2013.11.10

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語

観てみた、新房昭之総監督によるアニメーション映画。2013年公開。

見滝原市では鹿目まどかを始め4人の「魔法少女」達が、ナイトメアという怪物と日夜戦っていた。新たに転校して来た少女・暁美ほむらもまた魔法少女であり、彼女達と協力する事になる。だがほむらは唯一、過去に書き替えられた世界の記憶を持つ存在だった。彼女は見滝原市の空間自体に違和感を覚え…という内容。

「かかったな、アホが!」みたいな内容。…本作は2011年に放映されたTVシリーズの総集編映画2作から続く完全新作。前作からストーリー上直接的に連続する続編であり、まどかとほむらを対として描かれる「鏡像」の様な作品だと思う。

綺麗に終わった作品だけに難しいと思われた続編だが、キャラの関係性の拡大や変化を採り入れ、動じる事なく語り切ってみせた事に拍手を贈りたい。個人的にはほむらの「髪」が彼女の心情や立場を雄弁に語っているのが面白い。特にリボンの扱いは同監督の他作である某魔法少女に、見事に意趣返ししてみせた。
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2013.10.28

鬼神伝(おにがみでん)

観てみた、川崎博嗣監督によるアニメーション映画。2011年公開。

現代に暮らす少年・天童純は、人と鬼が戦いを繰り広げる平安時代の京都に時間移動してしまう。僧侶・源雲の目的とは、純の「救いの御子」としての力を用いてオロチを呼び出す事にあった。ところが純が目にした鬼とは実は京の貴族と対立する先住民族、人そのものであった。両者の板挟みになった純は…という内容。

原作は高田崇史のジュヴナイル小説。本作で面白いのは、オロチのデザインに大友克洋が参加しているところ。同監督は以前大友作品に関わっておりそうした人脈からだと思われるが、その一方で劇場版「NARUTO」の監督もしているとの事。そちらの繋がりからは、キャラクターデザインに西尾鉄也が起用されている。

だから大友アニメとナルトのハイブリッドみたいな作画演出が凄まじい。万華鏡写輪眼系の大技同士の戦いというか、幻魔大戦のカフー戦辺りというか。…ただ内容的にはあくまでも児童向けなので少々物足りないが、まあ別にいいんじゃない?
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2013.10.20

コクリコ坂から

観てみた、宮崎吾朗監督によるアニメーション映画。2011年公開。

父が海で他界し、母も不在の下宿屋を切り盛りする少女・松崎海。彼女は毎日海に向け信号旗を掲げ、それを船上から見つめる少年がいた。彼は高校新聞部の風間俊で、文化部部室棟「カルチェラタン」の取り壊しに対する抗議運動の中心だった。海も運動に協力する様になり次第に惹かれ合う2人、だが…という内容。

佐山哲郎・高橋千鶴原作の少女漫画を宮崎駿が脚本化し、息子の吾朗が監督している。本作の年代設定は1963年で、内容もそれに準じた少々古風なもの(ドンピシャで同年公開の、吉永小百合版「青い山脈」辺りの感じ?)になっている。

印象としては可愛らしい青春映画、当時の風景や生活の細やかな描写は成程ジブリ印で楽しめる(…何故この時代なのか?、というのは色々言われてるが)。ただ戦争の名残が背景にあったり一瞬だけ血縁問題で曇ったりもするけれど、♪隠せないさ やがてハッピーエンド。だから個人的には小品として嫌いではないな。
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2013.10.16

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

観てみた、長井龍雪監督によるアニメーション映画。2013年公開。

現世に戻って来ためんまと再び別れて1年が過ぎようとしていた。あの日から少しだけ成長した超平和バスターズの5人は秘密基地に集い、めんまに対する想いを手紙にしたためる事になった。だが1人あなるだけはめんまに対する気後れから、じんたんへの恋慕の情を言葉にする事を躊躇っている。そして…という内容。

なんかガルシア=マルケス「族長の秋」みたいな映画。本作はTVシリーズとして一昨年放映された作品の劇場版だが、内容的には新作パートの折々に回想としてTV版映像が挿入される構成となっている。結局続編と言っても大きくストーリーが動く訳ではなく、冒頭と殆ど同じ地点で足踏みしてる感じがすごく族長っぽい。

とは言え(後付そのものだが)TV版に対する伏線となるシークエンスを折り込み、より感動できるものになっていると思う。…ただまあそれもTV版を既に見ている事が大前提で、予備知識無しの観客にはひどく不親切な作品ではあるよなあ。
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2013.09.22

SHORT PEACE(ショート・ピース)

観てみた、大友克洋監督他によるアニメーション映画。2013年公開。

夜の森で男が迷い込んだ祠に待っていたのは、人間に打ち捨てられた古道具の霊・付喪神だった…「九十九」。家を捨てて火消になった男に恋い焦がれる女、彼女の為出かした事とは?…「火要鎮」。異形の鬼に襲われる村、鬼に立ち向かったのは少女の願いを聞いた白熊だった…「GAMBO」。未来の都市廃墟、その地を訪れた装甲歩兵の部隊を襲ったのは無人ロボット戦車だった…「武器よさらば」。

大友監督を中心に「日本」を共通テーマにした4部構成のオムニバス作。絵巻物を模したレイアウトがユニークな「火要鎮」をはじめ、どの作品も興味深い内容。

その中では未来の戦闘を描いた「武器よ〜」が少々異色だが、カトキハジメの監督としての手腕が想像以上で驚いた。まるで湾岸〜イラク戦争を描いた映画を観ているかの様な錯覚に陥ったが、原作漫画のコマや台詞が尊重されているのに感動。ただ戦闘描写に比して、ラストみたいなコミカルな場面は苦手っぽいね。
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2013.08.24

こねこのらくがき

観てみた、東映動画による短編アニメーション映画。1957年公開。

白い壁一面に、機関車や自動車を落書きするこねこ。でもくまのおじさんにたしなめられて絵を消す事に。それを見て笑うねずみ達は、こねこの落とした鉛筆を使って絵の中に入り込んでしまう。鉛筆を取り返そうとするこねこは…という内容。

本作は東映動画初の短編アニメで、白黒13分程の作品ながら4万枚もの動画を使用したとの事。…本作でメインの原画と絵コンテを担当したのが森康二。「長靴をはいた猫」「どうぶつ宝島」等の同社黄金期の作画監督として知られ、大塚康生や宮崎駿らに影響を与えた「アニメーションの神様」とも呼ばれている存在。

本作は音楽や効果音のみで台詞のない作品だが、擬人化動物の可愛らしい動きで魅せる内容。そのデフォルメ感が、殆ど古さを感じさせないのも驚き。…本作には続編「こねこのスタジオ」(1959年)もあり。そちらはカラー作品で、中村メイコが声を当てている。ちょっとテンポが?だけれど、メカ描写の先取り感がすごい。
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2013.08.22

鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星

観てみた、村田和也監督によるアニメーション映画。2011年公開。

強力な錬金術を用いて脱獄を果たした囚人。彼を追う事になった国家錬金術師のエルリック兄弟は、テーブルシティという周囲を深い人工の崖に囲まれた街に辿り着く。そこはかつて「嘆きの丘」と呼ばれており、土地を奪われたミロスの民にとっての聖地だった。彼ら兄弟は反抗組織の少女ジュリアと出逢い…という内容。

荒川弘の漫画が原作のTVアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のサイドストーリーとなる劇場版。時系列的には同シリーズの途中時点の話だが、エドワードが原作最終回で旅立つ事になる、西方の土地を舞台にしたとの事。

個人的には第一期アニメのグイグイと来る訴求力が好きだったのだが、二期も丁寧に作られていた。本作はその二期のフォーマットを基本的に引き継いでいるが、何かぎこちないな。結局映画オリキャラのオリジナル話に終始せざるを得ない訳で、その辺の距離感のせいかなあ。…まあ原作付きアニメの劇場版の宿命だよね。
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2013.08.13

風立ちぬ

観てみた、宮崎駿監督によるアニメーション映画。2013年公開。

少年時より飛行機への夢を抱く堀越二郎は、大学生となった先の東京で関東大震災に遭遇する。その後設計技師の道に進んだ彼は世界の不穏な情勢と、軍用機を作る自分自身と夢との乖離を知る。そして自ら設計した試作機が失敗に終わった直後訪れた軽井沢で、彼が震災時に助けた菜穂子と再会し…という内容。

原作は宮崎自身が執筆した漫画だが、堀辰雄の小説「風立ちぬ」から部分的に着想を得ている。原作は堀越の航空機開発のガジェットストーリーといった内容で、映画の様な恋愛要素は希薄(最大の見せ場が「沈頭鋲」開発という辺り相当な別物)。…とは言え原作を読んだ際、映画の内容を予想した通りの改変ではある。

個人的には原作の面白味がゴッソリそぎ落とされた映画ではあるのだが、大人向けに作られた宮崎作品という事で興味深い。…同時に小津やフェリーニ、ラングや無声映画のパントマイムといった、映画的記憶が呼び覚まされるのもへえと。
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2013.08.12

西遊記

観てみた、東映動画制作によるアニメーション映画。1960年公開。

華果山の麓に住む猿の王は、群から離れて修行し仙術を身につけた後「孫悟空」と名乗った。そんな彼も恋人の猿・憐々の為に忍び込んだ天界で捕まってしまう。岩穴に閉じ込められた悟空だったが、三蔵法師の天竺への旅に同行する事を条件に解放される。その後、猪八戒と沙悟浄を仲間に加えた一行は…という内容。

言わずと知れた有名な中国古典が原作。本作は手塚治虫が構成として初めてアニメ映画に関わった作品として知られている。…基本的にはほぼ原作通りの内容だが、手塚の構想としては当初オリジナルキャラ・憐々が死亡するという結末が考えられていた。大先生初っ端から飛ばしすぎだが、流石に却下されたとの事。

個人的に興味深いのは作画監督の森やすじをはじめ、スタッフに大塚康生、小田部羊一、月岡貞夫といった錚々たる名前が並んでいる辺り(手塚も原画にクレジットされている)。…あまり顧みられない作品だが、色々調べつつ観ると面白い。
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2013.05.29

宇宙戦艦ヤマト 復活篇

観てみた、西崎義展監督によるアニメーション映画。2009年公開。

西暦2220年。地球に接近するブラックホールの危機に対し人類は、全人口の他天体への移民を余儀なくされていた。だが謎の艦隊の攻撃により移民宇宙船団は甚大な被害を被る。その際妻の雪を失った古代進は、新造宇宙戦艦「ヤマト」艦長として船団護衛の任に就く。彼には妻との間に一人娘がおり…という内容。

「完結編」で幕を閉じたシリーズの、何と26年ぶりの続編。本作の登場人物は主役の古代のほか少数を除いてほぼ新たな顔触れとなっており、まさにThe Next Generationといった趣き。…でもやってる事自体は今まで通りなので安心ね。

2199の話題で持ちきりの今、あえて復活篇を観る選択。続編前提という事もあって色々未消化な内容なのは致し方ない。西崎氏の逝去もあってもう無理だろうし。この映画は、1人の男の執念が感じ取れればそれでいいんじゃないかな。…それはともかく、湖川キャラだからっていくら何でもアオリ絵にしすぎじゃないか?

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2013.05.23

カールじいさんの空飛ぶ家

観てみた。P・ドクター、B・ピーターソン監督によるCGアニメ映画。2009年公開。

冒険家に憧れる少年時代のカールは、エリーと意気投合する。その後も人生を共に歩んできた2人だったが、老人となった彼はエリーに先立たれてしまう。悲嘆するカールは亡き妻が幼い頃より抱いていた夢、南米にある伝説の滝へと旅する事を決意する。無数の風船を着け軽々と空中へ舞い上がる彼の家…という内容。

とここまでが本編で、あとはオプション。本作は開始10分でいきなり感動してしまうのだが、その分逆に後半の宮崎アニメもどきの展開に鼻白んでしまった。…構成だけ入れ替えて、いきなり出発シーンから始めて冒頭の夫婦のシーンはクライマックスに回想の形で入れてたら、もっと作品全体の印象が良くなってたかも。

冒険家の扱いがひどいとか、まあ色々言いたい事もあるけど、やっぱり老夫婦のシーンだけで許せてしまう。筆者「老境映画」が好きなもんで。…そういやソフトバンクCMの風船で空を飛ぶ家と喋る犬って、そのまんま本作のパロディだな。
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2013.05.01

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME

観てみた、安藤真裕監督によるアニメーション映画。2013年公開。

女将スイの孫ながら、湯乃鷺温泉にある喜翆荘の仲居見習いとして働く緒花。彼女は大手旅館から女将修行にやって来た結名が残した惨状の後始末をした際、古い業務日誌を見付ける。そこにはかつて喜翆荘を去った母の事が記されていた。一方仲居仲間の菜子を始め、それぞれに問題が持ち上がり…という内容。

TVシリーズの映画版である本作、本編の途中にはさまるサイドストーリーとなっている。基本的に大状況のドラマはTVの方で既に描かれてしまっているので、本作では過去の経緯を補完し、キャラ個々のエピソードに焦点が当てられる展開。

小さな問題と小さな解決。小さな発見と小さな決意、そして小さな成長が描かれる作品。TV本編にはやや奇を衒った面があって少々人を選ぶ雰囲気なのに対し、本作は自然と人物の行動や感情に共感が出来るものとなっている。…60分強という尺は正直不安だったのだが、内容と見事に合致した「小ささ」だと思う。傑作。
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2013.02.01

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)

観てみた、佐藤雄三監督によるアニメーション映画。2013年公開。

幻影旅団への復讐を誓うクラピカ。彼はその怨敵に殺害された筈のパイロに、両の眼球を奪われてしまう。眼球を取り返すべく終結したゴン、キルアにレオリオ。僅かな手掛かりを元に訪れた町で、彼らは人形使いレツと知り合う。パイロを操る敵へと迫る途上、死んだ筈の旅団員ウボォーギンが立ちはだかる…という内容。

本作は冨樫義博の漫画を原作としたTVアニメの劇場版。今回劇場入場者には「0巻」という冊子が配布されており、そちらで描かれたクラピカの過去を元にその後の因縁が語られる。…ただ0巻同様本作も、ハンタ本編とはだいぶ空気が違う。

まずこの映画、知能戦なんて微塵も無いよ! とにかく力押しと根性で逆転というハンタらしからぬ展開に正直えー。まあ旅団との決着は本編待ちという事もあって、歯切れが悪くなるのは致し方ないが(逆にその点に関する作者のぶっきらぼうさにもえー)。…いやでも、レツくんかわいい映画として観たら優秀だと思うわ。

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2013.01.16

とある飛空士への追憶

観てみた、宍戸淳監督によるアニメーション映画。2011年公開。

2国間で戦火が交えられる異世界。次期皇妃となるべくレヴァーム国皇子と婚約したファナはある夜、天ツ上国より攻撃を受ける。敵国から命を狙われている事が憂慮され、彼女を皇子の元へと空路護送する作戦が行われる事に。その任に抜擢されたのは、下層階級民として虐げられる飛空士・シャルルだった…という内容。

原作は犬村小六によるライトノベル。口コミで人気が広まり、同じ世界を舞台にした連作としてシリーズ化されたのも記憶に新しい。筆者もそうした辺りの興味から今回観た訳。まあアニメ版の評価に関しては、厳しい意見も多く聞くのだが…

確かに世界観の説明等が殆ど省かれている為、唐突な上にキャラや物語の深みに乏しい印象はある。でもまあ「航空もの」作品てだけで満足出来てしまった(追尾式ミサイルがあるのに、航空機に技術が反映してない…とかツッコミ所もあるが)。お嬢様も可愛かったし、オールオッケー。声? アー、きーこーえーなーいー。
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2013.01.02

劇場版 マクロスF(フロンティア)

観てみた、河森正治監督によるアニメーション映画。2009、2011年公開。

宇宙移民船マクロスFで、銀河の歌姫シェリルがコンサートを開く。スタッフとして彼女と知り合ったアルト、その時船団は謎の敵の襲撃に遭う。連れの少女ランカを救うべく、可変戦闘機に乗り込んだ彼は…「虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ」。

シェリルに続いて歌手となったランカ。彼女は絶大な人気を誇る存在へと駆け上がり、アルトもまたパイロットとして成長を遂げる。だがそんな中シェリルはスパイとしての嫌疑をかけられ投獄されてしまい…「恋離飛翼〜サヨナラノツバサ」。

2008年放映のTVシリーズ「マクロスF」の劇場版である本作。再編集映像に膨大な新作カットを加え、シナリオも新たに練り直したものとなっている。とは言え、主要キャラの関係自体はマクロスのお約束である「三角関係」が軸であるのは不変で、その辺りの決着が注目された。まあ個人的には結構その辺はどうでもいいので、ランカのPVとして終始見ていた感じ。でもなかなか美しい着地点だと思うよ。
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2012.12.15

チョコレート・アンダーグラウンド 〜ぼくらのチョコレート戦争〜

観てみた、浜名孝行監督によるアニメーション映画。2009年公開。

ある国で政権を握った政党が「チョコレート禁止法」を施行して国民から甘い飲食物を取り上げ、しかも違反者に対して厳しい弾圧を始めた。そんな悪法に不満を持つハントリーとスマッジャーの少年2人は、密造されているというチョコの噂を聞きつけ、地下組織に接触する。だが工場は弾圧部隊に急襲され…という内容。

原作は英作家アレックス・シアラーの児童向け小説で、本作はそれを日本人スタッフの手によりアニメ化したもの。…まず2008年よりネットにて配信されており、アニメ映画を劇場上映に先駆けて全編公開する、という試みが行われたとの事。

まあ他愛のない子供向け作品だが、原作者の許可を得て性別が変更されたという女の子キャラが可愛い。…チョコの素晴らしさを主人公の少年がTV演説するシーンがあるんだけど、それがドラえもん「遠写かがみ」の和菓子宣伝というかヘルシング少佐演説の「戦争」を「チョコ」に置き換えた感じというかで笑ってしまった。
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サマーウォーズ

観てみた、細田守監督によるアニメーション映画。2009年公開。

数学の得意な少年・健二は、夏希の頼みで彼女の故郷へ赴く。着いた家は大所帯の旧家、健二は夏希の祖母の前で婚約者の振りをする羽目に。その夜、携帯に送られて来た数字の羅列を暗号と見抜いた彼は数学の能力を発揮して解読する。明くる日、何と世界中のネットワークは大混乱に陥っており…という内容。

評価に困る作品。基本的には同監督作「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のリメイクで、デジモンを知らない観客に向け再構成したもの。その為個人的には両者の差異にばかり気を取られてしまい、素直に観られなかった。

デジモン未見の人には充分楽しめる内容だと思う。が、デジモンTVシリーズを1年付き合った上で観るウォーゲームには流石に及ばない。同作はTVの積み重ねによるコンセンサスが制作者と観客間で出来た上だからこその簡潔なプロットが映え、見事なカタルシスに到達している。…まあ電源が漁船ってアイデアは好き。
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2012.12.14

カラフル

観てみた。森絵都原作、原恵一監督によるアニメーション映画。2010年公開。

死後の世界をさまよう魂に、ある一つの試練が与えられる。それは自殺した少年・小林真の体に入って半年を過ごし、自らが犯した過去の「罪」を思い出すというものだった。彼に付き添い現世に降りてきたプラプラが語った自殺の原因とは、母親の不倫と憧れていた少女の非行だった。魂はそれを知って…という内容。

家族の危機や友人関係といった少年の日常に関わる諸問題を描いており、それぞれは結構重い題材。…最終的に迎える着地点の爽やかさから観賞後の印象は非常に良いが、途中の刺々しさは同監督の作風に通底したものと感じられる。

映像面では二子玉川近辺の風景が忠実に再現されており、実写と見まがうシーンまで。ならアニメでやる意味は? という批判も湧いてしまうところだが、実際同監督の次回作は実写作品との事で、それは順当な話なんじゃないかな。…個人的には居心地の悪さも一貫して残った作品だが、クレしんや河童よりも好きだな。
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2012.11.18

GOTHICMADE ゴティックメード 花の詩女(はなのうため)

観てみた、永野護監督によるアニメーション映画。2012年公開。

惑星カーマインには、「詩女」という霊的な指導者が代々少女に受け継がれていた。詩女としての任を引き継ぎ、都への旅立ちを迎えたベリンの前に皇子トリハロンが現れる。彼が言うには新たな詩女の命を狙うテロリストがおり、彼は護衛として付き添うとの事。時に衝突しつつ互いの理解を深める二人は…という内容。

本作は同監督による漫画、「ファイブスター物語」の前史とでもいうべき作品。でゴティックメードとは登場するロボットの事だが、殆ど見せ場が無いんだけど…(実際の戦闘よりうずくまって赤とか青とかに色を変えている時間の方が長いし)。

とは言え、この作品こそが(動きや色等、漫画からは今ひとつ伝わらない)同監督が思い描く映像そのものだと考えると興味深い。実際画面レイアウトやカット毎のフレームサイズの感覚が、FSSの漫画そのままで成程なと。…ただ音楽に関してはちょっと意外だったかも。ジャーマンロックが鳴り響いてる訳じゃないのか。

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2012.09.25

TO(トゥー)

見てみた、曽利文彦監督によるCGアニメーション。2009年発表。

地球軌道上の宇宙ステーションに、15年もの深宇宙航行を経て輸送船が戻って来た。そこにテロリストが現れステーションは占拠されてしまい…「楕円軌道」。夥しい菌類に覆われる未開惑星。資源開発に乗り込んだ二大勢力の反目が続く中、基地内部が菌に汚染されてしまう。緊急事態に際し両陣営は…「共生惑星」。

本作は星野之宣の漫画「2001夜物語」が原作、そして実写映画「ピンポン」等の監督である曽利文彦が「ベクシル」に続いて手掛けたフルCGアニメ作品。…そう言われて見ると、キャラのモデリングが星野絵ではなく確かにベクシル風だ。

内容としては割と原作に沿った形で映像化されているのだが、「2001夜」では比較的マイナーなエピソードをチョイスしているのが結構意外(…多分ドンパチ要素を含むからじゃないかな)。とは言え同シリーズの映像化というだけで、充分価値があると思う。以前制作されたOVAは、ロビンソン一家の話が中心だったしね。
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