2006.03.30

雲のむこう、約束の場所

観てみた、新海誠監督映画。04年公開。南北に分断された日本、主人公の少年は眠り続ける少女を乗せ、自作飛行機で北の「塔」を目指す。

…まず真っ先に批判される、「物語要素の薄さ」や「世界観のわかりにくさ」だけど、自分はそもそもオタフィールドの人間なので、「あえて説明されなくても判る(判ってしまう)」感じ。…この映画にまで至る作品の系譜を事前に辿っている分、すんなり入り込める(入り込めてしまう)。

…逆に真っ先に評価の対象になる「背景美術」だけど、妙にその要素ばかりが画面上で自己主張してしまうのは、どうやら色彩設定での「彩度」や「明度」の問題にあると思う。綺麗ではあるのだが空気感(空気遠近法)に乏しく、画面全体に焦点の合った(パンフォーカス)風景が、描き割りじみているのはその為だろう(写真からの線画取り込みをしているので尚更)。

まあ、総じて悪くないと思った。絶対飛びそうにない飛行機とかいいよね。
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2006.03.12

ふたりはプリキュア SplashStar

4話目まで見た。なんか「愚直なまでに」前作よりの路線を継承してるな。

過去存在した、「主人公が交代する事により継続される」シリーズ作品…たとえばヒーロー物としてはウルトラやライダーに戦隊なんかが、現在でも放映されている番組として挙げられるだろう。

それらの作品群は、シリーズとして(ある程度)同一のフォーマットに則った上で、各作の個性や独自性を自己主張している(…それぞれに、良し悪し・出来不出来のばらつきはあったとしても)。

本作も、成功した前作の長所を継承し発展させる意図はあるのだろう。だがまだ若い作品ゆえに、制作する側も手探りのようだ。「受けた」要素をまだ完全に整理しきれていないのか、前作キャラをそのまま置き換えても通用してしまいそうな内容だ。…まあ、今後どう個性を出すか楽しみだね。
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アニアニランド

4話目まで見た。

「びんちょうタン」:例えるなら、まるで「絵本」のような作品。しかしながら、いわゆる「萌え文脈」が出自であるが故の胡散臭さは、この場合致し方の無いところだろうか。少々勿体ない気がする。

その上で尚、作りの丁寧さに好感が持てる。…例えば、人物から地面に投影された「影」の動き等に、目が引きつけられる。

「REC」:変な話だが、自分がオードリー・ヘップバーン映画を案外観ている事に驚いてしまった。特に意識はしてなかったんだけどね。

…自分個人は正直、アニメを見る上で「声優」って存在には今まであまり注意を払って来なかったけれど、一つの「職業」としての魅力をこの作品から感じ取る事が出来たらいいなあ、と思う(…でも全9話)。
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2006.02.07

かしまし

4話目まで見た。

科学の世界ではある発明・発見により、大きなパラダイム・シフトを迎える事がある。…例えば産業革命の出発点となった「蒸気機関」、更に遡れば「車輪」の発明などが、代表として挙げられるだろう。

フィクション作品の中から例を探すとするなら、ガンダム(宇宙世紀)における「ミノフスキー粒子」の存在がそれに当てはまりそうだ。…SFの分野ではそういった要素を、物語の中に持ち込む手法を「外挿」と呼ぶ(…と思うんだけれど、間違って記憶しているかもしれない)。

…本作に見られる「外挿」とは、主人公の身に起きた「性の置換」であり、変革の対象となったのは中心人物3人における「内的感情」それから「関係性」である。…(SF的にも)げに面白きは人心なり、という事かな?
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レモンエンジェルプロジェクト

4話目まで見た。

(劇中の)第1期レモンエンジェルが、コンピュータ上の仮想的存在であるというのがちょっと面白い。…いや、まあ過去似たようなモチーフを扱ったアニメは、本作以前にもそりゃあ色々と存在した訳だけれどさ(…例えば「マクロスプラス」における「シャロン・アップル」に、「KEY THE METAL IDOL」に出てた「鬱瀬美浦=PPOR」とかかな)。

本作で見た場合の上記モチーフを面白いと感じるのは、現在の音楽シーンでのいわゆる「コンピュータミュージック」と、「人間が演奏する音楽」との二項対立のアナロジーとして解釈出来るところ。

まあ4話現在までの内容は、アイドル版スポコンアニメみたいな感じなので、実はただの深読みに過ぎない恐れもあるのだが…
posted by ぬきやまがいせい at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

落語天女おゆい

5話目まで見た。

なんだ、歌丸師匠はレギュラー出演って訳じゃないのか(…まあ、そりゃあそうだわな)。筆者歌丸師匠の落語に関しては「笑点」の番組でお馴染みだったのは勿論として、だいぶ以前の話になるけど、一度だけ生で聴いた事がある。その際の演目が「おすわどん」で、すごい面白かったっけな。

筆者、一時期古典落語には興味を持って関係書籍やCD(志ん生とかねえ)を買っていた…まあ、ほんのちょっと囓った位なもんで、詳しい人には鼻で笑われる程度の知識しか無いので恥ずかしいのだけど。

…そういう理由もあって、本作が題材として「落語」を選んだ時点で、なんだか憎めない気持ちになってしまうという事であるよ。
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タクティカルロア

5話目まで見た。

「グランドロア」って「前提」は面白いと思った。…まあ本作の場合、重武装した「民間の護衛艦」が、「海賊」と「戦闘をおこなう」舞台を作るための、エクスキューズに過ぎないのだけれど。逆にそれを起点とした、社会や技術体系の変化を描いたら、十分にSFとして魅力的な題材になる。

例えば、現在のような高度での空路が使えなくなるのならば超高々度、大気圏外での弾道飛行を取る「スクラムジェット旅客輸送」が本格化するかもしれない。…また海路でも水上船で危険なのなら、長期潜水も可能な船舶が主流になりうる(動力としては、キャタピラ推進なんかどうよ?)。

…まあ本作における「IF」を否定する気は別にないのだけれど、こんな風に想像をふくらませるのも、また楽しからずや。
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2006.02.06

ワンワンセレプー それゆけ!徹之進

4話目まで見た。これ何か、ちょっとスゴい番組だなあ…特にライブドア・ショックの後に見ると尚更にそう感じてしまう。

当初はやたら金持ちな一家のすごい血統書付の飼い犬が、セレブ共の総本山・六本木ヒルズで面白おかしく暮らす、イケスカナいアニメだとばかり思ってたよ。それがアニメの中ばかりでなく、現実まであんな事に。…まあそんな周辺の喧噪と関係なしに、実際楽しい作品。

…人間と動物が同時に登場する作品は、なぜか動物側へ人間に対して見下すような視点を与えがちだが(自然破壊が問題視されていた頃は、文明批判的主張が込められていた。また、動物側には人間の言葉が判っているという、一方通行的コミュニケーションの演出を採るのが一般的だからだろう)、本作の主人公(犬)の健気さはちょっと愛おしく感じる。
posted by ぬきやまがいせい at 15:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

Fate/stay night

4話目まで見た。

筆者、原作ゲームはプレイしてないんだけど…あれ思い出したな、岡崎武士の「精霊使い(エレメンタラー)」。…あーまあ、この手の話題はややこしい議論になったりするので、ここでお終いにしとこ。

上述の通り「Fate」自体は未プレイなんだけれど、筆者「月姫」は「歌月十夜」含めてやっておるよ。内容的な感想は一言でいうと…「長い」、だな。いやまあ内容の関しての印象としては、物語それ自体より「吸血鬼という存在を、ロジックを積み上げる事により成立させる」というその手腕に感心した。…平たく言うならば、つまりは「世界設定」の力だろうか。

本作もそういう意味で、膨大な設定としての背景を持つと推察できる。4話まで見た段階では仲々全貌は見えて来ないが、今後に注視するとしよう。
posted by ぬきやまがいせい at 14:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

陰からマモル!

4話目まで見た。

…これも大雑把にくくれば、いわゆる「萌えハーレムもの」作品って事になるんだろうな(どうも頭の悪そうな表現だから、あんまり口にしたくはないのだが…)。それでも最近の同傾向のアニメと比較して、確実に違うと感じるのは、主人公の少年に能動的な役割が与えられている事。

…大抵の同ジャンル作で主人公に望まれるのは、周りを取り巻く少女達を描写するための、「視点」を持つ存在としてである(即ち視点主人公)。それ以上に出しゃばる事を、嫌われている様にすら思える。そこへ行くと本作からは、前述の通り「古き良き少年漫画」のテイストを感じる。…以前の作品「住めば都のコスモス荘」でも同様な傾向が見られるので(…アニメ化されたものしか知らないけど)、これは原作者の持ち味と見てよいだろう。
posted by ぬきやまがいせい at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2006.02.05

練馬大根ブラザーズ

4話目まで見た。

「アニメで本格的なミュージカルをやる」…ってのは、過去に実現を夢想した制作者は結構多いだろうと思う。でも実際にやるとなったら、膨大な手間がかかるであろう事は(素人目にも)想像に難くない。

本作のワタナベ監督と脚本の浦沢氏のタッグとしては、「はれときどきぶた」でミュージカルを再現しているものの、1エピソードのみに止まっている(…らしい、未見。あと浦沢作品としては実写だけど、「歌う大竜宮城」というドラマがあったな)。本作に関しては、各作業段階での大幅なデジタル化が、この場合実現に大きく寄与したものと考える(…作画作業面に止まらず、デスクトップ上での作曲・編集に、実際の音楽製作も)。

個人的には、近藤高光氏キャラデってだけで見ていて楽しいね、うん。
posted by ぬきやまがいせい at 18:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

マジカノ

4話目まで見た。

この作者の作品だと、「マイアミガンズ」辺りは読んでたな。「ラーゼフォン」のコミカライズ版も途中まで買ってたけど、それも結構前の話になってしまうんだね。…本作「マジカノ」も、原作の方は雑誌でパラパラと見た事があるきり。実際作品の内容に接するのは、今回が初めてな感じだな。

…既存のいわゆる「萌え」作品と比較して、原作が一歩抜けた印象があるのは、(まあマイアミガンズから本作までに、絵の変遷は確かにあるが)ひとえに作者の画力によるところなのだと思う。それをアニメ化する上で割と自然に置き換える事が出来たのは、実際評価してよい点だろう。

(同スタッフによる過去作と比較した上で)「作画」−「絵柄」−「デザイン」が表裏一体である、という事を改めて示す好例なんじゃないかね。
posted by ぬきやまがいせい at 09:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

よみがえる空

4話目まで見た。

…航空自衛隊の「救難ヘリコプター部隊」に関しては、以前「エアベース・シリーズ」という航空自衛隊に取材したドキュメンタリーDVDを見て、活動については多少知っていたので、アニメの題材になった事自体ちょっと嬉しかったり。そのDVDの方は、入間の航空救難団を取材したものだったんだけど、本作の舞台になっている小松基地を採り上げた巻もシリーズにあったっけ(…そっちの方は、F-4やF-15が中心の内容だったが)。

本作は内容的に「海猿」との類似点をよく指摘されるところだけれど、航空救難団の活動は今現在も日常的に「実戦(=救難活動)」が行われている訳で、戦闘機パイロットの「実戦(=戦争)」とは違って、身近にまた現実的に感じる事が出来るという緊張感があるな。
posted by ぬきやまがいせい at 08:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2006.01.26

劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 七夜の願い星ジラーチ

観てみた、劇場版ポケモン第6作。03年公開。

千年に一度だけやって来るという「千年彗星」に呼ばれ復活する幻のポケモン「ジラーチ」を巡る、悪人とサトシたちの戦いを描く。まあポケモン映画は、全部同じ話みたいなもんだよねえ。それでも初期作品はもうちょっとこう…何か、訴えかけるものがあった気がする。

本作も物語的には、いつものパターンを踏襲したものには違いないんだけれど、最近の作品の印象として共通する「CGの下品な過剰使用」が、クライマックスがほぼ夜間シーンのお陰で、だいぶ緩和されていたと思う(グラードンのまるで怪獣映画な描写も良い)。それから3DCGの立体感に合わせたと思われる、丁寧な量感表現の人物作画にも感心する。

…あと個人的には内容的にも、こんな「人に知られる事の無い戦い」といった程度のストーリー規模が本作には丁度いい気がするなあ。
posted by ぬきやまがいせい at 16:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2006.01.21

バグズ・ライフ

観てみた。ピクサーのCGアニメーション映画、98年公開。うーん、本作を観て「また同じ話かよ」って思ったんだけど…一体どういう事なんだろ?

つまりね、この作品って「サボテンブラザーズ」「ギャラクシークエスト」と同じ物語構造なんだよね。「盗賊に襲われる村が、強い助っ人を必要としているんだけど、誤解により連れて来たのはただの俳優だった」…っていう大筋。…「サボテン〜」の監督はジョン・ランディスで、ドリームワークス主宰のスティーブン・スピルバーグとは旧知の間柄だろうから権利関係はクリアした上での「ギャラクシー〜」だろうととは思っていた。…でも本作の場合ピクサーって、思いっ切りドリームワークスのライバル会社じゃないの!

…いやもうこうなると、各種神話にこういう話があるんだって事にしとこう。いやあ、「元型」や「集合的無意識」ってすごいんだなあ。
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2005.11.29

機動戦士ZガンダムU 恋人たち

観てみた、劇場版第2作。そろそろ上映も終わりそうなので、行って来た。

個人的にZ以降のU.C.ガンダム作品は、疑似的な「歴史もの」として見て楽しんでいる。…実は筆者、TV版Zを見たのは結構後になってからで、戦史的な流れを事前に把握した上での視聴だったため、尚更にそういう受け取り方になったようだ。だから一見、支離滅裂な登場人物の言動や行動も(本作に抵抗を感じる場合は、大抵そういう要素からみたい)「歴史的現場」を目撃しているんだって考え、何でもないシーンでも一人盛り上がってしまう。

そういった鑑賞法をとると今回の劇場版は、正直全体状況が見えにくいし各組織間の力関係の推移が把握し辛い。特に前作と違い本作は「視点」がカミーユに絞り切れていないので、混乱した印象がある。だがそれでも結末近くのアクシズ参戦と、ハマーン謁見のシーンにはどうにも熱くなってしまう。

これこそ「ガンダム的格好良さ」だと思うし、ガンダムサーガにおける「歴史的場面」を目撃した事への興奮というものだろう。
posted by ぬきやまがいせい at 15:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2005.11.21

蟲師

4話目まで見た。

筆者原作は未読なんだけど柳田國男や南方熊楠的な、民俗学風アプローチを主軸に据えた作品だとは、今回アニメ版を見るまで知らなかったよ。

…とは言え本作は、主人公の蟲師が「蟲」を退治するという、基本的には「退魔もの」の一種として見るのが、物語に対する一般的な解釈だと思う。

が、人間の体内に取り憑く蟲とは(…恐らく霊的な物だとは言え)、「病」を惹き起こす病原であり、蟲師とは「治療者」としての役割を担う「呪術師(メディシン・マン)」や、「呪術医(ウィッチ・ドクター)」と呼ばれるシャーマニズム的「治療行為」を行う社会的存在と同義なのだろう。

…本作アニメ版は、自然現象に関するCG表現の進歩に対して感心すると同時に、静謐なそれでいて丁寧で落ち着いた語り口に心惹かれる。
posted by ぬきやまがいせい at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

ローゼンメイデン トロイメント

4話目まで見た。そういや一時期、筆者もドールに凝ってたんだよね(やっぱりボークスの…小さい方だけれど)。

既製服買ったりしたはいいけど、そういうのって大抵サイズは合ってないんだよ。それはドールへの着脱の関係で遊びや余裕が必要だし、ハンドメイドとは言えミシンでの縫製だから、そこまで細かい作業してたら生産性も落ちてしまうからな。…で、筆者自身自分のドールに寸法合わせて仕立て直したり、余った布でスカートなんか作ってやったりしたっけ。最近はそういった事からは遠ざかってしまったけど、実際楽しかったな。

…本作ローゼンメイデンを見ていて強く感じるのが、登場キャラ(ドール)皆んなナリは小さいのに、非常に独立心が高く他者への依存度が低く思える点(…雛苺すら、そういうイメージがある)。そうした気高さは実に魅力的だし、ドールマニアが(色々世話を焼く代わりとして)対象に望むのは、実はそういった対応なのではないか? と考えると興味深い。
posted by ぬきやまがいせい at 18:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

ラムネ

4話目まで見た。

エロゲ/ギャルゲ作品における「田舎まったり系」の元祖って何になるんだろう?…その手のジャンル作とは、親和性が非常に高いアプローチなので、余り意識する事も少ないんだけど、ちょっと気になる。

筆者個人的には、TOPCAT作の「果てしなく青いこの空の下で…」が印象に深い。実際当時、同作の地方設定が話題になったように思うし、長野近辺って舞台は後の(…別ジャンル作品だが、ゲーム作品にも影響の大きい)「おねがいティーチャー」等にも示唆を与えているかもしれない(憶測)。

…本作もそういう意味では同様なイメージ作りが行われているけれど、アニメ作品としては具体的な舞台モデルがあった方が、美術面でより説得力が出るみたいだな、とは改めて思ったかな。
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2005.11.05

ノエイン

4話目まで見た。う〜ん…なんて掴みどころの無い作品なんだろう。

と言っても別に悪い意味からじゃなく、個人的にはそんな印象すらも単に「本作のオリジナリティに対し戸惑っている状態」、なんて風に解釈していたりするかも。…まあ、あのヒロインを追いかけている連中を「悪の秘密結社」にでも置き換えてみたら話は急に単純化したりして(…という事は、あのビジュアルに眼を眩まされているだけなのかなあ?)。

その一方、作画面に対する印象は「最近の自主アニメみたいだ」って感じ(「崩れ」すら事前に組み込まれたかのようなキャラデザに、新海誠への返答が見て取れそう)。…そういう意味でも不思議な作品だ。

まああれこれ余計な事を考えず、最初から「セカイ系」って便利な言葉を使っとくべきだったかなあ?(…それって、なんか負けた気がする)。
posted by ぬきやまがいせい at 17:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ