2016.05.07

LEGO ムービー

観てみた。P・ロード、C・ミラー監督による3DCGアニメ映画。2014年公開。

レゴブロックで出来た世界。平凡な建設作業員であるエメットはある日、ワイルドガールを追って落ちた穴の中で伝説の「失われたパーツ」を手に入れる。彼は「選ばれし者」として多くの協力者達と共に、恐るべきスパボンを用いて世界を征服せんと狙う悪人・おしごと大王に、立ち向かう事になるのだが…という内容。

3DCGを駆使して、実物の「レゴブロック」を動かした感覚の映像で作り上げてしまったユニークな作品。筆者自身はレゴには余り馴染みはないけど…ガレージキットをやってた頃に、シリコン型を作る際の「枠」として使った位かな。

内容自体はそうした映像や展開がガチャガチャとせわしない上に、登場キャラがやたらと多くて(バットマンとスーパーマンの映画での共演って本作が初?)付いていくだけでも大変だった。…とは言え子供がおもちゃ遊びする時にする妄想を、そのまま映画化したかの様な内容に、結構共感してしまったのは確か。
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2016.05.04

星を追う子ども

観てみた、新海誠監督によるアニメーション映画。2011年公開。

母子家庭に育つ少女・明日菜は、ある日「アガルタ」から来たという少年・シュンに命を救われる。だがシュンが遺体で発見され、明日菜は代理教師・森崎の語る死後の世界に興味を持つ。その直後、シュンと瓜二つのシンの導きで異世界に辿り着いた彼女は、ある死者の復活を願う森崎と行動を共にし…という内容。

2011年の前後に、ポスト宮崎駿を狙ったと思しきアニメ映画が次々公開されたのは、今になってみると興味深い。その中だと「おおかみこどもの雨と雪」の独自性は確かに群を抜いているが、本作もまた別な意味で強烈な印象を残す。

これより以前の同監督作とは大分違った感覚…という前に、宮崎アニメのパロディとしか思えない内容に面食らった。でもファンタジーや冒険要素が強い反面、これまで見せたナイーブさとも違う薄暗く退廃的な雰囲気なのは面白い。そういう意味では決して嫌いじゃないんだよな(ダラダラと長く散漫で疲れただけで)。
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2016.04.16

花とアリス殺人事件

観てみた、岩井俊二監督によるアニメーション映画。2015年公開。

「アリス」こと有栖川徹子が転校して来た中学校のクラスには、奇妙な噂が流れていた。昨年同じ3年1組で、「ユダ」が4人のユダに殺されたというのだ。当時の事情を知っているのはどうやら、隣人の「ハナ」こと荒井花だけらしい。不登校のハナと協力して、ユダの謎を追った彼女が辿り着いた真相は…という内容。

「花とアリス」の前日譚となる本作。前作から10年以上を経ている事もあってか、手法としてアニメーションが用いられている。と言ってもロトスコープである上、オリジナルの俳優陣が声を当てているので違和感は案外少ない。…前作からしてアニメや漫画に対する言及があった訳だし、あるべき場所に落ち着いた感も。

ただ逆に映像単体としての魅力には少々疑問があるので、トントンといったところか(この手のアニメ作品にしては、キャラが可愛いのはよかったけど)。内容の方は相変わらずトンチンカンな展開で、思わず笑ってしまったのでまあよし。
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2016.04.05

長ぐつをはいたネコ

観てみた、クリス・ミラー監督による3DCGアニメ映画。2011年公開。

お尋ね者の「長ぐつをはいたネコ」ことプス。彼はかつて孤児院で育ち、共に魔法の豆を追い求めながらも仲違いしてしまった親友、ハンプティ・ダンプティと再会した。盗みの達人である雌ネコのキティとも協力して、ジャックとジルの夫妻から豆を奪う事に成功する。そうして育った豆は天空へと伸びて…という内容。

本作は「シュレック2」に登場したキャラを主役にしたスピンオフで、ペローの童話とは殆ど関係のないお話。むしろ「ジャックと豆の木」の方が原作なのではって位だが、主役の声を演じたアントニオ・バンデラス(日本語版は竹中直人)のイメージからか、「マスク・オブ・ゾロ」等を思わせるメキシコ風世界なのが面白い。

内容の方は冒険ありダンスあり恋愛ありで盛り沢山だが…伊達男風メンタリティのプスが、ネコだというギャップから来る笑いが上手く作用してないと言うか。大人向けなのか子供向けなのか、中途半端な感じになってしまったような気も。
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2016.03.13

ピノキオ

観てみた、ウォルト・ディズニー製作によるアニメ映画。1940年公開。

時計職人のゼペットが作った人形・ピノキオは、女神の力で命を吹き込まれ自由に動けるようになった。彼は親代わりのコオロギ・クリケットの庇護を受けながら、甘い誘いに乗って人形一座に売り飛ばされてしまう。更に悪徳の報いを受けてロバになりかけたピノキオだったが、ゼペットの危機を知って…という内容。

原作はカルロ・コッローディの児童文学だが、辛辣だった内容を夢のあるものに改め現在のイメージに高めたのが本作。名曲「星に願いを」と共に、今の目でも圧倒的な作画に驚く(まあ波の表現等は異常に細かいのにリアルさはないけれど)。そら手塚じゃなくても、こんなの作る国と戦争やっても勝てないと思うわな。

ただちょっとばかり気になったのは、ロバになった子供達が完全放置な辺りかな。ピノキオ1人は人間になれたからいいものの。…そういう辺りが悪い事したら相応の罰を受けますよという、原作の教訓面を踏襲したものなんだろうなあ。
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2016.02.24

百日紅 〜Miss HOKUSAI〜(さるすべり みす ほくさい)

観てみた、原恵一監督によるアニメーション映画。2015年公開。

江戸時代、ある長屋の一部屋で暮らす絵師の父と娘がいた。鉄蔵こと葛飾北斎はお栄と共に一心不乱で画業に打ち込む傍ら、もう一人の盲目の娘・お猶に対してはその不遇さ故にわだかまりと共に距離を置いていた。そしてお栄は親愛の情を持って妹に接する一方、絵筆の運びに関しては迷いも多く…という内容。

江戸の研究家としても知られる杉浦日向子の漫画を原作に、原監督らしい緻密さでアニメ映画化した本作。対岸の人までが動く川辺の情景や火事場の熱気、江戸の風景を詳細に再現した映像を始め、その時代に暮らす市井の人々の日常を活写した説得力ある描写に見応えがある(まあ多少の脚色はある様だが)。

そうした遠い世界である筈の江戸を、盲目の妹が手探りで得た感覚を介して観客も追体験するというのが本作の趣向。物語面で一貫した芯が無いという点もよく指摘されるけど…代わりに「情緒」という綱一本で渡り切っているのは凄い。
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2016.01.10

六神合体ゴッドマーズ 劇場版

観てみた、今沢哲男監督によるアニメーション映画。1982年公開。

ズール皇帝率いるギシン星軍が地球へと攻めて来た。クラッシャー隊・明神タケルはそれを迎え撃つも、彼の正体は実は幼少時に送り込まれた敵の破壊工作員だった。恐ろしい事実に衝撃を受けるタケルことマーズ、その彼の前に双子の兄・マーグが現れる。再会を喜ぶ2人、だが卑劣なズールの罠で…という内容。

横山光輝の漫画「マーズ」を原案としたTVアニメの劇場版。10万人分もの署名を集めたという、女性ファンからの熱烈な支持を受けて制作された。本作のエンディングには、そうしたお姉様方の名前がずらっとクレジットされており圧巻。

まさに「愛の金字塔」すな。ただ内容自体は第1部を一番人気だったマーグを中心にまとめた、要するに総集編。筆者も最近TVシリーズをMXの再放送で見たばかりなので、何かうーん。ゴッドマーズが新作画で観られるかと思ったら、やっぱり不動明王のままだし。…まあでも当時のファンの熱気が感じられてよかった。
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2015.12.03

思い出のマーニー

観てみた、米林宏昌監督によるアニメーション映画。2014年公開。

孤立しがちな少女・杏奈は養母の薦めで、夏休みの間を海辺の町で過ごす事に。そこでも周囲と打ち解けられない彼女だったが、対岸に建つ古い無人の屋敷に住むマーニーと親しくなる。共にボートを漕ぎパーティーを楽しむ2人。だがマーニーは存在しない筈の少女、全ては杏奈の見た幻なのだろうか…という内容。

原作はジョーン・G・ロビンソンの児童文学だが、スタジオ・ジブリによりアニメ映画化された本作は、舞台を英国から北海道に移して描かれている。なお本作をもって当面のところ、同スタジオは映画の製作を中止するとの事だが…本作の切なくそれでいて新たな一歩を踏み出す内容は、一つの区切りとして相応しい。

「借りぐらしのアリエッティ」の監督らしくこじんまりした作品には違いないけれど、幻想と現実の交錯したミステリアスな展開や、仲々に意表をつかれた結末には充分楽しませてもらった。…まあ関係者には、今後も頑張って頂きたいよね。
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2015.11.20

宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

観てみた、出渕裕総監督によるアニメーション映画。2014年公開。

惑星イスカンダルからの帰路。ガトランティス艦隊からの攻撃を受けた宇宙戦艦ヤマトは、ワープにより脱出する。だが何者かの誘導を受け、隔絶された空間内に閉じ込められてしまう。そこで古代達一行が遭遇したのは第二次大戦の戦艦「大和」そっくりの放置艦と、旧敵ガミラスのフォムト達だった…という内容。

「宇宙戦艦ヤマト2199」の完全新作劇場版。内容としては同シリーズ24話と25話の間に位置する話だが、旧ヤマトには元となるエピソードが無い事もあって、実に2199らしい感覚なのは確か。ただ大和ホテルの辺りは「宇宙戦艦ヤマト」と認識するのが難しい位、別作品の様な雰囲気が漂うのは良し悪しではある。

個人的に2199は旧作との「間合い」の感覚を楽しむ作品だと思っているので、本作では少々遠ざかり過ぎちゃったかなと。…それでもガミラスとの共闘は熱くなるし、ガトランティスの野蛮人振りも凄いし、女の子も可愛いからまあいいか。
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2015.10.15

劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-

観てみた、米たにヨシトモ監督によるアニメーション映画。2014年公開。

2部ヒーローリーグに降格中のタイガー&バーナビー。新オーナー・シュナイダーからの指示で、バーナビーは新メンバーとコンビを組んで1部へ復帰するも、もう一方のワイルドタイガーこと虎徹はヒーローとしての職を失ってしまった。そんな時彼らの街では、謎の能力者集団による新たな大事件が起きて…という内容。

人気アニメシリーズの劇場版第2作。本作はTV版最終話のその後を描く、直接の続編となっている。だから内容としてはそのままTVからの延長、しかもこの後も続きそうな感じでまとめているのには、安心したような正直気が抜けた様な…

本作劇場版ではガオガイガーでお馴染みの米たに監督に代わっても世界観自体は健在。ユルくて派手で人なつこいタイバニコンビがこの後も続くんだろうなというのは、まあ悪くない締めだよね。…そういやハリウッドで実写化がどうのという話を最近聞いた気がするけれど、そちらも本当に実現したら面白そうではある。
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2015.10.10

STAND BY ME ドラえもん

観てみた。八木竜一、山崎貴監督による3DCGアニメ映画。2014年公開。

何をやっても駄目な小学生・のび太の前に、未来のロボット・ドラえもんが現れる。当初気乗りしなかったドラえもんも、のび太の子孫・セワシの仕込んだ強制プログラムのせいで、彼の将来をいい方向に変えるべく助力する事になる。その為のび太の憧れの少女・しずかとの仲を取り持つ事にするのだが…という内容。

藤子・F・不二雄の有名な漫画を3DCGで映画化した本作。原作の感動エピソードを数珠つなぎした内容で大ヒットを記録したとの事だが…「成し遂げプログラム」等の設定改変や、「ドラ泣き」といった宣伝文句に批判が集まったのも確か。

個人的にはドラとのび太が、しずちゃんとの関係にガツガツしているのに違和感。原作でも基本設定はその通りなんだけど、恋愛だの向上心だのは取り敢えず置いといて馬鹿な事ばかり繰り返す「モラトリアムの楽園」って辺りが魅力的なのにな。…でも原作をほぼ踏襲している、「帰ってきた〜」では泣いちまったよ。
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2015.09.26

楽園追放 -Expelled from Paradise-

観てみた、水島精二監督による3DCGアニメーション映画。2014年公開。

ナノマシンの暴走で廃墟となった未来の地球。人々の大部分は肉体を捨て、電脳世界「ディーヴァ」の内部で生活していた。そんな時「フロンティアセッター」を名乗る何者かが、ディーヴァにハッキングを仕掛けて来る。捜査官・アンジェラは生身の身体に実体化し、調査の為に地表へと降り立ったのだが…という内容。

本作は虚淵玄脚本という事で話題となった。個人的にSF的な道具立ては嫌いじゃないのだが、本作はサブプロットが薄い…と言うか殆ど無いのが気になる。基本的に数名の人物が必要に応じた会話を延々続けているだけで、ドラマに遊びの要素が皆無(最後が「歌う船」なら、ロック云々を膨らませて欲しかったな)。

とは言え本作では3DCGながら、手描きアニメ風に再現された美少女キャラのアンジェラが魅力的だったのは確か。アルペジオを始めこの手の表現も徐々に定着して来そうだけど…まあ将来は手描きもCGも共存出来るのが一番いいよね。
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2015.09.11

映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?

観てみた、志水淳児監督によるアニメーション映画。2009年公開。

パジャマパーティの為に集まったプリキュアの面々。だが街では子供達の前から、おもちゃが次々に消えるという怪現象が起きていた。ラブが子供の頃に可愛がっていたぬいぐるみ・ウサピョンの導きで、彼女達はおもちゃの国へと赴く。全ての元凶は、子供に恨みを抱くトイマジンの仕業だったのだが…という内容。

プリキュア・シリーズ第6作の劇場版。個人的にはプリキュアは(初代は別格として)フレッシュだけあれば、他要らんだろと思っている位なのだが。…でもまあこの映画も今の今まで観ていなかったのだから、あんまり大きな事は言わない。

フレッシュは一言でいって「よく出来た話」な辺りを評価しているのだけれど、本作はそういう意味では極普通の内容だな。でも逆にTV本編と殆ど関わらない辺り、子供にとっても気楽に観られるからいいのかも。…ただ冒頭やED前で執拗に注意事項の指示をされるのは、子供もあんまり楽しくないんじゃないかなあとか。
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2015.08.29

わんぱく王子の大蛇退治(わんぱくおうじのおろちたいじ)

観てみた、芹川有吾監督によるアニメーション映画。1963年公開。

神代の時代、オノゴロ島にスサノオという少年が暮らしていた。だがある日母のイザナミがこの世を去り悲嘆に暮れる。彼は母が住む国を目指して島を発ち、途中兄のツクヨミや姉であるアマテラスを訪ねる。そんな中出逢ったクシナダ姫が、頭が8つある大蛇・ヤマタノオロチの生贄に捧げられると知り…という内容。

日本神話を題材にした東映動画長編アニメ映画第6作。スタッフに演出助手として若き日の高畑勲、原画には大塚康生や月岡貞夫が参加しているのが興味を惹く。特にその2名が担当した、オロチとの戦闘シーンの評価が高いとの事。

まさに圧巻と言っていい映像だが…本作は台詞が余り無くアクションが延々続くので、どちらかと言うと印象に残るのは伊福部昭の音楽かも。割と間断なく音楽が流れている本作は、代表的な怪獣映画以上に伊福部変拍子の嵐が堪能出来るまさにオンステージ状態。地球防衛軍マーチを聴くとテンション上がるよねえ。
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2015.06.07

ベイマックス

観てみた。D・ホール、C・ウィリアムズ監督によるCGアニメ映画。2014年公開。

ロボット工学で天才的な技能を発揮するヒロ・ハマダ少年。彼は兄タダシの大学への飛び級入学を狙い、小型ロボットの開発に成功するも爆発事故が発生。兄もまた命を落としてしまう。失意の彼の前に現れたのは、タダシが研究していた介護ロボットの「ベイマックス」。しかも焼失した筈の小型ロボットが…という内容。

アカデミー長編アニメ映画賞を獲得した本作。原作はマーベル社のコミックで、原題を「Big Hero 6」という。邦題の変更や宣伝での感動路線?が物議を醸したが…まあアクションがふんだんなのも確かだけど、印象に残るのはベイマックスの愛らしさやじんわり来るやりとりなので、そう外してもいないんじゃないかな。

むしろ最初からヒーロー物だと思って臨んでしまうと、逆に意外性に乏しい位だし。個人的には期待した程じゃなかったかな…というのが正直な感想だが、マイクロボットやテレポート実験施設等はSFを感じさせてくれて結構グッと来る。
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2015.05.27

くもりときどきミートボール

観てみた。C・ミラー、P・ロード共同監督によるCGアニメ映画。2009年公開。

発明家のフリントが住む町の主力産業は需要が激減。町民は在庫のサーディンばかり食べて飽き飽きしていた。そこで彼は水から料理を生成する発明に着手。上空に機器が打ち上がる偶然も重なって、空からチーズバーガーが降って来た。町では彼の発明を目玉に、町興しを大々的に進めるのだが…という内容。

ソニー・ピクチャーズ・アニメーション製作による3DCGアニメ映画だが、日本では吹替版のみの公開だったという通り、あまり知名度の高い作品ではないと思う。個人的に興味を持ったのは、本作の監督が後に「LEGOムービー」を作ったと聞いたから。…いやそっちの方も実は観ていないのだけれど、なんか評判いいし。

内容としては「はれときどきぶた(食材的な意味で)」とでも言うか、子供の頃の夢想が描かれている辺り楽しい作品。…まあオカリンっぽい主人公は失敗ばかりという事になってるけど、基礎理論だけでも充分世紀の発明じゃなかろうか。
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2015.05.07

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標

観てみた、小池健監督によるアニメーション映画。2014年公開。

東ドロア国に潜入し、お宝を手に入れたルパン三世と次元。だがその直後から2人の行動は先回りされ、何者かの狙撃を受け手傷を負ってしまう。敵は標的の墓を事前に用意するヤエル奥崎という殺し屋で、その者は次元の目前で歌姫クイーン=マルタを殺した仇だった。そして次元もまた凶弾に斃れて…という内容。

TVシリーズ「峰不二子という女」のスピンオフ劇場版で、その際にキャラデザ担当だった小池が本作の監督をしている。そちらだと横方向にタッチ線が常に入っているという特徴的な作画だったのだが、本作では廃されており正直ほっとした…

内容は1stシリーズの雰囲気を推し進めたハードボイルドなもので、近年のルパン関連作としては出色の出来映えとなっている。70年代を舞台にし、当時の名車マセラティとアルファロメオのカーチェイスが憎い。…あと某作との関連が示唆されるのは完全な不意打ち。個人的には震えたけど、無くても充分な作品だな。
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2015.04.18

かぐや姫の物語

観てみた、高畑勲監督によるアニメーション映画。2013年公開。

昔々竹を取って暮らす老夫婦があった。ある日翁は光り輝く竹の中に赤子を見つける。赤子は近所の子供・捨丸らと共に野山を駆け、驚くべき早さで成長する。だがその子の生まれの高貴さを確信した翁は、都へと連れ出し「かぐや姫」と名付けて教育を授ける。やがて姫の美貌や聡明さは、広くに知れ渡り…という内容。

日本最古の文学とも言われる「竹取物語」を原作にして、高畑監督が14年もの歳月を経て完成させた労作。…大変な手間をかけて水彩画風のタッチを表現した映像が特徴である作品だが、大筋としては原典を踏まえた内容となっている。

原作からファンタジー的な描写で逸脱する場面もあるのだが、大体姫の幻想だという。だが単なる原作再現では終わらず姫の内面の機微に筋を通し、現代的な意識で捉え直す事に成功している。…個人的には溝口作品みたいだなと思ったのだが、日本映画の「女の一代記」物と見ても名作として連なるべき一本であろう。
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2015.03.16

ねらわれた学園

観てみた、中村亮介監督によるアニメーション映画。2012年公開。

幼馴染みの関ケンジに密かな想いを寄せる春河ナツキ。携帯電話の取扱いで紛糾する彼女の学校に、京極リョウイチという転校生がやって来た。独特な雰囲気を持つ彼がクラスに溶け込んだ頃、学園で奇妙な出来事が起きる様になる。その裏には特殊な力を持った生徒を集める、京極の存在があって…という内容。

原作は過去何度も映像化された眉村卓の同名小説だが、本作に関しては設定のみ拝借したオリジナル・ストーリーとなっている。…また同時に原作の後日談的な要素を含んでおり、鎌倉を舞台としたちょっと古風な印象にも共通性がある。

映像面ではほぼ全てのカットで入射光やレンズフレア等、「光」の表現が施されているのが特徴。ただそれも流石にやりすぎで煩わしく、表情や仕種の過剰演技や過剰作画もあって、人物が情緒不安定の多動にしか見えないのがどうも。…とは言え3DCGを使わないこだわりは買うし、AKBの中の人も悪くなかったよ。
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2015.02.22

わが青春のアルカディア

観てみた、勝間田具治監督によるアニメーション映画。1982年公開。

先祖代々不屈の信念を持つ男ハーロックは、異星人占領下の地球に帰還した。彼は荒廃した街で、無様を晒しつつ強く生きるトチローと意気投合する。2人は女戦士エメラルダスらと共に、反乱軍として起つ事を決意。そしてトチローがたった1人で建造した宇宙戦艦、「アルカディア号」が発進するのだが…という内容。

松本零士による「ハーロックサーガ」始まりの話。「戦場まんがシリーズ」等で断片的に触れられたエピソードを集め、ハーロックとトチローの出逢いが描かれた。…本作の続編としてTVシリーズ「〜無限軌道SSX」が製作されるも、視聴率が振るわず打ち切り。80年代の松本アニメブームも、遂に終焉を迎える事となる。

また「一声100万円」と言われた、石原裕次郎の出演も話題になった。ただ内容自体は正直低調で、思った程には盛り上がらない(名作「スタンレーの魔女」の雑な引用は残念)。それでも当時のブームを懐かしく振り返る事は出来たよ。
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