2018.07.09

リメイニング

観てみた、ケイシー・ラ・スカラ監督映画。2014年公開。

ダンとスカイラーの結婚式が開かれ、友人トミーはその模様を録画していた。そんな時参列者が次々謎の突然死を起こし、更に巨大な雹が降り注ぐ天変地異が始まった。スカイラーはこれらは全て、聖書の黙示録に書かれた通りの事だと言う。彼らは比較的安全と思われる、教会へと逃げ延びるのだが…という内容。

「ドニー・ダーコ」を手掛けたプロデューサーの監督作。もし聖書の「ヨハネ黙示録」に描かれた、審判の日が本当に始まったら…という趣旨の作品だけれど、ただそんなに真面目なものではなく、ホラーと言って別に差し支えはないだろう。

基本的に信仰心があれば救われるものの、逆に言えば不信心者が受ける恐怖をメインに描いたら、それはホラーになるって事だな。…でも日本人には余り馴染みがないので(キリスト教圏の子が、そこまで最後の審判に恐怖を抱いてるのかどうかもしらんが)、勿体ぶってばかりの映画としか思えないのも、まあ確か。
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2018.07.08

ノーザン・リミット・ライン / 南北海戦

観てみた。キム・ムヨル主演、キム・ハクスン監督映画。2015年公開。

サッカー・ワールドカップが開催された2002年。ユン・ヨンハ艇長が指揮する韓国軍哨戒艇357号でも、熱狂が高まっていた。だが3位決定戦が行われる6月29日、軍事境界線を越え南下した北朝鮮警備船と哨戒艇とで銃撃戦が始まってしまった。敵船の苛烈な攻撃で、乗組員は次々に斃れていき…という内容。

哨戒艇の沈没や6名もの戦死者まで出した、「第2延坪海戦」という事件を題材にした実話映画。ところが折悪くワールドカップの試合開催と同日だった為、韓国国内では当時殆ど注目されなかったとの事。そうした対応についての反省から、クラウド・ファンディングで集めた雄志の募金を元にして製作されたのが本作。

他愛ないやり取りに盛り上がる日常から、一人また一人と死んでいく凄惨な戦場へと変貌する哨戒艇の描写が本当に残酷(個人的には「女王陛下のユリシーズ号」を連想した)。…まあ近年の動きで南北融和が果たせたらいいよね。
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2018.07.06

FLYING FORTRESS / フライング・フォートレス

観てみた、マイク・フィリップス監督によるビデオ映画。2012年発表。

1943年。ドイツ占領中のイタリアを爆撃するべく、アルジェリアに米軍機部隊が配備された。だがそれは大変に危険な作戦で、ウォーリー中尉のB-17爆撃機でも戦闘で搭乗員数名が戦死する。その後任の副操縦士として配属されたのがシュミット少尉なのだが、任務中の航法ミスで部下の信用を失い…という内容。

新谷かおるの漫画「RAISE」みたいに、B-17の爆撃行を描いた戦争映画。一応「メンフィス・ベル」と同じく、実話を元にした旨の字幕が出る。…以前人から「一番男らしい軍用機乗りは?」と聞かれて、P-51配備前のB-17クルーと答えたんだけど(あとワイルドウィーズル隊)本作でも実に恐ろしい目に遭っている。

臨場感のある空戦描写など仲々の見応えだが、低予算丸出しで質感もくそも無いCGはどうも(登場人物の着る服や装備も卸したてみたいだし)。…でも逆にそのお陰か、ラストで空中分解するB-17の映像には不思議な詩情が感じられた。
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2018.06.30

トブルク戦線

観てみた。ロック・ハドソン主演、アーサー・ヒラー監督映画。1967年公開。

第二次大戦中アフリカ。仏軍に拘束中のイギリス軍少佐クレイグは、連合国に味方するユダヤ人特殊部隊に救出された。彼らはドイツ軍に偽装した一軍で捕虜を装った英軍を伴い侵入、敵の燃料基地を爆破する算段なのだ。元々の作戦立案はクレイグ自身であり、案内役を請け負う事になったものの…という内容。

北アフリカ戦線で激しい戦闘が行われた、トブルクを題材にした戦争映画。ロンメル将軍率いる独軍と連合国軍での、大規模な戦車戦で知られるが…本作でも結構戦車は登場するものの、M48やM41等の「取り敢えず揃えられる」車輌ばかりなのは当時らしい大味さ。それよか敵味方とも米戦車なので混乱するわ。

とは言え主人公が奪取した独戦車M48が、主砲乱射で燃料基地を爆破する辺りは派手でいい。…んだけど、その戦車が横転する場面になると急にM41に変わるのはどういうこっちゃ(M41は車重が軽い分、手間的に楽だったからかな)。
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2018.06.29

ロング ウェイ ホーム / 遙かなる故郷-イスラエル建国の道

観てみた、マーク・J・ハリス監督によるドキュメンタリー映画。1997年公開。

第二次大戦が終結し、ナチスドイツの虐殺を生き延びたユダヤ人達が強制収容所より解放された。だが財産の一切や帰るべき故郷を失った彼らは、結局難民キャンプに拘束される事に。人々は英国統治下にあるパレスチナへと向かい、長年の悲願であるユダヤ人の為の国家建設を目指すのだが…という内容。

米アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を獲得した本作。ナレーションにモーガン・フリーマンを迎え、1945年からイスラエルが建国された1948年までを(巻頭言の様に)「出エジプト記」に準えた感動的な物語として描いている。…ただそこで終わって、直後の第一次中東戦争すらスルーされたのにはちと拍子抜け。

まあその後の同国における血塗られた歴史を考えると、綺麗事に過ぎる気もしたけれど。…ただ個人的にイスラエルと言えば、紛争や軍事関係しか知らない(あとプログレ)というのも正直どうかと思うので、色々と勉強になってよかった。
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2018.06.28

天国の門

観てみた。マイケル・チミノ脚本、監督映画。1980年公開。

19世紀。ジェームズ・エイブリルを始めとするアングロサクソン系牧場主は、米国で混乱の時代を迎えようとしていた。それは東ヨーロッパからの移民大量流入で、彼らとの対立は避けようのない状態にあった。暗殺対象となった主要な移民を狙う傭兵が跋扈する一方で、移民達もそのままでは収まらず…という内容。

「ジョンソン郡戦争」という実際の事件を題材にした映画だが、本作の様な戦闘自体はなかったとの事。それより本作は「ディア・ハンター」で名前を上げたチミノ監督の意欲作だが、大幅な予算超過による製作に反して批評や集客は散々。本作のせいで映画会社まで潰してしまったという、ある意味伝説的な失敗作。

とは言えそれだけ徹底した作品ではあるので、大量のエキストラを動員した群衆シーンや大規模な戦闘に見応えがあるのも確か。…3時間40分は余りにも長いし退屈だったけど、何か尋常でないものを観たという感覚は味わえたかな?
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2018.06.26

夢二

観てみた。沢田研二主演、鈴木清順監督映画。1991年公開。

夢の中、決闘で拳銃を撃ち合う2人の男。その一方の画家・竹久夢二は、駆け落ちした恋人と落ち合うために金沢へと向かう。ところが当の恋人は現れず、近隣では殺人犯を追い立てるべく山狩りの銃声が鳴り響いていた。そんな中夢二は、殺人犯に夫を殺害されたという女・巴代と逢瀬を重ねるうちに…という内容。

「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」と共に、「大正浪漫三部作」と呼ばれる本作。実在の画家・竹久夢二を題材にしてはいるものの、前二作と同様に現実と幻想が入り乱れる展開(一応夢二は実際に金沢旅行をしているそうだが)と共に、美術や衣裳・メイク等大正の風物を全面に配した清順監督らしい作品となっている。

とは言え前二作よりは多少平易な感じがしたかな。…まあ個人的には、まだシュッとした頃の沢田研二が観られてよかったなと。実は91年には前後して「妖怪ハンターヒルコ」も公開されており、俳優沢田としては充実した年だったのかも。
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2018.06.25

ドニエプル攻防決戦1941

観てみた、デニス・スコヴォゾウ監督映画。2009年公開。

第二次大戦中のソ連。反革命思想を疑われ拷問を受けていたある大佐も、ドイツ軍との戦いの激化に伴って前線への復帰が指示される。両軍は「ドニエプル川」を挟んで一進一退を繰り返す、激しい攻防を繰り広げていた。戦いの中彼は後に看護師となる女性・ソーヤや、捕虜とした独軍将校らと出逢い…という内容。

双方合わせて200万前後もの犠牲者を出し、独ソ戦でも最激戦と言われる「ドニエプル川の戦い」を描いた(旧ソ連邦)ベラルーシ映画。史実では1943年の事なので、いきなりどういう事?と思ってしまうけど…内容自体は大きなストーリーがあるでなく、終わりの見えない凄惨な戦いの断片をひたすら連ねていく感じ。

とは言え個人的には登場する車輌・火器・装備の種類が豊富な上、他では余り見ない(珍兵器的な)ものが散見されたので驚いた。…ドイツ軍のロケット兵器・ネーベルヴェルファーなんか、CG丸出しではあるもののすごい目立っとったわ。
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2018.06.23

ジャージー・ボーイズ

観てみた、クリント・イーストウッド監督映画。2014年公開。

米ニュージャージー州に生まれたフランキー・ヴァリは、十代の頃から音楽活動を行っていた。そんな彼の並外れた歌唱に惹かれた作曲家ボブ・ゴーディオが参加し、「フォー・シーズンズ」が結成される。彼らは次々にシングル・ヒットを飛ばしたものの、金銭の問題や家庭内不和といったトラブルが発生して…という内容。

現在も活動中?のボーカルグループ、「The Four Seasons」を題材にした音楽映画。元々は舞台作品だったものが、イーストウッド監督の手により映画化された。同監督は自作の主題歌を歌う程の音楽好きだが、音楽自体を題材にするのは「バード」以来?…体裁としてはそちらと同様、音楽伝記映画という感じ。

筆者実はよく知らずに観てたら、「シェリー」や「君の瞳に恋してる」等が次々に流れて、やっと実在のグループの映画だったんだなと。…ドラマ自体は苦労談みたいだけれど、やはり往年の名曲に浸る幸福感を得るべき作品じゃないかな。
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2018.06.22

ドクトル・ジバゴ

観てみた、デヴィッド・リーン監督映画。1965年公開。

第一次大戦。露軍の医師として働くジバゴは前線で、数年前のクリスマスにコマロフスキーという男に向けて発砲した、ラーラという女性と再会した。消息不明となった夫を捜す彼女にジバゴは惹かれるのだが、彼もまた妻子のある身だった。その後ロシア革命に伴う混乱の中、2人は離ればなれになって…という内容。

原作はボリス・パステルナークによる、ノーベル賞受賞作。ロシア革命批判とも受け取れる内容から、刊行は自国ではなくイタリア。しかも賞の授与はソ連当局からの圧力で辞退せざるを得なくなったという。…下手な創作よりもドラマチックな話だが、本作映画版も革命前後の激動とロシアの大地を背景に描いた大作。

少なくとも上記経緯を知っていると、ソ連外での製作や英語の台詞には納得出来る。「アラビアのロレンス」等、歴史物が得意なリーン監督らしいスケールに圧倒されるが…「逢びき」等のリーン監督という事もあって、不倫の話も得意だな。
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2018.06.20

ミーン・ストリート

観てみた、マーティン・スコセッシ監督映画。1973年公開。

ニューヨークに生まれたチャーリーは、自堕落な毎日を送っている。親友のジョニー・ボーイは更に輪を掛けた有様で、いつも複数の借金取りから追い立てられていた。そんな時叔父ジョバンニが、自身経営のレストランをチャーリーに任せる事に決める。だが彼によくない仲間との関係を切るよう迫り…という内容。

ロジャー・コーマン麾下で映画製作を行っていたスコセッシ監督が、メジャーに移り発表した作品。またジョニー・ボーイ役ロバート・デ・ニーロの演技力が、注目される切っ掛けとなった映画でもある。…冒頭から何ゆえ借金が返せないのか、のらりくらりと延々喋り続けるデ・ニーロには、一体何事かと。確かに面食らった。

公開が「ゴッドファーザー」の翌年だけあって、まさにそれ系の作品って感じだが(同監督作だと「グッドフェローズ」っぽい)…世間的評価は「タクシー・ドライバー」まで待つ事になるものの、独特のセンスで一貫している辺りはさすがだ。
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2018.06.18

岸辺の旅

観てみた。深津絵里主演、黒沢清監督映画。2015年公開。

3年前に夫が失踪し、今はピアノ講師の仕事に就く瑞希。ある夜突然彼女の前に夫・優介が姿を現したのだが、彼は自分を既にこの世の者ではないと言う。瑞希は夫の誘いで、彼が失踪していた間世話になったという人々を訪ねる旅に出る。そこでは様々な体験、そして意外な人との出逢いがあって…という内容。

湯本香樹実の小説を原作とする本作は、カンヌ映画祭のある視点部門で監督賞を獲得した。黒沢監督が同映画祭で栄誉に輝いたのは、本作で3度目になる訳だけど…最初に受賞した「回路」と同じく、本作も幽霊が登場する話ではある。

ただ本作がホラーとは異なるヒューマンドラマという事で、同じ題材を採り上げつつも全く違った料理の仕方をした辺りは成程と。…そうは思いつつもJホラーの旗手だった黒沢も変わったわ〜、なんて斜に構えた見方をしてしまったり。とは言え一瞬で廃墟化する新聞販売店の幻想シーンなどは、いい意味で黒沢らしい。
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2018.06.17

どぶ川学級

観てみた。山本亘主演、橘祐典監督映画。1972年公開。

大学生の須藤は、アルバイト先で争議只中にある組合に参加していた。そこで組合員の子供の家庭教師を任せられる事になるのだが、更に生徒は増え「どぶ川学級」と名付けられた無償の学習塾へと発展する。生徒達の学力は目に見えて向上したものの、高圧的な教師や子供自身の問題に直面し…という内容。

自身の体験を綴った須長茂夫の小説を原作に、資金カンパを基にした製作や自主配給・自主上映が行われた社会派映画。まあそういう作品だけに内容は至って真面目。だから筆者も普段鑑賞するような類の映画ではないのだが…今回観る気になったのは、大地丙太郎監督が想い出の作品として紹介していたから。

高校生だった同監督は本作にえらく感情移入したとの事。確かに小うるさい説教や問題提議一辺倒ではなく、ある種の清々しい達成感が得られる内容なのは確か。…児童達の生き生きとした描写も眩しい学園物として観てもいいかも。
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2018.06.16

アンナと過ごした4日間

観てみた、イエジー・スコリモフスキ監督映画。2008年公開。

病院の火葬場に勤め、祖母と2人暮らしている中年男・レオン。彼はある日釣りに出掛けた際、アンナという女性が暴行されている現場に遭遇してしまう。警察に通報する彼だが、犯行を疑われ逮捕されてしまった。数年後釈放されたレオンは彼女の身を案ずる余り、アンナの部屋へ忍び込む様になって…という内容。

スコリモフスキが1991年から17年のブランクを経て監督した作品。その間バートンやクローネンバーグの映画に俳優として出演していたそうなので、案外充実してたのかもしれん。本作はザックリと言えばストーカー男の映画なのだけれど…殆ど台詞のない進行や一方通行の懸想から、現代的な「孤独」を描いている。

そういや次作「エッセンシャル・キリング」も台詞無しだから、本作で気に入った手法なのかな。…まあ薄気味悪いと言えば薄気味悪いけど、男の在り様を無垢なる精神によるものとして描いているので、ちょっと微笑ましく感じられるかも。
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2018.06.14

中国女

観てみた。ジャン=リュック・ゴダール脚本、監督映画。1967年公開。

中国で文化大革命が進められていた頃。遠く離れたフランスでは女子大生・ヴェロニクを始めとする5人の若者達が、共同生活をする中で激しい政治的討論を交わしていた。そしてヴェロニクは、ある文化人の暗殺を提案するに至る。グループは割れて自殺者まで出したものの、遂に決行の日が訪れて…という内容。

ゴダール監督による「政治の時代」の作品(ニュース映画並に、時代性に敏感に反応していた事が判る)。毛沢東の事を歌詞に採り上げた「マオ・マオ」という主題歌が妙に耳に残るが…ちなみにYMOの同名曲は、本作から引用したもの。

引用と言えば本作の美術は原色で統一され、本の表紙などは全て「真っ赤」になっている。これは勿論思想的なアレを反映しているのだろうけれど…筆者が連想したのは「化物語」神原駿河の蔵書の表紙。まあそっちはいかがわしい本だったけど、背景に文章を配する手法も含め新房監督にも影響与えてそうな。
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2018.06.13

家路

観てみた、マノエル・ド・オリヴェイラ監督映画。2001年公開。

老名優・ヴァランスは、今日も舞台に上がっていた。ところが上演中、妻と娘夫婦が事故で命を落としたという悲報が届く。遺された孫・セルジュとの新たな生活が始まったものの、オファーのあったTVの仕事は彼の意にそぐわない内容。だが急遽映画の代役仕事が舞い込んで、撮影へと臨んだのだが…という内容。

106歳でこの世を去ったオリヴェイラ監督、93歳時の映画。生涯現役だった人だけにまだまだ若い時分…という気がしてしまうが、本作の内容も近親者の死や自らの衰えに戸惑う俳優を中心に、「老い」に向き合った作品となっている。

でもインタビューを見ると本作のテーマは、疲れ果てた俳優が自宅へと帰る場面から「胎内回帰」。そして俳優が受けた社会的抑圧から、「現代文明批判」へと話が飛んで目が点になった。…これ額面通り受け取っていいものか正直迷うけれど、何でもかんでも「老い」に結びつけるのは自分も否定したい所だしね。
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2018.06.11

ハドソン川の奇跡

観てみた。トム・ハンクス主演、クリント・イーストウッド監督映画。2016年公開。

2009年1月15日。飛行中のUSエアウェイズ1549便は突然のエンジン停止に見舞われ、危険な緊急着水を敢行。無事乗員155名全員の生還を果たした。機長のチェスリー・サレンバーガーは「ハドソン川の英雄」として一躍脚光を浴びたものの、国家運輸安全委員会からは厳しい事故の調査を受けて…という内容。

実際に起きた航空機事故を題材にした実話映画。本作では当時救助に当たった人々などに本人を起用する他、実際の事故を念入りに再現した映像に見応えがあった。…とは言え内容面の本筋は、不時着水の必然性を疑われた機長が最後に信頼を取り戻すという、名誉や誇りを回復する「再生」の物語なのでは。

これはおそらく(本編中でもさらりと触れられた)911の記憶からの、再生を謳ったものでもあるのだろう。…まあ個人的には機長が過去空軍のパイロット時代に搭乗した、シャークマウスF-4Eによる着陸シーンがカッコよかった。みたいな。
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2018.06.10

ロシュフォールの恋人たち

観てみた。ジャック・ドゥミ脚本、監督映画。1967年公開。

フランスの港町「ロシュフォール」で開かれる祭に合わせ、バイク芸を披露するべくエチアンヌとビルがやって来た。町にはソランジュとデルフィーヌという双子の姉妹が暮らしており、2人はいつの日か恋人に巡り会う事を夢見ていた。双子の前にはエチアンヌとビル以外にも、様々な男性が現れるのだが…という内容。

カトリーヌ・ドヌーヴ主演&ドゥミ監督という、「シェルブールの雨傘」コンビによるミュージカル映画。…なのだが全編の台詞を歌に置き換えたそちらとは違って、本作ではダンスを中心とした「ウエストサイド物語」風?の内容となっている。

でもそれが音楽もファッションも何もかも60年代フランスの最先端文化を反映し、今見ても「オシャレ!」と言いたくなる作品となっている。ただ逆に言うと繊細なドラマのあった「シェルブールの雨傘」とは違って、オシャレ以外何も無いんだけど。…とは言え観ていて何となく、幸せな気分になれればいいんじゃないかなと。
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2018.06.08

グランド・イリュージョン

観てみた、ルイ・レテリエ監督映画。2013年公開。

「アイ」を名乗る何者かに導かれて集まった、路上マジシャン4人。彼らはチーム「フォー・ホースメン」として、大掛かりなイリュージョンを次々成功させた。だがそれは現金の強奪と言った犯罪で、FBI捜査官ディランとインターポールのアルマに加え、マジックの専門家サディアスが捜査に当たる事になり…という内容。

Four HosemenってMetallicaの曲…というか、黙示録の四騎士か。で本作はマジシャンがすごいイリュージョンを見せる映画かと思ったら、マジシャンが泥棒をするまじっく快斗とかセイントテールみたいな話だった。だからそういう部分は結構面白かったんだけど、警察との追いかけっこになると急激になんか違う感が。

ビックリオチ?を用意してあるので、作り手的にはそういう辺りで驚かせたかったんだろうけど…結構そこもどうでもいい。キャラに裏がありそうと匂わせる反面掘り下げも出来なかった為、感情移入まで出来なくなってしまったのがちとな。
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2018.06.06

ラーメンガール

観てみた、ロバート・アラン・アッカーマン監督映画。2008年公開。

アメリカ人女性・アビーは恋人を追って日本にやって来たものの、関係は決裂し失意の中にあった。そんな時に出逢ったのが前住が経営するラーメン店で、彼女は日本語も判らない状態ながら弟子入りを願い出る。前住のラーメン修行は厳しい上理不尽にも感じられ、アビーは一旦は弟子を辞めたのだが…という内容。

伊丹監督の「タンポポ」へのオマージュだというハリウッド映画。同作で主役だった山崎努が出演しているだけでなく、全編日本ロケの上ほぼ日本人スタッフで撮影は行われたとの事。…まあオマージュと言えば西田敏行演じる前住のラーメンが醤油スープな辺りもそうかなって気がするけど、別に関係ないかもしれん。

ただ本作はラーメン作りにおける技術的な描写が省かれ、全部精神論に置き換えられているのが何かな。でも主テーマは米人女性のアイデンティティ探求なので、最終的に「自分らしさ」を貫いて成功する所からして、まあそんなもんかと。
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