2005.11.05

BLACK CAT

4話目まで見た。

筆者原作は読んでないんだけど…「なぜか」余計な先入観だけはある、という、アレな状況で本作に対して臨む事になってしまったよ。

それでも実際見て正直意外だったのが、キャラクター間の関係性がいい意味で読めない事。イヴ救出の際の主導権を持つのがスヴェンで、トレインは(その段階では)蚊帳の外だ。一応主人公はトレインだろうから、まずアウトサイダーとしての出自を明確にし、それを踏まえた上での「転向者」である立ち位置を、印象づける心算が恐らくあるのだろう。

現段階でのトレインは、いい感じで心の揺れる様が見て取れる。…まあ、あんなの相良軍曹に見られてしまったら「獲物を前に舌なめずりは、三流のすることだ」って言われてすまうんだろうけどな。
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魔法少女リリカルなのはA's

4話目まで見た。…今回の続編と比較すると、前作なのはってよくあれだけ最小限の要素でストーリーを成立させてたな、って思う。

時空管理局が登場したのは最後の方だけだし、それ以前は敵側にフェイト&アルフがいるのみだ(…もちろん空気みたいな脇キャラはいたけど)。そう考えると、今回のようにライバルキャラを多数登場させておけば、何となく賑やかになるだろうし、最近の萌え優先作品の傾向とも合致するはずだ。

…そこを敢えてフェイト一人に絞り、なのはとの関係性を着地点として目指す作品づくりをした点に、前作の成功の要因があったものと考える(…本来は、ユーノ君が探していた「ジュエルシード」の争奪戦を、フェイトと行うのを中心に話を進めるつもりっぽかったのが、ガチバトルの末お互い友情を深めるって、「番長物路線」にシフトしてしまった訳だ)。

で本作A'sは、どうもディティール描写中心の「ガジェット魔法バトル」って感じがする。…まあ続編に向けての、こういった解釈も悪くはないかな?

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2005.11.04

Paradise Kiss

4話目まで見た…懐かしいなあ「ご近所物語」。

最近「シュガシュガルーン」の放映で何となく思い出したりもしたのだが、ガールズイラスト的なキャラデザインは、アニメとしては画期的だったし日曜朝、東映少女番組の系譜中の異色作(だろう)としても印象深い。

本作Paradise Kissは、その直接の続編になるらしいのだが(宍戸留実が同じ役で、声を当てているのが嬉しい)、さすがに雰囲気はだいぶ変わったという感じ。ご近所でのまだ初々しさのある少女漫画的内容と言うより、そのまま最近の恋愛映画・ドラマのイディオムに基づいたそれだな。

…個人的にはEDに出てくる雑誌表紙を模した映像に、「DOLL」誌が含まれるのが可笑しくて仕方ないんだけどな(安全ピンって…ひょっとして時代二巡りくらいして、またガーゼシャツとかと一緒に流行ってんの?)
posted by ぬきやまがいせい at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

カペタ

5話目まで見た。

「レーシングカート」って言われると、正直フォーミュラーカー・レースへの登竜門(最終的にはF1に通じる)みたいなイメージしかなかったなあ。…有名なところではアイルトン・セナもカート出身だし、大抵のレーシングドライバーが最初に接する対象であるのは間違いないかもしれない。

そこでもやっぱり、資金力のあるチームが常に有利で、そこで勝つには努力・才能だけではどうにもならない、厳しい世界でもあるのだろうな。

…で本作カペタ。いや、こりゃ面白いねえ。

レースシーンは例によって3DCGなんだけど、ここまでやってくれればもう文句は無いやって感じ。主人公が内に秘めた、(子供ならではの)葛藤や心情や意志が無理なく伝わってくる、自制の利いた演出が素晴らしい。
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銀盤カレイドスコープ

4話目まで見た。

…個人的に、実際のフィギュアスケート競技の中継映像を見ていて驚いてしまうのが、そりゃビックリするような確率で「転ぶ」って事だな。

他の表現競技スポーツ(例えば体操、新体操、チアリーディングなんか)と比較して、ちょっとしたミスが即大惨事に直結しているって事なんだと思う(それだけ氷上の低い摩擦係数は、リスキーな訳か)。だから本作でも、主人公の演技が今の所失敗続きなのに、実は案外驚かない訳で。

そういやこの作品の監督、タカマツシンジもX…って言うか、ガンダムW後半の監督だな(ちょとした偶然か)。なんかすでに降りたの降りてないの、キナ臭い話があるけど…?(補記:色々と感情的な行き違いがあって、降りはしない代わりに、名前は「カタカナ表記」としたとの事らしい)。
posted by ぬきやまがいせい at 17:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

地獄少女

4話目まで見た。…本作を見たならば、まず真っ先に「地獄くん」を思い出さなきゃいかんだろう(いや、別にいかん事は無いけど…)。

地獄くんっていうのは、「ファイトだ!ピュー太」等で知られるムロタニツネ象作の漫画。…まあ身も蓋もない説明しちゃえば、水木しげるの「鬼太郎」の亜流作品。悪人を懲らしめるって辺りは、一応元ネタを踏襲している(鬼太郎も貸本時代の初期は、妖怪退治してた訳じゃないらしい)。

ただそのやり口がやたらエゲツない、って所が面白い。もう忘れちゃったが、轢き逃げ犯がタイヤにされたりとかだったっけ?…筆者は昔の宇宙船で知って、クイックジャパン誌の一連の漫画復刻シリーズで読んだっけ。

…って物凄い余談。そういう次第で、本作「地獄少女」の源流を求めたら鬼太郎に行き着くと思うけど、「地獄」って題名に反応しちゃう俺なのさ。
posted by ぬきやまがいせい at 14:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

はっぴぃセブン

4話目まで見た。…筆者の場合、七福神って聞くと思い出すのが、筒井康隆の短編小説だな。潰れかけの会社社長が、藁にもすがる思いで悪魔を呼び出そうとする。何度も失敗した末に現れたのが…って内容。

そんな有名な作品って訳でもないと思うけど(でも短編集「笑うな」所収だったと思うから、案外筒井初心者にとっては、最初に触れるたぐいの作品かもしれない)、大分以前友人がこの話を自分にしてくれたんだよね。…その当時自分は筒井作品を読んだ事は無かったから、この事が興味を持つきっかけになったのは確かなんじゃないかなあ、と。

で、またぜんぜん別の話。その同じ友人とバカ話してる中に、「大黒天 · 恵比寿神 · 毘沙門天 · 弁財天 · 福禄寿 · 寿老人 · 布袋和尚」それぞれの名前を冠したマシンが合体して、「グレート七福神ロボ」になる、なんてえのを思い付いたりした事も、思い出したりなんかしたり…

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posted by ぬきやまがいせい at 13:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

IGPX

4話目まで見た。 …アニメ等に関する「ロボット・デザイン」において、大抵の場合は具体的なデザインモチーフ/ソースが存在する。

古くは鉄人28号、マジンガーZが西洋甲冑。ガンダム(RX-78)が日本の武者や鎧から(…ザクが、デザイナーの大河原氏が元々学んだ、テキスタイルデザインを反映している事実は、案外知られてないかも)。そうしたモチーフとしての引用以外でも、リアル感を演出するために、現実に存在する兵器や機械を参考にする事例は、それこそ枚挙に事欠かないだろう。

…そこで本作「IGPX」なのだが、見れば判る通りFI等のレースマシンを、デザインモチーフとしている(内容上当然の話だが)。最近の3DCGの進歩により、ロボット関係を全てCGで作画出来るようになった事が、この場合のミソである「スポンサーロゴが、あちこちにマーキングされたロボット」を実現したと言えるだろう…そういえば10年以上前、OVAで似たような作品(補記:「デッドヒート」の事)があったはずだが、あれはどんな感じだったのかなあ?

ピット?の雰囲気やレース中の部品交換等、実際見所は多い。こんな活用法もアニメにとって、「CGの恩恵」と言っていいんじゃないかな?
posted by ぬきやまがいせい at 02:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2005.11.03

To Heart 2

4話目まで見た。

原作はなにかと話題のゲームだし(筆者は現在のところ未プレイ)こうしてアニメ版を見る事で、キャラや内容をある程度知る事が出来るのは実際有り難い(…まあこっちも、「なにかと」話題だというのは一緒か)。

前作「To Heart」は自分も実際やってみたんだけど、やはり結構思い出深い作品かもしれないな。「雫」「痕」のように強烈な印象を残す作品ではないけれど、日常を積み重ねるその一体感が忘れがたいゲームだったと思う。

あと名作としての誉れ高い無印アニメ版は、断片的にしか見た事ないのは残念。その代わりに「Remember my memories」を全話見てしまった身としては…正直こっち(=2)の方がいいような気がするんだけど。

うーん、こうなったら「XRATED」でも買ってみようかなあ…
posted by ぬきやまがいせい at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

クラスターエッジ

4話目まで見た。

最初見た時、なんか「ガンダムW」冒頭でヒイロが潜入するリリーナの寄宿学校みたいな感じだなあ…とか思ったら、同じ監督さんだったよ。

印象としては、スチームパンク、バトルありのトーマの心臓って感じか?(すげえ乱暴)。ただ、銃器類が現実とさほど変わらない形状・用法をされているのに、フェンシング競技(と思しきもの)が剣を「突く」のではなく「振り回す」ようにアレンジされてるのが、何か見ていてカッコ悪かったな。

…今後内容的にはもっと規模を拡大する様に、戦争状態へと向かっていくのだろうけど、あんまり(剣一本で、何とでも戦えるような)人造兵にばかり焦点を当てる展開じゃ、ちょっと好みと外れるかな、と思う(現在の視点では不自由に映る兵器で戦うような、ガジェット的ギミックが好き)。
posted by ぬきやまがいせい at 20:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

韋駄天翔(ジャンプ)

4話目まで見た。

うーん? 筆者この手の自転車や競技自体にはあまり縁が無いんだけど、このアニメで乗ってるのって、BMXじゃなくってMTBなんだ?

BMXの方はあれでしょ、最近はオフロードのレース競技用と言うよりストリートでのアクロバティックな、ライディングの印象が強い車種。最初見た時は、こっちだと思ったもんでね(俺らの世代はまずBMXなの!)。

実際今の小中学生の間で、マウンテン・バイク競技が流行ってるかどうかはよく知らないけれど、自分が子供の頃自転車ニ乗るたびにしてたような夢想(自転車を必死こいてこいでる時は、自分こそ最速!…みたいな妄想を抱きながら走るもんだよね?)そのままな本作の内容に、何となく懐かしいような気恥ずかしいような気分を久々に味わってしまったよ。
posted by ぬきやまがいせい at 19:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

ガンパレード・オーケストラ

4話目まで見た。…前作GPMはアニメ版を見ただけなんだけど。

まあ話に聞く限りじゃ、背景設定が膨大に存在していて(…しかも何か、シャレにならない感じらしい)、正直一見さんお断りみたいな印象があったんだよな。そこいくと前作アニメは、その辺きれいにオミットしてしまって、すんなり見られたように思う(原作ファンの評価は微妙っぽい?)。

で、本作GPO。幻獣が現れるのは南の地方が中心らしいから、本作の舞台になる北方面はのんびりして、志気統制が低いって事らしい。だから実は、もっとまったりした内容を想像していたんだけれど、人間同士内部でいがみ合ってるばかりな感じなんだな(案外戦闘多いのもけっこう意外)。

…そうだ今思い付いたんだけど、ガンパレード・シリーズって「リアル地球防衛組」みたいなお話だな(学級委員みいたいな人が取り仕切ってるし)。
posted by ぬきやまがいせい at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

キャンバス2

4話目まで見た。

筆者、原作ゲームに関しては正編も同2も知らないけど…タイトルの「キャンバス」は結構内容的なものを示唆していたんだな。

主人公が美術部顧問って設定から、割とそういった要素が隠喩としてかなり意識的に配されている。ちょっと感心したのは、ヒロインキャラの髪色指定で、その人物達の性格や考えといったものを、明確にアピールしている。

まあアニメ等では、殊更採り上げるまでもない当たり前の手法だが、モチーフとの関連性の上で説得力を持たせた例はそう多くは無いだろう(サブタイトルの付け方もまた然り)多分。本当は赤が使えないヒロインのイメージカラーは、補色である「緑」だと説得力あるかな?、とか。

本当はもっと、美術用語がビシバシ出て来たりしてくんないかなあ、とか考えながら見ているんだけどね(…1話のだけだったな)。
posted by ぬきやまがいせい at 06:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

アニマル横町

4話目まで見た。

この原作は「ギャグ漫画から影響を受けたギャグ漫画」ではなく、「お笑い番組の影響下にあるギャグ漫画」なんじゃないかな。

限定された舞台設定に、TVバラエティにおける「コント」を連想し、ギャグとして展開されるのはキャラクター(つまり演じている声優)による「話芸」としての要素が強い。実際見ていて「センスいいなあ」と、感心してしまうんだけれど、今一つ直接的な反応としての「笑い」には繋がらない。

…筆者の分析では、ボケ(動物)キャラが一人ずつギャグを言い、最後に主人公がツッコみ、一連のシークエンスが終了するといった構成は回りくどく、冗長になりがちなようだ。だがほんのあと一歩の距離にある今後を楽しみにしよう(…俺は一体、マジメに何を書いているんだ?)。
posted by ぬきやまがいせい at 05:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

BLOOD+

4話目まで見た。こりゃまた、えらい腰の据わったゆったり進行で…こういう禁欲的な雰囲気作りは基本的に好きなので、筆者的には無問題。

この手の異能者同士が日本刀?でチャンバラ、みたいな作品の嚆矢は「ハイランダー」になるようで、実際公開当時かなり強烈なインパクトがあったみたいだ。時代劇要素と日本刀を切り離すというアイデアは、確かにそのあたりが発祥なのかもしれない(…しかし90年代日本のクリエイターは、どうしてああも洋画からの影響をあからさまにして、隠そうとしなかったのだろう? エイリアン2しかり、未来世紀ブラジルしかり…)。

それより個人的には、ジム・ジャームッシュ監督作「ゴーストドッグ('99)」により密接な、関連性としての「匂い」を感じる(前作BLOOD公開は翌年)。内容的な関連はそれこそ「まったく」無いんだけれど、個人的に両作の底流として存在するであろう、「ストイシズム」に反応してしまうようだ。
posted by ぬきやまがいせい at 03:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2005.11.02

ARIA The ANIMATION

4話目まで見た。

本作の内容に関しては何の予備知識も無しに見たから、まさかゴンドラ漕ぐ人達の話だとは思わなかったな。…いわゆる「職業もの」って事か。

それ以前に舞台の「ネオ・ヴェネツィア」って名前を聞いて、見ながらルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」の事ばかり考えてしまったよ。そういやあの映画って、ゴンドラなんか出て来たっけ?…ってぐらいに印象に無いな(ホテル内部か、海水浴場しか思い浮かばないや)。

2話目で街が水没してしまうけど、アニメだからいいようなものの実際起きたら、衛生上の面でえらい事になるだろうな…ってぼんやり思って、「コレラなんか発生したら!」と考えた時、ここで2つの作品がめでたく繋がりましたとさ(補記:本作の舞台は植民惑星上なので、有害な病原体は存在しなさそう)。
posted by ぬきやまがいせい at 23:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

ソルティレイ

4話目まで見た。

ここまで見た上での印象としては、最近のゴンゾアニメと古き良きAIC作品のハイブリッドって感じ。…中年の男性と少女の組み合わせというのは、直前のスピードグラファーを直接思い浮かべるよね(中の人的には伯爵だし…)。

一方、婦人警官みたいのが身に付けるのは、バブルガム・クライシスのハードスーツみたいだし、ソルティのキャラデザインから言ってエルハザード世界の住人(特に「異次元の世界〜」にこんなのいた気がする)みたいだ。

筆者個人的にもAIC黄金期の作品には、結構影響受けていると感じているので(女の子キャラの描き方なんか特に…まあ、一時期の中沢一登氏には皆んな等しく影響受けたんじゃないかと思うけどね)、こういう空気自体が懐かしくもあり、また肌に馴染んで感じられたりもする。
posted by ぬきやまがいせい at 07:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2005.11.01

灼眼のシャナ

4話目まで見た。…最近のアニメやコミック作品における少年像に関して、他者から信頼や好意を寄せられる性格・存在の根拠として、「優しさ」が中心に据えられる事例は実際多いように感じられる。

もちろん現実での生活や、社会的背景を反映してのものだろう、無闇な「強さ」や「行動力」と言ったいわゆる「男性原理」なるものは、敬遠される傾向にあるのは確かだと思う。…しかし、裏付けのない「優しさ」は浅薄にも見え、物語上での説得力を持つ事は実際のところ難しい。

本作の主人公はその点、自らがすでに「死せる者」である事を受け容れ、それを乗り越えた場所にある、真の意味での「優しさ」を持ち得た存在として描写される。…だがそれは、内面的葛藤の「克服」により辿り着いた境地というより、逃れ様のない結末を迎えるための「諦念」なのだろう。

だからこそ逆理的に、それこそが「強さ」と呼び得るものなのかもしれない。
posted by ぬきやまがいせい at 18:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2005.10.31

ライオン・キング2

観てみた、ディズニー製アニメーション映画(04年作品…つかこれ、劇場公開してるの?)。筆者前作から言って、途中までしか観た記憶が無いのだが(つまらなくて止めたとかじゃなく、TV放映でだったから何か都合が悪かったんだろう)。だからあれだ、別作品の白ライオンで脳内補完して視聴したよ。

内容は…まあ別にいいんだけど、観ながらどういう経緯があってディズニーアニメはミュージカル仕立という体裁を規範としたのだろう? とか考えてしまった。処女作「蒸気船ウィリー」から言ってミュージカルだった訳だし、近年に至っては半伝統化していると思う。だが、そもそも黎明期における児童・家族向け映画が、全てミュージカルだったという訳ではないだろう。

そう考えると、アニメとしての独自性・普遍性を追求する段階で、選び取られた手法だと結論づけられる。…現在まで連綿と続く作品群や、成功を見るに及び、なるほど卓見なのかもしれない、と思ったという次第。
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2005.10.29

舞-乙HiME

4話目まで見た。

物語や世界観に時系列上の連続性を持つ「続編」とは異なる、こういったキャラクターを共有する形での「スター・システム」と呼ばれる連作形式は、確かに目新しく感じられる試みだ(コンセプトとしては根本的に異なるけれど、コスプレイヤー3部作には近い面白みがあった)。

すでにある程度視聴者にコンセンサスの出来たキャラクターを用いて、新たな物語・世界を語るという手法は、ともすれば前作に引っ張られる形になり、頼りない違和感をもたらす恐れがある(…実際本作も現在のところ、旧キャラによる「顔見せ興行」的側面が強調されているきらいがある)。

だがそれでいて、画面から常に楽しげで朗らかな雰囲気が伝わるのは、前作とのギャップの故だろうし、また新たなキャラ・新たな物語の力だろう。
posted by ぬきやまがいせい at 19:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ