2006.05.12

ザ・サード〜蒼い瞳の少女〜

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4話目まで見た。

戦車…は戦車なのかな?、あれ。まあ、定義的にMBT(Main Battle Tank=主力戦車)、という訳ではないだろうけど。人工知能を搭載した車体に、広い居住スペースのある大型装軌車輌。回転式の砲塔は付いているけど、砲自体の種類(カノン砲なのか榴弾砲なのか…)はよく判らない。

…で思い出したのはあれだな、「世界が燃えつきる日」に出て来たランドマスター。こちらは履帯(キャタピラ)じゃなくてタイヤ、3軸あるのが回転して接地する面白い構造だった。このマシンには当時、映画に登場するメカとしてはマッドマックスの「インターセプター」なんかと共に憧れたっけ…。

なんか激しく脱線した事書いてるけど、別にいいや。要するに本作も、この辺のガジェットをもっと楽しく見せてくれたら嬉しいかな、と。
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2006.05.10

涼宮ハルヒの憂鬱

6話目まで見た。…小細工だろうがなんだろうが、ここまで徹底したのであれば逆に清々しく感じる、という見本か。

「ストーリー・シャッフル」だっけ?、各話単位で時系列を非線的に配置する今回のやり方は。…それがどういう狙いなのかは取り敢えず置いといて、手法としては珍しくないと指摘しておく。例えばJ・L・ゴダール監督の「気狂いピエロ」、行動の結果を最初に見せ、それから時間を遡るといった演出手法は仏ヌーベルヴァーグならではのものとして注目されたし、文学作品としてJ・コルタサル「石蹴り遊び」は本のページ順に読むのと章末の指示で進行するのとでニュアンスが変わるという、本作に似た手法を取っている。

まあ、色々批判や何やらあるだろうけど、別にいいんじゃないの注目されたんならさ(…あどうも、15位おめでとうございます)。
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ウィッチブレイド

5話目まで見た。…あーなんだろ、「獣化したキューティーハニー」とでも思えばいいのかな?(赤い髪に、下半身黒のコスチューム…)

自分はよく知らないのだが、アメコミ原作なんだって?…アニメ版Xメンの日本放映時に盛り上がった時期に筆者も、アメコミにはちょっと触れてみたっけ。実際買ったのは、邦訳版のみではあるけれど。その時、「DC」や「マーベル」は覚えたけど(どちらも大手アメコミ出版社。DCはスーパーマンやバットマン、マーベルはXメンやスパイダーマンで有名)、本作の原作を出している「トップカウ」って名前は知らなかったなあ。

で本作アニメ版なんだけどアメコミがどうとか言うより、なんだか80年代OVAみたいな感じだな。大畑晃一テイストとでも言うか何と言うか…まあ、そんなちょっと懐かしい雰囲気もいいじゃない。
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Soul Link

5話目まで見た。

あー、見た最初は「栄光のスペース・アカデミー」かひょっとしたら「エンダーのゲーム」みたいな感じになるかと思った。…つまり要するに「士官候補生もの」。映画で言ったら「愛と青春の旅立ち」みたいな感じかなあ?(…上記SF作とちょっと違う気がするけど、まあ一応)。筆者原作の事はよく知らなかったので、ゲーム?でそんなネタ扱ってるのがあるのか…なんてちょっと感心してしまったのだけれど。

…でもそんな予想に反して本作は、軌道上の訓練ステーションをテロリストが占拠するという、「ダイハード」みたいな展開だった。テロリストの目的が今のところよく判らないのだが、軌道上のステーションを標的にするというのは仲々夢があってよろしい。クイズチャンピオンになって景品として行くのと同じ位いいじゃないか(いや、それ「宇宙島へ行く少年」…)。
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2006.05.07

ブラックラグーン

4話目まで見た。

筆者そもそも原作漫画が好きなので、丁寧に映像化してくれている本作に特に文句は無いよ…と言うか、むしろ傑作なんじゃなかろうか?

…意外なところで意外な人と結び付いた、と感じるのが船戸与一。単行本帯にコメントを寄せているんだけど、本作の表面的な印象からは、確かにあまり関連は無いかのように見える。が、道具立て自体は結構共通項があって「異郷の日本人」「第三世界」「暴力」…これに「マイノリティへのシンパシー」が揃ったらたぶん完璧。だから本作を「漫画的に船戸作品を噛み砕いたって感じ」、と言ってしまってもいいんじゃないかな。

船戸作品を引き合いに出したせいで変に心配になってしまったんだけど、ロック最後に死んだりしないよねえ…(船戸作品なら確実に死亡)。
posted by ぬきやまがいせい at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

錬金3級 まじかる?ぽか〜ん

4話目まで見た。

この番組はtvkでの放送を録画しそこなってしまったので、後追いのキッズ・ステーションで見ている。CS加入して良かったとか、便利だなあと思う反面色々面倒なのも確か。…特に「コピーワンス」に関する問題。

うちのHDDレコーダー、CPRMに対応してるのはDVD-RAMだけで、RやRWは使えないでやんの。まあRAMでも構わないと言えば構わないけど、結構相性がシビアでな…こないだ買ったメーカーのは、10枚中6枚認識しなかったorz

…そんな話はまあ別にいいや。この作品自体は、なんかここ数年来で他に思い当たらない程に、えらい気に入ってしまったよ。要素の一つとして、キャラクターデザインがすごい配慮が行き届いていて、人数揃えた場合にありがちな「おミソ」っぽい子がいないのが、実に素晴らしい。
posted by ぬきやまがいせい at 01:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

.hack//Roots

4話目まで見た。

…すごくどうでもいい話。これまで今期のアニメ新番組に関して、ぼんやりコメント付けて来たけど、第2期とか続編もの作品については遠慮しておいた。以前書いた時と、さして印象が変わる訳でもないだろうから。…本作も続編みたいなものに違いはないけれど、例外的にちょっとコメント。

筆者がこのシリーズに関して知っているのは、TV放映されたアニメ2作に限られる。でもネトゲやネット自体の知識が(多少)身に付いた上でこの作品に改めて接すると、ちょっと違う感触があるかもしれない。作品をより身近に感じる事、すなわち「神秘とは卑近な日常と地続き」なんだって。

ああ、あと真下アニメでも梶浦由記参加作品ではいつも話題になるけれど、これもOPテーマを始めとした音楽が良いねえ。カラオケで歌いたい。
posted by ぬきやまがいせい at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2006.05.06

桜蘭高校ホスト部

4話目まで見た。

普通に面白い番組、って感じ。今期新番組がまだ1話目しか放送されていない段階では、本作がぶっちぎりで評判が良かった印象があったな。作品自体の出来から優れていたのは間違いないんだけど、それと同時に主人公のハルヒが「ヒロイン」だったってのは、皆んな完全に裏をかかれたみたいね。…そういう意味では最も、「掴み」に成功していたって事か。

…結構頭ひねって考えたんだけど、「男装の少女」というモチーフを登場させた作品って案外無いような気がする(まあ「ベルばら」は別格として)。「服装倒錯(トランス・ヴェスタイト)」という概念が、そこまで市民権を得ているとは思わないし、それ以上に「ホスト」の方こそが何をか況わんやだ。

改めて考えてみると、結構きわどい内容を扱っている番組だよねえ。
posted by ぬきやまがいせい at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

RAY THE ANIMATION

4話目まで見た。

一体何の冗談かと思ったよ…いや、例のキャラの事なんだけどさ。出版社的にも、大々的なオフィシャル設定だったのだねえ、驚いた。まあ本家の方も今現在新シリーズ「21」が放映中なのだから、時期的にはこれ以上ないタイミングって事になる訳か…不思議なメディアミックスだ。

まあ秋田書店にとっても例のアレは今後も数十年かそれ以上に渡って、「顔」になると言って構わないようなタイトルだけれども、今現在の盛り上がり(?)のうちにも色々便乗しとこうって考えなのかな。

それはともかく、実際にやってる事はもはやSFの領域だ…「医学SF」なんてジャンルは、今まで聞いた事もないがね(思い当たるのはせいぜい、マイクル・クライトン作の「アンドロメダ病原体」くらいだな)。
posted by ぬきやまがいせい at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

プリンセス・プリンセス

4話目まで見た。

題材が題材だけに、登場人物の精神の健全さに安心してしまった。…まあ作品の「くくり」としては当然BL物として分類されてしまうのだろうけど、キャラの考え方自体は至極真っ当で、したたかに打算的ですらある。

「姫」なんてキテレツな制度を受け入れている一般生徒の雰囲気も、何か本気になっていると言うより空気を読んで「演じている」、もしくは「祭りを楽しんでいる」ようなニュアンスが感じられて面白い。

実際、「腐」の方々が妄想するみたいに男子校にそんな淫靡な雰囲気なんかそうあるもんじゃないし。もしあるとしたら、本作みたいにある種の「ネタ」としての感覚だと思う(そういう意味での「発散」だな)。

…うん、高校時代男子校に通っていた筆者が言うのだから間違い無いよ。
posted by ぬきやまがいせい at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

シムーン

4話目まで見た。

…ある程度の成長過程を経て「性の分化」が生じる人類、という題材は確かアーシュラ・K・ルグィンの「闇の左手」においても見られた。惑星「冬」のゲセン人は当初「両性具有」として生まれ、その後にどちらかの性へと固定されるというものだったと思う。…同作が描いたジェンダーの問題は当時の社会状況や、SF界での女性作家の台頭を直接思い起こさせ興味深い。

本作「シムーン」の場合、人類は当初「女性」として誕生し、後に宗教的洗礼(通過儀礼=イニシエーション)を経て性を二極分化へと導く。…「女性から」というのが発生学的に則してはいるが、基本「萌え」作品(もしくは「百合」?)である前提として、また納得してしまったかも。

声のキャストも「分化後」の男性キャラを女性が演じているので、非常に奇妙…もとい、ちょっと宝塚歌劇の雰囲気を思い起こさせられたり。
posted by ぬきやまがいせい at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

女子高生GIRL’S*HIGH

4話目まで見た。

正直苦手、これ。内容がつまらないから、出来が悪いからとかじゃなくって(いや、それも微妙か…)、どこか根本的に受け付けない。

そもそも本作のコンセプトとしては、恐らく「女の子なんて可愛いばかりじゃなくって、こんな面もあるんですよ〜」、とでも言った一種の暴露・自虐ネタって事になるのだろう(原作者が女性だけに、説得力はある?)。

…日常を扱ったギャグのアプローチとして、「あるある」ネタとでも呼ぶべきものがある。つまり受け手側の作品に対する共感を、素直に笑いに繋げる手法で、「安心感」を土台にしていると言える。…本作の場合はその真逆で、いわば「価値観の顛倒」を目論んでいる訳だ。

つまり要するに申し訳ないけど、「不安で笑えない」って感じなのかな。
posted by ぬきやまがいせい at 11:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

エア・ギア

4話目まで見た。

アイデア自体は至ってシンプル、「もし、ローラーブレードに動力が付いたとしたら」。…あんな感じに、爆発的に流行するかどうかは判らないけど、よく考えたら実在しない事の方が不思議にすら思えて来る。

ただ実際に製作するとしたら、人間の体重を乗せてあれだけの加速を出せるトルクのある小型(超伝導?)モーターが無いし、そのモーターに電力を供給する電源もローラーブレード内に組み込めるように小型化するのは難しいだろう。実現には技術面に話を限っても、まだまだ遠いな。

…その前に、道路交通法との絡みが気になるかも。現実では例の「セグウェイ」ですら難しいのが実状なのだから…だからこそ本作中でもAT(ローラーダッシュするだけにAT、ははあ…)はストリートにおける、イリーガルなスポーツという位置付けなのだろうなあ。なるほど。
posted by ぬきやまがいせい at 03:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

吉永さん家のガーゴイル

4話目まで見た。

うお、結構おもしろい…ト○イネット制作って事で、見もせずに馬鹿にしてごめんなさい。いやだってさあ、それ以前の作品が…ゴニョゴニョ

筆者が「ガーゴイル」って単語を初めて聞いたのは、テレ東でだいぶ昔に放映したB級モンスター映画で、ズバリ「ガーゴイル」ってのを観た時かな。その後、種村李弘の本で(…確か「怪物の解剖学」)「キリスト教に追いやられた、異教の神々のなれの果て」みたいな記述を読んだ覚えがある。

…すっげーどうでもいい余談だな、閑話休題。

しかし本作に登場する「ガーゴイル」も石像そのままで、本当に動かないとは思わなかった。それをアニメーションとして最終的に形にするのは声優の役割で、まさに「命を吹き込む」のだと実感する(これはいい若本)。
posted by ぬきやまがいせい at 02:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2006.05.04

ひまわりっ!

4話目まで見た。…本作に関してはまあ、内容についてあれこれ言っても仕方ないだろう。ここは素直に、キャラクター原案のOKAMA氏の事でも。

氏の印象としては、個人的にまず漫画作品から触れた事もあって、漫画家としてのイメージが強い。…が、「めぐりくるはる」とかその辺の単行本収録の作品で読む事のできる、デザインやビジュアル方面に特化した作風からは、今現在多くのアニメ作品に携わる活動を予見出来るかもしれない。

最初にアニメ作品のクレジットで見掛けたのは…何だっけ?忘れてしまったけれど、背景や小道具等の世界観を形作る、いわゆる「デザインワークス」的役割だったと思う。そこからキャラ原案として本作の発表があった時、失礼ながら「出世したな〜」とか思ってしまったよ。

本作がデザイナーにとって、個性が充分発揮できているのかどうかよく判らないが、その上で尚作品を牽引するだけの「何か」は確かにあるのかも。
posted by ぬきやまがいせい at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

牙 KIBA

4話目まで見た。これ本当に子供番組のつもりなのかね…いや、別に皮肉とか非難している訳じゃなく。まあ4話目まで見てみたら、案外真っ当な異世界ファンタジーとして展開していってるのに、逆に安心した位だが。

本作の元々の企画は海外のカード会社からの持ち込みとの事で、そういう意味での(ファンタジー的世界観の)「土壌の強み」は、さすが本場といったところか。でもその上で、何やら日本人ならでは…という以上に恐らくは「このスタッフならでは」の個性の主張がある。

主人公ゼッドがいつ見てもハラハラしてしまうと言うか…あそこまで「破滅型」という言葉が似合うキャラも珍しいんじゃないかな?…これは素直に、脚本家の手腕として認めるべきだろう。それに、いい意味で主人公らしからぬビジュアルを与えたデザイナーの手柄でもある。

本作の、どこか常に刃物のエッヂを歩む様なギリギリ感は実際悪くない。
posted by ぬきやまがいせい at 20:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

うたわれるもの

4話目まで見た。うーむ、いいところで終わってしまった。

筆者原作のゲームはプレイしていないので、お話の全体像はまだ見えて来ないけれど、着眼点がちょっと面白いな。…作品の舞台となる文化がアイヌをモチーフとしていたり、割と「密接な人間関係の存在する」集団とのやりとりが描かれていたり…(エロゲとしての性質上、実はかなり珍しいんじゃないか思う)。中でも特に、主人公の「仮面」に興味を引かれる。

…ジョセフ・キャンベルの著作に「神の仮面」というタイトルの本があるように、神話的な背景から伺える「仮面」とは、この場合存在自体が秘める来歴の隠秘・神秘性や、隠された大いなる「力」の象徴となるものだろう(…更に同時に、心理学における「ペルソナ」のシンボルとして)。

…まあそれ以前に、ロス先生の声で喋る主人公なんてかっこいいじゃん。
posted by ぬきやまがいせい at 14:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

夢使い

4話目まで見た。

何度か書いてるけど、自分はユングの精神分析は(半分以上)信じてるんだよね。…で、もし夢が実体を持って現実世界の脅威になるとしたら、それは恐らく「ユング的夢解釈としての存在」が一番面白いに違いない。

本作で登場する実体化した夢は、願望充足的な側面が強い(…これはフロイト説。同時に、現実の体験からの反映でもある)。が、それ以上に超常的な力を行使し畏怖の対象となるような夢は、それ自体神話的存在と言える。

西洋においては「夢」それ自体の脅威を具象化して、「夢魔(インキュバス)」や「淫魔(サキュバス)」と呼んだ。どちらも性的な要素と密接な関係にあるのが、不思議とフロイト説とも関連を持ち興味深い。

…本作で興味深いのは、「玩具=呪物」を武器として「戦う=遊ぶ」という事。それこそが即ち、「夢見る力」というものなのかもね。
posted by ぬきやまがいせい at 13:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

ゼーガペイン

4話目まで見た。

…「物語」とは、誕生の瞬間から「虚構」である事をあらかじめ約束付けられる。前「物語」としての神話や伝承が、「真実」――客観的な事実としてのそれでなく、絶対的視座としての「神」が保証するものとして――である事を前提に生まれ来たのとは対照的に(補記:神の存在が事実であるとしたら、その神について記述された「神話」も同様に「真実」である…という西洋的価値観を、この場合指す)。

本作の登場人物も自らの認識の範囲内において、「事実」と「虚構」との判断の二項対立を迫られる。…物語の内部における「真実」を保証するものとは物語そのものであり、「虚構」それ自体が神として振る舞うという、頼りない入れ子構造を形作る。…神のみぞ知る、とはよくぞ言ったものだ。

…まあ、なんかよく判んないけど嫌いじゃないんだよね、こういうの。
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いぬかみっ!

4話目まで見た。…「うる星やつら」って作品について、ちょっと考えてみよう。この場合アニメ版ではなく、原作漫画に関する話。

うる星原作の雰囲気自体は、吾妻ひでお作品の影響下にあると見ていいだろう。それを独自のシャープな描線のキャラで、ポップに見せてしまった辺りが新鮮に見えた秘訣だろうか。…でも当時から全く感情移入も共感も出来なかったのが、諸星あたるという主人公像。あれは女性作家ならではの、男性を客観的に眺め(誇張し)たものとして位置付けられる。

…そこで「いぬかみっ!」。本作が「うる星」の屋台骨を借りた作品だという事は、改めて指摘するまでも無いと思う。がそれ故主人公のメンタリティが、いわゆる「萌え」作品としては異質なものとして映る。…主人公の「代理視点」としての意味合いを考え合わせてみれば尚更にね。
posted by ぬきやまがいせい at 03:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ