2017.06.03

「Two」THREE MAN ARMY

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聴いてみた、イギリスのハードロック・バンド。1974年発表。

「スリー・マン・アーミー」はGun解散後、Gurvitz兄弟により結成されたグループ。1971年に1st、1973年には2nd。翌年本作である3rdアルバムをリリースした後解散した。メンバーはドラマーのみ一定しておらず、3rd制作時の布陣は、Paul Gurvitz(b,vo)、Adrian Gurvitz(g,vo)、及びTony Newman(ds)。

個人的に1stはずっと愛聴していたのに、そういや他のは聴いてなかったなと。本作3rdでも基本的な路線は一緒ながら、演奏に関しては相当にヘヴィ。Gurvitz兄弟のバンドは活動当時、残念ながら余りセールスには恵まれなかった模様だが…本作などは(ZEPやパープルみたいなS級とは言えずとも)どこに出しても恥ずかしくない、一線級の英ハードロックと言える内容なのは間違いない。

…「Gurvitz兄弟」とここまで書いて来たけれど、そう言えば今回買ったCDのライナーだと、弟Adrianの名字は「Curtis」となっていた。えっ、どういうこと?

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2017.06.02

「ブラボージョニーは今夜もハッピーエンド」KENZI

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聴いてみた、日本のパンクロック・バンド。1986年発表。

「ケンヂ」(vo.)は1964年に札幌市で生まれ、高校時代にはスマロ子というバンドで活動を開始する。上京し知名度を上げた後に、インディーズレーベルのシティロッカーよりリリースしたのが、1stアルバムである本作。その後「Kenzi & The Trips」と改名し、メジャー会社・クラウンよりデビューを飾る事となった。

当時発売されたレコードは即完売して入手困難になったそうで。今回購入したCDはインディーズ時代の音源を全て収録した「Deluxe Edition」。内容的にはビート・パンクと呼ばれるものだが、当時先端だったスターリンや…特にINUからの影響が感じられる(どの曲を聴いてても「インロウタキン♪」って言いそうな気が)。

でもそれに加えて、更に50'sテイストが採り入れられているのが面白い。80年代当時はリバイバル真っ盛りの中チェッカーズなんか流行っていた訳で…パンク以外のそうした同時代状況的な反映が、今となっては興味深いかもしれん。

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2017.05.01

「Struck down」YESTERDAY AND TODAY

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聴いてみた、アメリカのハードロック・バンド。1977年発表。

「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」は、Dave Meniketti(vo,g)を中心に1972年頃のオークランドにて活動を開始。Phil Kennemore(b)、Leonard Haze(dr)、Joey Alves(g)の布陣で、1976年に同名アルバムでデビューする。その後レーベル移籍に伴いヘヴィメタルバンド「Y&T」に転身し、活動の場を広げた。

本作は1978年にリリースされた2nd。今回聴いたCDはオリジナルが8曲なのに、Y&T時代の音源を11曲も収録している謎仕様。一聴した印象では少々地味かな。演奏自体はハードドライヴィンで勢いがあるんだけど…ボーカルがメインを張るのではなく、楽器を補佐するかの様に半歩引いた構成になっている。

Y&Tの曲と比較出来るので、割とその辺は明白。ボーカルパートの合間に速弾きギターソロが来るという、メタルにおける定型の曲構成に変化したって事でもあるんだな。とは言えマニアックながら、重量級の米産ハードロックが楽しめる。
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2017.04.30

「The Randy Rhoads years」QUIET RIOT

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聴いてみた、米ヘヴィメタル・バンドのコンピレーション盤。1993年発表。

「クワイェット・ライェット」は、Randy Rhoads(g)を中心に1973年結成。1978年には1st「静かなる暴動」と2nd「暴動に明日はない」の2枚を、日本盤のみでリリースするもその後一旦解散。1983年にはKevin DuBrow(vo)により再編成され、アルバム「Metal Health」で遂に世界的な成功を物にする事となる。

本作は1982年に悲劇的な飛行機事故でこの世を去った、Randy Rhoads在籍時の音源を収録したもの。…同バンドの音楽性自体は(再結成後と殆ど変わらない)陽性のハードロックという感じで、彼を今も伝説的ギタリストとして語り継がせている、Ozzy Osbourne Bandでの神秘的な印象とは少々違っている。

とは言え、貴重な演奏には違いないので(1st,2ndどちらも未だにCD化されていない…)Rhoadsに関心がある人なら、聴いておいて損はないんじゃないかなあ。Sladeならぬ、Small Facesのカバーをやっている辺りも仲々興味深い。
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2017.04.29

「士郎正宗選曲による音楽の世界 “人類のためのレクィエム”」V.A.

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聴いてみた、日本の漫画家によるクラシック選曲集。1995年発表。

「士郎正宗」は1961年神戸に生まれ、学生時代より同人誌にて漫画の執筆を始める。1985年には描き下ろし単行本という形で、青心社より「アップルシード」を刊行しデビューを飾る。その後も日本的サイバーパンクを決定付けた「攻殻機動隊」を始めとして、SF漫画の分野で世界をリードする作品を発表し続けた。

本作はイラストレーターが選曲するクラシック音楽というシリーズの1枚で、士郎本人は「宗教曲」を採り上げると共にジャケット等にイラストを寄稿している。ヘンデルやバッハの作品から、高揚感のある楽曲を中心にセレクトしたとの事。

選者はこうした曲を聴きつつ作業しているとの事で一ファンとしては興味深いが、個人的にはクラシックの門外漢という事もあって、宗教音楽の入門編としても有り難い内容になっている。まあ自分みたいに自堕落な人間が絵を描く時のBGMにしたら、高潔すぎて作業する手が止まってしまいそうな気はしたかなあ…

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2017.03.26

「ベスト」トランザム

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聴いてみた、日本のロックバンドのベスト・アルバム。2005年発表。

「トランザム」は、チト河内(dr)を中心に1973年結成。翌年アルバム「トランザム」でのデビューより、ドラマやTVCMに多くの楽曲を提供する事になる。その後は河内の離脱に伴い、活動は高橋伸明(vo)により引き継がれて現在に至る。

このバンドの曲で特に有名なのが、恐らく1977年〜79年にかけて担当したコカコーラのCMソング(TVドラマ「俺たちの」シリーズの音楽も代表作だが、インストのみで歌は中村雅俊のだけなんだな)。どの曲も当時のキャッチコピー「Come On In」と、「さわやか」ってフレーズが入っていて思わず笑ってしまった。

でもまあ本作最大の名曲は「地球の仲間」じゃないかなと。こちらは国際障害者年テーマソングで、当時NHKでよく流れていたから覚えている人も多いと思うけれど…個人的には同時期に行われた校内合唱大会で、うちのクラスで採り上げたのがこの曲だった事もあって印象深い。ああ井上忠夫作曲なのか、流石だ。
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2017.03.23

「Happy ending」DOGSTAR

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聴いてみた、アメリカのグランジ/オルタナ・バンド。2000年発表。

「ドッグスター」は1991年、お互いに俳優であるKeanu Reeves(b)と、Robert Mailhouse(dr)が意気投合した事からスタート。その後Bret Domrose(g)を加え2枚のアルバムを制作し、数々のフェスティバルでの演奏や2002年の来日公演を行った後解散した。尚現在Reevesは、音楽活動自体停止している。

本作は2ndアルバムにして最終作。内容はグランジやインディー系ギターロックといった感じだけど、これといった特徴が無いのも正直なところ。…まあ殆どの曲はDomroseが手掛けており(Carpentersでお馴染みのSuperstarのカバーも収録されているが)、キアヌにどの程度主導権があったのかはよく判らない。

案外控えめなベース演奏は、キアヌらしいと言えばらしい。…とは言え俳優さんのお遊びバンド、という風に批判される事も無い程度には本格的なのも確か。ただそのせい?で、中途半端な立ち位置に終わってしまったのも致し方無しか。
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2017.03.22

「The electric banana sessions (1967-1969)」THE PRETTY THINGS

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聴いてみた、英ロックバンドのコンピレーション・アルバム。2011年発表。

「ザ・プリティ・シングス」は、初期のThe Rolling Stonesに参加していたDIck Taylor(g)を中心に1963年結成。同年に英ガレージの筆頭作である1st「The Pretty Things」、1968年にはロックオペラの先駆けとなる「S.F.Sollow」をリリースするも、活動には困難を極めた。それでも現在も尚存続中の重鎮。

そんな彼らが活動資金を稼ぐ為?に、「The Electric Banana」なる変名で制作した音源をまとめたのが本作。…どうも彼らはこの当時不道徳なバンドとして世間から徹底的に忌避されていた様で、それも止むを得ない話だったのかも。

でも演奏自体は本家プリティーズとそこまで変わらない上、本作のTrack.3が英ドラマ「ドクター・フー」の主題歌として起用されたらしいのだから、どっちが表か裏かわからんな。…ただし本作は28曲収録のうち半分くらいは、ボーカルトラックだけを抜いたカラオケ音源なのがちと。まあそれでも充分に聴き応えがあるよ。
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2017.03.21

「Live at the Hollywood bowl」THE BEATLES

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聴いてみた、英ロック・バンドのライブアルバム。1977年発表。

解散後にリリースされた、ビートルズ唯一のライブ盤である本作。LAにある野外音楽ステージ「ハリウッド・ボウル」で、1964年8月23日と1965年8月30日に録音した音源が収録されている。当時は録音機材が未発達だった上に、大き過ぎる聴衆の叫び声が終始鳴り響いている為、余り高い評価はされなかったが…

2016年に新たに4曲を加えたリマスター版が発売された。これまでずっとCD化が見送られて来た作品だが、ビートルズのドキュメンタリー映画「EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years」公開に合わせリニューアルされた模様。

筆者旧版を聴いたのは相当前だからよく覚えてないけど、実際音質が向上して(当時のひどい録音状況からしたら)充分鑑賞に堪える内容になっている。ただ旧版が音質的に聴く気にならなかったのとは反対に、新版は余りにも騒々しく、聴き疲れしてしまって聴く気にならんな。とは言え、貴重な作品には違いない。

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2017.02.06

「Antologia 1982‐1988」WRETCHED

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聴いてみた、イタリアのパンク・バンドのコンピレーション盤。2016年発表。

「レッチド」は1980年のミラノで、Gianmario(vo)、Fabietto(b)を中心に結成。1982年には Indigestiとの‎スプリットEPで、初の音源リリースをする。その後もメンバーチェンジを経つつ、単独で7”を4枚とLPを1枚を制作するも、1988年に解散してしまう。尚モットーは「Chaos, non Musica(混沌、音楽に非ず)」。

本作は同バンドの全リリース音源に、ライブやデモを加えたCD2枚組コンピアルバム。…伊ハードコアバンドとしては日本で最も知名度があるとの事で、筆者も名前だけは知っていた。まあこうして手軽に作品が入手出来るのは有難い。

タイプ的には荒々しいDischarge系で、6年の活動期間中でもそこは一貫している。とは言え徐々に録音や演奏が整理され技術的にも向上はしていくので、多少好みは分かれそう。個人的には初期のロウでダーティな方が好きかな。…プログレで馴染んだ伊語が、ハードコアボーカルで崩壊するのは仲々に衝撃的。
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2017.02.04

「Drop dead ‐ 30th anniversary edition」SIEGE

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聴いてみた、米ハードコア・バンドのコンピレーション盤。2015年発表。

「シージ」は80年代前半のボストンで結成されたものの、活動当時はデモテープ「Drop Dead」(1984年)を唯一の作品として、アルバムをリリースする事はなかった。だがその後1989年のOff The Disk Recordsによる7”での再発を皮切りに、幾度となくリイシューを重ねる事でその伝説を世界に広げていった。

本作はそちらのデモテープ音源や、Pusmort Recordsのオムニバス「Cleanse The Bacteria」への提供曲。2006年のDeep Six Recordsによる12”での再発の際に追加された、84年録音のセッションからのボーナストラック。更に同セッションより未発表1曲を加えた、全13曲の「30周年記念版」となっている。

甚だややこしいけど、まあ要は本作だけ持っていればだいたいOKという事。…既存曲もリマスターが施されて音質が(気持ち)向上したのに加え、セッション音源に関しては筆者今回初めて聴いた事もあって、改めて圧倒されてしまったな。
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2017.02.03

「(same)」TYPHUS

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聴いてみた、日本のパンク・バンドのコンピレーション盤。2016年発表。

「チフス」は1980年の秋に、シン(b)、イズミ(vo)らにより結成された。翌年の1月には遠藤ミチロウのレーベル、Political Recordsよりソノシート作「Typhus」をリリース。「法定伝染GIG」というシリーズイベントを続けるも、イズミの脱退もあって解散する。その後のシンの活動は、Gauzeの結成により引き継がれた。

日本のハードコア・パンクの草分け的存在と言われる彼らの唯一の作品であるソノシートと、リハーサルやライブの音源を集めたコンピアルバム。本作に収録されているのは半年にも満たない期間ながら、UK Subs的な後期型パンクからハードコアとして完成する、急激な演奏の変遷が記録されているのが興味深い。

勿論Gauzeへと繋がる音楽性だが、イズミがその後参加するあぶらだこや(当時としては本流ではない)山崎春美のガセネタにも近い感覚があるのは面白い。…そういや日本のパンクは、「菌」の名前を付けてそうってイメージの元だね。
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2017.02.02

「Cosmic child」白井貴子 & CRAZY BOYS

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聴いてみた、日本の女性ボーカリストのバンドアルバム。1987年発表。

「白井貴子」は1981年にソロ歌手としてデビューし「Chance!」等のヒット曲に恵まれるものの、その後「クレイジー・ボーイズ」を率いてロック方面へと転身する。5枚のアルバムを制作した後再びソロへと戻るが、2006年に再始動した。

本作は彼らの4thアルバム。CD2枚組でそれぞれが「Sun」「Moon」と題された、コンセプト作となっている(BeatlesのWhite Albumを連想した)。…Sunは同時代J-Popの女性アーティストとの共通点があれこれ窺えるのが面白いけど、個人的にはMoonのダウナーでメランコリックな内容の方が興味深く聴けた。

特に出色なのはタイトル曲「Cosmic Child」なのだが…これはOVA「ガルフォース2」の主題歌として当時から好きだったので、今回改めて聴きたくなったという次第。ガルフォースの方も2が最高傑作として仲間内では評価されて来たのは、この曲あっての事だよなあと改めて。とは言えアルバムとしても良いね、これ。
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2016.12.23

「タモリ3 ‐戦後日本歌謡史‐」タモリ

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聴いてみた、日本のコメディアンによる音楽アルバム。1981年発表。

「タモリ」は1945年福岡県に生まれ、赤塚不二夫に見出された事から芸能界デビューする。その後長寿番組「笑っていいとも!」の司会を務め、国民的な人気を博す。31年続いた同番組終了後の現在も、精力的に活動を続けている。

タモリは音楽アルバムも数枚制作しており、初期の「密室宴会芸」と呼ばれた芸風を記録している。本作である3rdでは、終戦直後の流行歌から発表当時のヒットソングまでを網羅しパロディ化した。…ところが著作権絡みの懸念から一旦は発売を中止、その後限定販売されたものの現在までCD化が見送られている。

その発売中止の際朝日新聞では二面に渡って記事にしており、筆者はそれで知っていた。結局子供だったからレコードを買いはしなかったけど…今回35年を経て漸く聴いたという次第。タモリの前2作がモンティパイソンのレコードなら、本作はRutlesの方法論を援用したという感じか。今聴いても実に面白い。

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2016.12.22

「Target」MARINO

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聴いてみた、日本のヘヴィメタル/ハードロック・バンド。1984年発表。

「マリノ」は、「魔里乃」の名前で吉田隆(vo)により70年代末の関西で結成。デモテープを数本制作してから、大谷令文(g)が加入する。オムニバス「Battle Of Metal」に参加し、知名度を上げた後にメジャーから発表したのが本作1st。その後アルバム3枚を発売するも1986年に解散した(尚2002年に再結成)。

筆者このバンドは確か、ヤングギター誌で知ったはず(タブ譜目当てで一時期買ってたのさ)。当時から大谷Ravenが凄いという評判は知っていたものの、結局聴かず終いだった。で今回30年を経て聴いた印象は…まさに「ジャパメタ」。

でもスピードチューンでIron Maiden辺りの影響が窺えるのは、個人的には仲々面白い。ただ同世代のバンドと比較すると少々地味なのも確かで、今一歩ブレイクにまで及ばなかったのも宜なるかな。…とは言え仲々に渋好みな存在ではあるので、ジャパメタのこっ恥ずかしさが苦手な人は聴いてみてもいいかも?
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2016.04.08

「Crass : Semi-detached Video collages 1978-1984」GEE VAUCHER

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見てみた、イギリスのアナーコパンク・バンドの映像集。2001年発表。

本作はレコード・ジャケット等のデザインを始めとする、「クラス」のビジュアル面を担当していた「ジー・ヴァウチャー」によるコラージュ映像集。…2001年にVHSビデオの形でリリースされたものだが、この度DVDとして日本発売された。

当時Crassが行ったライブ演奏の背後に流す為に作られたとの事で、内容は社会的メッセージを込めた映像を反復的に編集したもの。戦争や暴動といった不穏な記録フィルムを、白黒テレビに映したものを更に撮影したという荒々しい作品で、同バンドのジャケット等から抱くイメージそのままの動画版といった感覚。

まあライブと一体になってこそという印象もあるけれど、イメージビデオ的に見る事も出来るので、これはこれで貴重な作品なのは間違いない。と言うか「Yes Sir,I Will」みたいな、長い上にカオティックで複雑な曲もライブでやってたんだな…というのが改めて考えると驚き。歌詞全訳も載っているのも地味に有り難い。

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2013.12.19

「Time out」THE DAVE BRUBECK QUARTET

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聴いてみた、アメリカのジャズ・ピアニストのリーダー作。1959年発表。

「デイヴ・ブルーベック」は1920年カリフォルニアで生まれ、母親からクラシック演奏の指導を受けた。軍ではバンド活動を行い、除隊後には復学した大学でArnold Schönbergに師事した。その後1949年には初のジャズアルバムを録音し、米ウェストコースト・ジャズを代表するピアニストとして活動を続けた。2012年没。

本作にはCM等でお馴染みな、超の付く有名曲「Take Five」が収録されている彼の代表盤。参加メンバーはBrubeckを始め、彼と長年に渡りパートナーを組んだPaul Desmond(as)に加え、Gene Wright(b)、Joe Morello(dr)の布陣。

本作は定番中の定番として知られるが、演奏面での特徴は変拍子を大々的に採り入れているところ。「Take Five」などは耳馴染みの良さもあって殆ど意識されないけれど、時には「チェンバーロック?」と思ってしまう様な場面も。…Schönbergとは意見対立したそうだけど、ジャズの現代音楽アプローチとして面白いね。
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2013.12.18

「(same)」MAD RIVER

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聴いてみた、アメリカのサイケデリックロック・バンド。1968年発表。

「マッド・リヴァー」は、オハイオ州に流れる河から名前を採り1966年に結成。翌年カリフォルニアに活動の拠点を移して、Capitol Recordsとの契約に成功する。 短期間の活動の後1969年に解散してしまうものの、7”とLPを各2枚残した。

本作は彼らの1stアルバムで、メンバーはGregory Leroy Dewey(dr)、Rick Bochner(vo,g)、Thomas Manning(b)、Lawrence Hammond(vo,g,b他)、David Robinson(g)という布陣。…音楽性は一言でいえばサイケだが、ガレージ的勢いにアートロックやハードロックの要素が掛け合わさった個性的なもの。

筆者最近はもう正直米サイケには興味を失いかけていたんだけど、これは相当凄いね。やたらに落ち着きが無くて騒々しく、その上複雑にして怨念が籠もったかの様な演奏は(妙な言い方だが)逆に辺境にいそうな感じだなと。…ただ辺境といえば「現地音楽との交配」が聴き所だが、その方向性は次作へと持ち越される。

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2013.12.17

「The hangman's beautiful daughter」THE INCREDIBLE STRING BAND

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聴いてみた、スコットランドのサイケ/アシッドフォーク・バンド。1968年発表。

「ザ・インクレディブル・ストリング・バンド」は、Robin Williamson(g,p他)とMike Heron(vo他)を中心に、1963年のエジンバラで結成。1966年にグループ名と同題のアルバムをリリースして以来、独自の音楽性で世界的に知られる様になる。一時の休止を挟みつつ近年も活動を続ける、英国フォークを代表する存在。

本作は彼らの代表盤とされる3rdアルバム。…同時期イギリスで誕生した「電化トラッド」の一翼を担うグループと見做される事が多いのだが、本作では電気楽器よりシタールやハープシコード、ダルシマーといった民族・古楽器の響きを採り入れた演奏が特徴的。それらにより、サイケデリックな雰囲気を醸し出している。

筆者も同バンドのアルバムは以前何枚か聴いているけれど、そちらと比較してもかなり先鋭的な作風。でもアシッドと言っても病的な雰囲気は無く、どちらかと言うと異国への憧憬を瞑想的精神状態で音楽として形作った感じ。こりゃすごい。

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2013.12.16

「On air : Live at the BBC vol.2」THE BEATLES

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聴いてみた、イギリスのロック・バンド。2013年発表。

「ザ・ビートルズ」は英国のラジオ放送局BBCに、多くのスタジオライブ演奏の録音を残しており、それらの音源を編集したアルバムが「Live at the BBC」(1994年)。そしてそちらに続いてリリースされたのが、本作であるところの第2集。

内容的にはお馴染みのナンバーを中心に、初期の勢いのある演奏が楽しめる作品となっている。…ざっと聴いてみてアルバム収録のバージョンと比較すると、ライブらしく全体的にアップテンポな印象はある。でもきちんと聴き較べないと違いが楽しめない(個人的には)という意味では、やはり上級者向けなんだろうな。

それより驚いたのが、ラジオ番組での「トーク」部分の収録時間の長さ。正直英語は殆ど判らないので、これアルバムを通して繰り返し聴くのはつらいなと。…筆者が今回購入したのはEU盤で、曲解説を読む為にレココレ誌も併せて買ったんだけど、トークの概要があれば良かったのに(国内盤解説にはあったのかな?)。
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