、ルグィンあたりとの親和性が著しいように思う。
本作も女性作家だ、と言われると成る程と思うようなクリシェが散見される。それと同時に、厳しい立場(環境や人間関係)に置かれる主人公に投げ掛けられる視線も、確かに女性ならではのものなのかもしれない。
女性作家の描くSFには、やっぱりどこか「共通項」があるようだ。…これは男性作家と比較するとよく判るのだが、まず「テクノロジー描写を中心としない」「現在より遅れた(技術)水準の文化が舞台」、それから「ガジェットより人物優先」…筆者が過去受けた印象からだと、こんな感じかな。
女性漫画家によるSFって事ではまず24年組関連、萩尾望都や水樹和佳子なんかが浮かぶ(…上記の「共通項」として挙げた特徴も、実は萩尾望都の「マージナル」等を念頭に置いている)。海外作家と比較しても萩尾の作風は、ルグィンあたりとの親和性が著しいように思う。
本作も女性作家だ、と言われると成る程と思うようなクリシェが散見される。それと同時に、厳しい立場(環境や人間関係)に置かれる主人公に投げ掛けられる視線も、確かに女性ならではのものなのかもしれない。
2006.05.16
砂沙美☆魔法少女クラブ
4話目まで見た。
楽器の「音色」を考える時に、「倍音成分」というものが結構重要に関わってくる。…倍音とはつまりある高さの音(例えばドならド)の成分中に、その音の高さの上または下のオクターブの音が同時に含まれる事を言う。その加減により、音色自体が厚みを持った「ふくよかな音」になったり、聴き苦しい「やせた音」になったりする。…これは人間の声にしても同様な話。
声優を職業とするような人の声が一般人と異なって聴こえるのは、そうした理由にもよる(勿論演技力も大きい)。これは映画やアニメを一つの「音響作品」として聴いた場合、「定位感」や「音場感」に関わる大きな要素だ。
…という感じで、ここまで書いて察してもらいたいかな、なんて思ったり。
楽器の「音色」を考える時に、「倍音成分」というものが結構重要に関わってくる。…倍音とはつまりある高さの音(例えばドならド)の成分中に、その音の高さの上または下のオクターブの音が同時に含まれる事を言う。その加減により、音色自体が厚みを持った「ふくよかな音」になったり、聴き苦しい「やせた音」になったりする。…これは人間の声にしても同様な話。
声優を職業とするような人の声が一般人と異なって聴こえるのは、そうした理由にもよる(勿論演技力も大きい)。これは映画やアニメを一つの「音響作品」として聴いた場合、「定位感」や「音場感」に関わる大きな要素だ。
…という感じで、ここまで書いて察してもらいたいかな、なんて思ったり。
2006.05.14
姫様ご用心
4話目まで見た。
「ギャラクシー・エンジェル」って作品は、そんなに業界的な影響があったのかなあ?、なんて考えてしまった。…例えば今期同時に始まった「まじかるぽか〜ん」、こちらもGAからの影響みたいなものが取り沙汰されている。…個人的にはそうかな?、って印象。どう考えてもまじぽかには、GA的なスピード感が欠けている(別に悪い意味でなく)。「投げっぱなし」と形容される整合性の意図的な破綻に、どうやら共通性が見出されるらしい。
…で「姫様ご用心」。筆者の見解では、こちらがよりGA的に思う。特に「台詞回し」に代表される「速度感」からなのだが、本家GAとしてもそれをアピールしていたのは声優陣の演技こそだったのかもしれない、と再確認したり(単純に中の人が同じなだけ、って話か…うーん、俺、バカ?)。
「ギャラクシー・エンジェル」って作品は、そんなに業界的な影響があったのかなあ?、なんて考えてしまった。…例えば今期同時に始まった「まじかるぽか〜ん」、こちらもGAからの影響みたいなものが取り沙汰されている。…個人的にはそうかな?、って印象。どう考えてもまじぽかには、GA的なスピード感が欠けている(別に悪い意味でなく)。「投げっぱなし」と形容される整合性の意図的な破綻に、どうやら共通性が見出されるらしい。
…で「姫様ご用心」。筆者の見解では、こちらがよりGA的に思う。特に「台詞回し」に代表される「速度感」からなのだが、本家GAとしてもそれをアピールしていたのは声優陣の演技こそだったのかもしれない、と再確認したり(単純に中の人が同じなだけ、って話か…うーん、俺、バカ?)。
2006.05.12
ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜

4話目まで見た。
戦車…は戦車なのかな?、あれ。まあ、定義的にMBT(Main Battle Tank=主力戦車)、という訳ではないだろうけど。人工知能を搭載した車体に、広い居住スペースのある大型装軌車輌。回転式の砲塔は付いているけど、砲自体の種類(カノン砲なのか榴弾砲なのか…)はよく判らない。
…で思い出したのはあれだな、「世界が燃えつきる日」に出て来たランドマスター。こちらは履帯(キャタピラ)じゃなくてタイヤ、3軸あるのが回転して接地する面白い構造だった。このマシンには当時、映画に登場するメカとしてはマッドマックスの「インターセプター」なんかと共に憧れたっけ…。
なんか激しく脱線した事書いてるけど、別にいいや。要するに本作も、この辺のガジェットをもっと楽しく見せてくれたら嬉しいかな、と。
2006.05.10
涼宮ハルヒの憂鬱
6話目まで見た。…小細工だろうがなんだろうが、ここまで徹底したのであれば逆に清々しく感じる、という見本か。
「ストーリー・シャッフル」だっけ?、各話単位で時系列を非線的に配置する今回のやり方は。…それがどういう狙いなのかは取り敢えず置いといて、手法としては珍しくないと指摘しておく。例えばJ・L・ゴダール監督の「気狂いピエロ」、行動の結果を最初に見せ、それから時間を遡るといった演出手法は仏ヌーベルヴァーグならではのものとして注目されたし、文学作品としてJ・コルタサル「石蹴り遊び」は本のページ順に読むのと章末の指示で進行するのとでニュアンスが変わるという、本作に似た手法を取っている。
まあ、色々批判や何やらあるだろうけど、別にいいんじゃないの注目されたんならさ(…あどうも、15位おめでとうございます)。
「ストーリー・シャッフル」だっけ?、各話単位で時系列を非線的に配置する今回のやり方は。…それがどういう狙いなのかは取り敢えず置いといて、手法としては珍しくないと指摘しておく。例えばJ・L・ゴダール監督の「気狂いピエロ」、行動の結果を最初に見せ、それから時間を遡るといった演出手法は仏ヌーベルヴァーグならではのものとして注目されたし、文学作品としてJ・コルタサル「石蹴り遊び」は本のページ順に読むのと章末の指示で進行するのとでニュアンスが変わるという、本作に似た手法を取っている。
まあ、色々批判や何やらあるだろうけど、別にいいんじゃないの注目されたんならさ(…あどうも、15位おめでとうございます)。
ウィッチブレイド
5話目まで見た。…あーなんだろ、「獣化したキューティーハニー」とでも思えばいいのかな?(赤い髪に、下半身黒のコスチューム…)
自分はよく知らないのだが、アメコミ原作なんだって?…アニメ版Xメンの日本放映時に盛り上がった時期に筆者も、アメコミにはちょっと触れてみたっけ。実際買ったのは、邦訳版のみではあるけれど。その時、「DC」や「マーベル」は覚えたけど(どちらも大手アメコミ出版社。DCはスーパーマンやバットマン、マーベルはXメンやスパイダーマンで有名)、本作の原作を出している「トップカウ」って名前は知らなかったなあ。
で本作アニメ版なんだけどアメコミがどうとか言うより、なんだか80年代OVAみたいな感じだな。大畑晃一テイストとでも言うか何と言うか…まあ、そんなちょっと懐かしい雰囲気もいいじゃない。
自分はよく知らないのだが、アメコミ原作なんだって?…アニメ版Xメンの日本放映時に盛り上がった時期に筆者も、アメコミにはちょっと触れてみたっけ。実際買ったのは、邦訳版のみではあるけれど。その時、「DC」や「マーベル」は覚えたけど(どちらも大手アメコミ出版社。DCはスーパーマンやバットマン、マーベルはXメンやスパイダーマンで有名)、本作の原作を出している「トップカウ」って名前は知らなかったなあ。
で本作アニメ版なんだけどアメコミがどうとか言うより、なんだか80年代OVAみたいな感じだな。大畑晃一テイストとでも言うか何と言うか…まあ、そんなちょっと懐かしい雰囲気もいいじゃない。
Soul Link
5話目まで見た。
あー、見た最初は「栄光のスペース・アカデミー」かひょっとしたら「エンダーのゲーム」みたいな感じになるかと思った。…つまり要するに「士官候補生もの」。映画で言ったら「愛と青春の旅立ち」みたいな感じかなあ?(…上記SF作とちょっと違う気がするけど、まあ一応)。筆者原作の事はよく知らなかったので、ゲーム?でそんなネタ扱ってるのがあるのか…なんてちょっと感心してしまったのだけれど。
…でもそんな予想に反して本作は、軌道上の訓練ステーションをテロリストが占拠するという、「ダイハード」みたいな展開だった。テロリストの目的が今のところよく判らないのだが、軌道上のステーションを標的にするというのは仲々夢があってよろしい。クイズチャンピオンになって景品として行くのと同じ位いいじゃないか(いや、それ「宇宙島へ行く少年」…)。
あー、見た最初は「栄光のスペース・アカデミー」かひょっとしたら「エンダーのゲーム」みたいな感じになるかと思った。…つまり要するに「士官候補生もの」。映画で言ったら「愛と青春の旅立ち」みたいな感じかなあ?(…上記SF作とちょっと違う気がするけど、まあ一応)。筆者原作の事はよく知らなかったので、ゲーム?でそんなネタ扱ってるのがあるのか…なんてちょっと感心してしまったのだけれど。
…でもそんな予想に反して本作は、軌道上の訓練ステーションをテロリストが占拠するという、「ダイハード」みたいな展開だった。テロリストの目的が今のところよく判らないのだが、軌道上のステーションを標的にするというのは仲々夢があってよろしい。クイズチャンピオンになって景品として行くのと同じ位いいじゃないか(いや、それ「宇宙島へ行く少年」…)。
2006.05.07
ブラックラグーン
4話目まで見た。
筆者そもそも原作漫画が好きなので、丁寧に映像化してくれている本作に特に文句は無いよ…と言うか、むしろ傑作なんじゃなかろうか?
…意外なところで意外な人と結び付いた、と感じるのが船戸与一。単行本帯にコメントを寄せているんだけど、本作の表面的な印象からは、確かにあまり関連は無いかのように見える。が、道具立て自体は結構共通項があって「異郷の日本人」「第三世界」「暴力」…これに「マイノリティへのシンパシー」が揃ったらたぶん完璧。だから本作を「漫画的に船戸作品を噛み砕いたって感じ」、と言ってしまってもいいんじゃないかな。
船戸作品を引き合いに出したせいで変に心配になってしまったんだけど、ロック最後に死んだりしないよねえ…(船戸作品なら確実に死亡)。
筆者そもそも原作漫画が好きなので、丁寧に映像化してくれている本作に特に文句は無いよ…と言うか、むしろ傑作なんじゃなかろうか?
…意外なところで意外な人と結び付いた、と感じるのが船戸与一。単行本帯にコメントを寄せているんだけど、本作の表面的な印象からは、確かにあまり関連は無いかのように見える。が、道具立て自体は結構共通項があって「異郷の日本人」「第三世界」「暴力」…これに「マイノリティへのシンパシー」が揃ったらたぶん完璧。だから本作を「漫画的に船戸作品を噛み砕いたって感じ」、と言ってしまってもいいんじゃないかな。
船戸作品を引き合いに出したせいで変に心配になってしまったんだけど、ロック最後に死んだりしないよねえ…(船戸作品なら確実に死亡)。
錬金3級 まじかる?ぽか〜ん
4話目まで見た。
この番組はtvkでの放送を録画しそこなってしまったので、後追いのキッズ・ステーションで見ている。CS加入して良かったとか、便利だなあと思う反面色々面倒なのも確か。…特に「コピーワンス」に関する問題。
うちのHDDレコーダー、CPRMに対応してるのはDVD-RAMだけで、RやRWは使えないでやんの。まあRAMでも構わないと言えば構わないけど、結構相性がシビアでな…こないだ買ったメーカーのは、10枚中6枚認識しなかったorz
…そんな話はまあ別にいいや。この作品自体は、なんかここ数年来で他に思い当たらない程に、えらい気に入ってしまったよ。要素の一つとして、キャラクターデザインがすごい配慮が行き届いていて、人数揃えた場合にありがちな「おミソ」っぽい子がいないのが、実に素晴らしい。
この番組はtvkでの放送を録画しそこなってしまったので、後追いのキッズ・ステーションで見ている。CS加入して良かったとか、便利だなあと思う反面色々面倒なのも確か。…特に「コピーワンス」に関する問題。
うちのHDDレコーダー、CPRMに対応してるのはDVD-RAMだけで、RやRWは使えないでやんの。まあRAMでも構わないと言えば構わないけど、結構相性がシビアでな…こないだ買ったメーカーのは、10枚中6枚認識しなかったorz
…そんな話はまあ別にいいや。この作品自体は、なんかここ数年来で他に思い当たらない程に、えらい気に入ってしまったよ。要素の一つとして、キャラクターデザインがすごい配慮が行き届いていて、人数揃えた場合にありがちな「おミソ」っぽい子がいないのが、実に素晴らしい。
.hack//Roots
4話目まで見た。
…すごくどうでもいい話。これまで今期のアニメ新番組に関して、ぼんやりコメント付けて来たけど、第2期とか続編もの作品については遠慮しておいた。以前書いた時と、さして印象が変わる訳でもないだろうから。…本作も続編みたいなものに違いはないけれど、例外的にちょっとコメント。
筆者がこのシリーズに関して知っているのは、TV放映されたアニメ2作に限られる。でもネトゲやネット自体の知識が(多少)身に付いた上でこの作品に改めて接すると、ちょっと違う感触があるかもしれない。作品をより身近に感じる事、すなわち「神秘とは卑近な日常と地続き」なんだって。
ああ、あと真下アニメでも梶浦由記参加作品ではいつも話題になるけれど、これもOPテーマを始めとした音楽が良いねえ。カラオケで歌いたい。
…すごくどうでもいい話。これまで今期のアニメ新番組に関して、ぼんやりコメント付けて来たけど、第2期とか続編もの作品については遠慮しておいた。以前書いた時と、さして印象が変わる訳でもないだろうから。…本作も続編みたいなものに違いはないけれど、例外的にちょっとコメント。
筆者がこのシリーズに関して知っているのは、TV放映されたアニメ2作に限られる。でもネトゲやネット自体の知識が(多少)身に付いた上でこの作品に改めて接すると、ちょっと違う感触があるかもしれない。作品をより身近に感じる事、すなわち「神秘とは卑近な日常と地続き」なんだって。
ああ、あと真下アニメでも梶浦由記参加作品ではいつも話題になるけれど、これもOPテーマを始めとした音楽が良いねえ。カラオケで歌いたい。
2006.05.06
桜蘭高校ホスト部
4話目まで見た。
普通に面白い番組、って感じ。今期新番組がまだ1話目しか放送されていない段階では、本作がぶっちぎりで評判が良かった印象があったな。作品自体の出来から優れていたのは間違いないんだけど、それと同時に主人公のハルヒが「ヒロイン」だったってのは、皆んな完全に裏をかかれたみたいね。…そういう意味では最も、「掴み」に成功していたって事か。
…結構頭ひねって考えたんだけど、「男装の少女」というモチーフを登場させた作品って案外無いような気がする(まあ「ベルばら」は別格として)。「服装倒錯(トランス・ヴェスタイト)」という概念が、そこまで市民権を得ているとは思わないし、それ以上に「ホスト」の方こそが何をか況わんやだ。
改めて考えてみると、結構きわどい内容を扱っている番組だよねえ。
普通に面白い番組、って感じ。今期新番組がまだ1話目しか放送されていない段階では、本作がぶっちぎりで評判が良かった印象があったな。作品自体の出来から優れていたのは間違いないんだけど、それと同時に主人公のハルヒが「ヒロイン」だったってのは、皆んな完全に裏をかかれたみたいね。…そういう意味では最も、「掴み」に成功していたって事か。
…結構頭ひねって考えたんだけど、「男装の少女」というモチーフを登場させた作品って案外無いような気がする(まあ「ベルばら」は別格として)。「服装倒錯(トランス・ヴェスタイト)」という概念が、そこまで市民権を得ているとは思わないし、それ以上に「ホスト」の方こそが何をか況わんやだ。
改めて考えてみると、結構きわどい内容を扱っている番組だよねえ。
RAY THE ANIMATION
4話目まで見た。
一体何の冗談かと思ったよ…いや、例のキャラの事なんだけどさ。出版社的にも、大々的なオフィシャル設定だったのだねえ、驚いた。まあ本家の方も今現在新シリーズ「21」が放映中なのだから、時期的にはこれ以上ないタイミングって事になる訳か…不思議なメディアミックスだ。
まあ秋田書店にとっても例のアレは今後も数十年かそれ以上に渡って、「顔」になると言って構わないようなタイトルだけれども、今現在の盛り上がり(?)のうちにも色々便乗しとこうって考えなのかな。
それはともかく、実際にやってる事はもはやSFの領域だ…「医学SF」なんてジャンルは、今まで聞いた事もないがね(思い当たるのはせいぜい、マイクル・クライトン作の「アンドロメダ病原体」くらいだな)。
一体何の冗談かと思ったよ…いや、例のキャラの事なんだけどさ。出版社的にも、大々的なオフィシャル設定だったのだねえ、驚いた。まあ本家の方も今現在新シリーズ「21」が放映中なのだから、時期的にはこれ以上ないタイミングって事になる訳か…不思議なメディアミックスだ。
まあ秋田書店にとっても例のアレは今後も数十年かそれ以上に渡って、「顔」になると言って構わないようなタイトルだけれども、今現在の盛り上がり(?)のうちにも色々便乗しとこうって考えなのかな。
それはともかく、実際にやってる事はもはやSFの領域だ…「医学SF」なんてジャンルは、今まで聞いた事もないがね(思い当たるのはせいぜい、マイクル・クライトン作の「アンドロメダ病原体」くらいだな)。
プリンセス・プリンセス
4話目まで見た。
題材が題材だけに、登場人物の精神の健全さに安心してしまった。…まあ作品の「くくり」としては当然BL物として分類されてしまうのだろうけど、キャラの考え方自体は至極真っ当で、したたかに打算的ですらある。
「姫」なんてキテレツな制度を受け入れている一般生徒の雰囲気も、何か本気になっていると言うより空気を読んで「演じている」、もしくは「祭りを楽しんでいる」ようなニュアンスが感じられて面白い。
実際、「腐」の方々が妄想するみたいに男子校にそんな淫靡な雰囲気なんかそうあるもんじゃないし。もしあるとしたら、本作みたいにある種の「ネタ」としての感覚だと思う(そういう意味での「発散」だな)。
…うん、高校時代男子校に通っていた筆者が言うのだから間違い無いよ。
題材が題材だけに、登場人物の精神の健全さに安心してしまった。…まあ作品の「くくり」としては当然BL物として分類されてしまうのだろうけど、キャラの考え方自体は至極真っ当で、したたかに打算的ですらある。
「姫」なんてキテレツな制度を受け入れている一般生徒の雰囲気も、何か本気になっていると言うより空気を読んで「演じている」、もしくは「祭りを楽しんでいる」ようなニュアンスが感じられて面白い。
実際、「腐」の方々が妄想するみたいに男子校にそんな淫靡な雰囲気なんかそうあるもんじゃないし。もしあるとしたら、本作みたいにある種の「ネタ」としての感覚だと思う(そういう意味での「発散」だな)。
…うん、高校時代男子校に通っていた筆者が言うのだから間違い無いよ。
シムーン
4話目まで見た。
…ある程度の成長過程を経て「性の分化」が生じる人類、という題材は確かアーシュラ・K・ルグィンの「闇の左手」においても見られた。惑星「冬」のゲセン人は当初「両性具有」として生まれ、その後にどちらかの性へと固定されるというものだったと思う。…同作が描いたジェンダーの問題は当時の社会状況や、SF界での女性作家の台頭を直接思い起こさせ興味深い。
本作「シムーン」の場合、人類は当初「女性」として誕生し、後に宗教的洗礼(通過儀礼=イニシエーション)を経て性を二極分化へと導く。…「女性から」というのが発生学的に則してはいるが、基本「萌え」作品(もしくは「百合」?)である前提として、また納得してしまったかも。
声のキャストも「分化後」の男性キャラを女性が演じているので、非常に奇妙…もとい、ちょっと宝塚歌劇の雰囲気を思い起こさせられたり。
…ある程度の成長過程を経て「性の分化」が生じる人類、という題材は確かアーシュラ・K・ルグィンの「闇の左手」においても見られた。惑星「冬」のゲセン人は当初「両性具有」として生まれ、その後にどちらかの性へと固定されるというものだったと思う。…同作が描いたジェンダーの問題は当時の社会状況や、SF界での女性作家の台頭を直接思い起こさせ興味深い。
本作「シムーン」の場合、人類は当初「女性」として誕生し、後に宗教的洗礼(通過儀礼=イニシエーション)を経て性を二極分化へと導く。…「女性から」というのが発生学的に則してはいるが、基本「萌え」作品(もしくは「百合」?)である前提として、また納得してしまったかも。
声のキャストも「分化後」の男性キャラを女性が演じているので、非常に奇妙…もとい、ちょっと宝塚歌劇の雰囲気を思い起こさせられたり。