2018.02.14

「Magický hlas rebelky」MARTA KUBIŠOVÁ

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聴いてみた、チェコの女性シンガーのコンピレーション盤。2014年発表。

「マルタ・クビショヴァー」は1942年チェスケー・ブジェヨヴィツェで生まれ、1963年より歌手としての活動を始める。同国内で発生した「プラハの春」、それに伴うワルシャワ条約機構軍の軍事侵攻の際に象徴的な役割を果たし、国民的存在にまでなった。その後の東欧自由化を経て、現在でも歌い続けているとの事。

本作はそうした彼女の半生を採り上げた、本国製作ドキュメンタリーのサントラ・アルバム。彼女の作品の数々を60年代の代表曲から、本作用?最新曲までを収録している。…Kubišováの曲で最も知られるのが、実はBeatles「Hey Jude」のカバー。上記の抵抗運動では、人々の心の支えとなったとも言われている。

そういう話を筆者NHKの番組で知り感動して音源が欲しかったんだけど、案外無かったんだよねえ。漸く手に入ってよかった。…アルバム全体としてもドスの効いた声で歌われる辺境60'sポップスという辺りは、仲々に興味深く聴けた。
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2018.02.13

「Good singin' good playin'」GRAND FUNK RAILROAD

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聴いてみた、アメリカのハードロック・バンド。1976年発表。

「グランド・ファンク・レイルロード」は、同じグループで活動していたMark Farner(vo,g)とDon Brewer(dr)に、Mel Schacher(b)を加えて結成。1969年にアルバム「On Time」でデビューする。その後は米国を代表するハードロック・バンドとして、日本をはじめ世界的にも人気を博し、現在でも尚活動中である。

本作は彼らの11枚目のアルバムだが、流石に人気に翳りが訪れていた時期であって、それを払拭するべくプロデューサーにFrank Zappaを迎え製作された。ところがアルバム完成直後に解散、5年後の復活まで沈黙する事になる。

内容はザッパが絡んだだけあって、初期のシンプルな楽曲とは違い様々な手練手管が投入されているのが面白い。まあ(Janik Top在籍時のMagmaみたいに)ベースの音がでかい「Live Album」が個人的には好きかな…でも代表作と呼べないまでも異色作として水準は高く、面白く聴ける盤なのは間違い無い。
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2018.02.11

「Rrröööaaarrr」VOIVOD

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聴いてみた、カナダのスラッシュメタル・バンド。1986年発表。

「ヴォイヴォド」は1982年、ケベック州ジョンキーレでSnake(vo.)、Piggy(g)、Blacky(b)、Away(dr)というメンバーにより結成。1984年には1stアルバム「War And Pain」でデビューした。一時期は元MetallicaのJason Newstedが参加。また2005年のPiggy逝去等、変動を経ながら現在も活動継続中。

本作は彼らの2ndアルバムで、移籍先のNoise Recordsよりリリースされた。内容は後に変貌を遂げるプログレッシヴなアプローチとは異なる、初期の同バンドらしいスラッシュサウンド。でもそれがとことんまで突き詰められており、バーバリックでカオティック…ジャケットの戦車を連想させる、まるで地響きの如き演奏。

ハードコアパンク的とも評されるが、ストップ&ゴーやトリッキーなリフを用いた一癖ある複雑な楽曲は、その後への展開を予感させる。でもプログレと言うよりは混沌そのもの。呆れる様な狂乱振りは、今聴いても圧倒されてしまうのでは。

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2018.02.10

「(same)」BROKEN BONES

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聴いてみた、英ハードコアパンク・バンドのコンピレーション盤。2016年発表。

「ブロゥクン・ボゥンズ」はDischargeを脱退した双子の兄弟、Anthony “Bones” Roberts(g)とTerence “Tezz” Roberts(b)により1983年結成。同年にはシングル「Decapitated」にてデビューを果たす。その後もTezzの離脱(現在は復帰)や数度に渡るメンバーチェンジを経ながらも、今もなお活動中である。

本作は「Dem Bones」「Bonecrusher」「F.O.A.D」の3枚の初期スタジオアルバムと、シングルやライブを3枚のCDに収めたアンソロジー。…いずれも1983年から1987年頃の音源なので、80年代英国ハードコアの神髄が楽しめる。

後々音楽性はメタルへの接近を見せる様だが、本作の時点ではメンバーの出身通りDischarge直系の演奏(まあDischargeも変なメタルになるけど)。本家に較べると多少シリアス感は薄れたものの、緩急もへったくれも無い一直線振りが潔い。まあ個人的には、ライブ音源でのガレージ的ラフさが面白かったかな。
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2018.02.09

「アジアの逆襲」石井聰亙&バチラス・アーミー・プロジェクト

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聴いてみた、日本のポストパンク/ロック・プロジェクト。1983年発表。

かねてよりロック音楽と関わりの深かった映画監督「石井聰亙」(vo.)により結成されたグループが、「Bacillus Army Project‎」。メンバーは花田裕之(g)、下山淳(g)、井上富雄(b)、池畑潤二(dr)というThe Roostersのメンバーが中心となって演奏した他に、何故か小林克也もナレーション等で参加している。

(前回から続く)映画「アジアの逆襲」の劇中音楽は、同監督自身作詞やボーカルまで担当したバンドで当たっているのだから。…本作はそちらの映画のサウンドトラックとしてリリースされたものだが、「ロック」アルバムと呼んでいい内容。

実際出来としては(バックのお陰?)映画監督の副業にしてはしっかりしたもので、石井のボーカルも仲々サマになってる。ただ雰囲気も歌詞も、やけにスターリンを連想させるのが微笑ましい。まあ「爆裂都市」に起用した事からして相当好きだったのだろうな。…その分逆に、Roosters好きは面白くないみたいだけど。
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2017.12.09

「Letters home」NEWS FROM BABEL

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聴いてみた、イギリスのアヴァン/プログレ・バンド。1986年発表。

Art Bears解散後のChris Cutler(dr)とDagmar Krause(vo)に、Lindsay Cooper(sax他)とZeena Parkins(harp)を加える形で結成したのが「ニューズ・フロム・ベイブル」。1984年に1stの「Work Resumed on the Tower」、1986年にもアルバムをリリースするものの、同年には解散してしまった。

本作はKrauseの脱退後(ゲストとしては参加している)に制作された2nd。…前作はHenry Cow、Art Bearsからの流れをそのまま汲んだ、まるで現代音楽の歌曲みたいに晦渋な作品だった。対して本作はゲストボーカルRobert Wyattの雰囲気そのままに、何だかカンタベリーロックまで逆行したかの様な感じが。

Aksak Maboul風のユーモアやサロンミュージック感が採り入れられていて、Art Bearsや前作までとはかなり違う印象だけれど…まあいわゆる「レコメン系」の音楽が聴きたいのであれば、多分こちらの方が向いているんじゃないかな。

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2017.12.08

「20 greatest hits」GARY GLITTER

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聴いてみた、イギリスのロック・ミュージシャンのベスト盤。1993年発表。

「ゲイリー・グリッター」(vo.)は1944年英国生まれ。早くから歌手としてステージに立ち、15歳の時に初のシングルをリリースする。1970年代には「グラムロック」を代表するミュージシャンとして、大きな成功を得た。ところがその後、児童ポルノの所持や性的虐待といった数度に渡る有罪判決を受けて、現在も服役中。

日本での知名度こそ今一つという感じながら、英本国ではグラムに「グリッターロック」という別称がある程の浸透度がある。ただそれも、数々の犯罪で台無しになってしまったけれど…音楽性としては同じジャンルのDavid BowieやT-Rex等の尖ったスタイルに較べると、平易でポップな親しみやすい楽曲が中心。

少々野卑なBay City Rollersとでもいった感じか。どの曲も良いメロディが揃っていて楽しく聴けるだけに勿体ない(YesなんちゃらNoタッチ)。…個人的には本作のリリース元が、サイケ再発でお馴染みのRepertoireというのが面白い。
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2017.12.07

「Fifth dimension」THE BYRDS

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聴いてみた、アメリカのウエストコースト・ロックバンド。1966年発表。

「ザ・バーズ」は1964年のL.A.で、Roger McGuinn(g)、David Crosby(g)らにより結成。翌年にはBob Dylanの曲をカバーしたシングル「Mr. Tambourine Man」の大ヒットにより、一躍西海岸ロックの代表的存在となる。その後もメンバーチェンジや音楽的な変遷を経つつも活動を続けたが、1973年に解散した。

本作は彼らの3枚目のアルバム。デビュー作で「フォークロック」というジャンルを打ち立てた彼らが、収録曲「Eight Miles High」を始めとする「サイケデリックロック」へと変化を遂げた作品。世界的に見てもサイケの先駆けとなった楽曲と言われており、同ジャンルの愛好家としては避けて通れない偉大なアルバム。

同バンドは数枚サイケアルバムを制作し(その後カントリーロックに変化)そのどれもいいんだけど…最初の本作が模索期という事もあってか、最も飛び道具的演奏や音作りで面白い。Dyranじゃないけど、「Hey Joe」のカバーもイカす。
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2017.12.05

「Odessey and oracle」THE ZOMBIES

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聴いてみた、イギリスのサイケポップ/ロック・バンド。1968年発表。

「ザ・ゾンビーズ」はRod Argent(key)を中心に1962年結成。1964年に発表した1stシングル「She's Not There」で、早くもヒットを飛ばす。1968年にはアルバム「Odessey And Oracle」を製作するも、リリースを前にバンドは解散してしまう。その後散発的な再結成を繰り返し、2015年には来日公演も行った。

このバンドはシングル「Time Of The Season」でよく知られており、その曲を収録した(燃えよドラゴンみたいな)本作「Odessey And Oracle」は、名盤として長らく親しまれている。…ただ個人的には、正直余りピンと来なかったかなあ。

無論大変に優れた作品なのは間違いないのだが、本作はサイケポップというか多分「ソフトロック」的な感性の持ち主の方が気に入るんじゃないかな(まあ非オサレの筆者は違うわな)。個人的には「ふたりのシーズン」でのビザール感なんか面白いのだけれど…あれだけでアルバム1枚やられても、なんだか気持悪そう。
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2017.12.04

「(same)」BAKER GURVITZ ARMY

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聴いてみた、イギリスのハードロック・バンド。1974年発表。

「ベイカー・ガーヴィッツ・アーミー」は1974年に元CreamのGinger Baker(dr)及び、元Gun,Three Man ArmyのAdrian Gurvitz(g,vo)とPaul Gurvitz(b)兄弟により結成される。同年には1st作をリリースし、翌年翌々年にもアルバムを制作するも、彼らのマネージャーの死を切っ掛けに解散してしまった。

本作は彼らの1stアルバム。バンド名の最初にBakerとあるものの「Army」と名付けられた通り、ほぼThree Man Armyから引き続いた音楽性を持っている。それでもBakerのドラムプレイが大々的にフィーチャーされていて、インタープレイ中心のインストゥルメンタル的曲構成へと、変化している辺りが聴き所だろう。

とは言え全体的にメロディーが良く、聴いていて充実感があるのは素晴らしい。まあ個人的にGurvitz兄弟は好きなので、大物メンバーの加入でブレイク…と行かなかったのは残念だけれど、こういう作品を残してくれたのは嬉しいねえ。
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2017.07.26

「(same)」SHESHET

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聴いてみた、イスラエルのプログレッシヴロック・バンド。1977年発表。

「シェシェットゥ」(現地語表記:ששת)は1977年、No Names解散後のShem-Tov Leviにより結成。女性ボーカリストYehudit Raitsを始めとする若手演奏家を集め、同年アルバムを発表する。その後も新作録音を行ったものの、未発表に終わった。現在ではイスラエルロックの名作として評価されているとの事。

本作は彼ら唯一の作品であるところのアルバム。当グループは「イスラエルのHatfield & The North」と評される事が多い様だが…実際それで9割方音楽性を言い表してしまっている気がする。個人的にはそれに加えて(女性vo.の印象もあって)ボサノヴァ辺りのブラジル音楽の雰囲気を加えた様な感じがした。

現在流通している2枚組CDには、幻の2ndアルバム用音源も収録されており聴きもの。多少ジャズロック要素が強められていて、個人的にはこっちの方向性の方が好きかな。…まあイスラエルにも色々面白い音楽があるもんだねえ。
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2017.07.24

「(same)」NO NAMES

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聴いてた、イスラエルのプログレッシヴロック・バンド。1975年発表。

「ノー・ネイムズ」(現地語表記:קצת אחרת)は、女性シンガーNurit Galronのバックバンドとして1974年に結成され、その後独立。Shem-Tov Levi(fl,p,vo)、Shlomo Gronich(key,vo)、Shlomo Ydov(g,b,vo)という、イスラエルの音楽シーンで活躍する事になるメンバーでアルバム1枚を制作し、解散した。

「イスラエル No.1プログレ・バンド」とも言われる彼らの唯一のアルバムが本作で、内容的には一聴するとかなりイタリアンロックと近い印象。ただ当時同国の音楽流通事情がよく判らなくて…地理的にイタリアは勿論近いんだけど、PFMの英語版が1973年発売なのでそっちの方が確実に入手出来たかもしれん。

実際のところ似ていると言っても、伊バンドの情熱的な演奏と比較すると「気怠さ」の様なものが感じられる。…これは中東戦争後の国内的な疲弊が反映しているという話もあって、音楽一つ取っても国や時代それぞれの事情が興味深い。
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2017.07.23

「Poogy tales」KAVERET

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聴いてみた、イスラエルのプログレッシヴロック・バンド。1973年発表。

「クヴェリット」(現地語表記:כוורת)は1973年、徴兵により所属していた軍内で顔を合わせたメンバーにより結成。同年アルバムをリリースし、イスラエル国内で空前のヒットとなった。その後もアルバム2枚を制作、同国ポップス/ロックにおける勃興の立役者とも言える存在にまでなったものの、1976年に解散した。

本作はその彼らによる1stアルバム。ヘブライ語を用いた歌唱ながら、英国のポップスやロックの要素を絶妙に採り入れた、高水準の演奏に驚いた。よく引き合いに出されるのはThe Beatles的なポップセンスや、カンタベリーロックを思わせるユーモア感だと思うけど…独特のブレンド具合が個性になっていると思う。

まあイスラエル自体が若い国だからか、辺境でよく見られる現地伝統音楽との融合というのとは違うんだけど。恐らく同国で生まれた初めての世代が更地の状態から作った音楽がこれなのだと考えると、また逆に感慨深いものがある。
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2017.07.22

「(same)」ATTILA

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聴いてみた、アメリカのハードロック・デュオ。1970年発表。

「アッティラ」は、バンドThe Hasslesで活動していたWilliam Joel(vo,key)とJonathan Small(dr)により、1969年のNYにて結成される。翌1970年には唯一の作品となる本作アルバムをリリースするも、程なく解散してしまった。

そのJoelというのが、後に数々の世界的ヒットを飛ばす事になる、ピアノマンことBilly Joel。…本作ではエフェクターで歪めた音色を武器に、(ハモンドオルガンマンとして)アートロック/ハードロック的楽曲でグイグイ押しまくる。たった2人での演奏ながら、それを感じさせない多彩なアイデアやエネルギッシュさがある。

ただ批評家からの評判はすこぶる悪いのだが…まあそれは後のJoelの活動を知った上での違和感だろうし、そちらに対する高評価の裏返しじゃないかな。個人的には珍品アルバムとして間違いなく楽しめたし、Blue Öyster Cultより前にGodzillaって曲をやったバンドがいたって事からして結構な発見だった。
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2017.06.03

「Two」THREE MAN ARMY

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聴いてみた、イギリスのハードロック・バンド。1974年発表。

「スリー・マン・アーミー」はGun解散後、Gurvitz兄弟により結成されたグループ。1971年に1st、1973年には2nd。翌年本作である3rdアルバムをリリースした後解散した。メンバーはドラマーのみ一定しておらず、3rd制作時の布陣は、Paul Gurvitz(b,vo)、Adrian Gurvitz(g,vo)、及びTony Newman(ds)。

個人的に1stはずっと愛聴していたのに、そういや他のは聴いてなかったなと。本作3rdでも基本的な路線は一緒ながら、演奏に関しては相当にヘヴィ。Gurvitz兄弟のバンドは活動当時、残念ながら余りセールスには恵まれなかった模様だが…本作などは(ZEPやパープルみたいなS級とは言えずとも)どこに出しても恥ずかしくない、一線級の英ハードロックと言える内容なのは間違いない。

…「Gurvitz兄弟」とここまで書いて来たけれど、そう言えば今回買ったCDのライナーだと、弟Adrianの名字は「Curtis」となっていた。えっ、どういうこと?

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2017.06.02

「ブラボージョニーは今夜もハッピーエンド」KENZI

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聴いてみた、日本のパンクロック・バンド。1986年発表。

「ケンヂ」(vo.)は1964年に札幌市で生まれ、高校時代にはスマロ子というバンドで活動を開始する。上京し知名度を上げた後に、インディーズレーベルのシティロッカーよりリリースしたのが、1stアルバムである本作。その後「Kenzi & The Trips」と改名し、メジャー会社・クラウンよりデビューを飾る事となった。

当時発売されたレコードは即完売して入手困難になったそうで。今回購入したCDはインディーズ時代の音源を全て収録した「Deluxe Edition」。内容的にはビート・パンクと呼ばれるものだが、当時先端だったスターリンや…特にINUからの影響が感じられる(どの曲を聴いてても「インロウタキン♪」って言いそうな気が)。

でもそれに加えて、更に50'sテイストが採り入れられているのが面白い。80年代当時はリバイバル真っ盛りの中チェッカーズなんか流行っていた訳で…パンク以外のそうした同時代状況的な反映が、今となっては興味深いかもしれん。

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2017.05.01

「Struck down」YESTERDAY AND TODAY

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聴いてみた、アメリカのハードロック・バンド。1977年発表。

「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」は、Dave Meniketti(vo,g)を中心に1972年頃のオークランドにて活動を開始。Phil Kennemore(b)、Leonard Haze(dr)、Joey Alves(g)の布陣で、1976年に同名アルバムでデビューする。その後レーベル移籍に伴いヘヴィメタルバンド「Y&T」に転身し、活動の場を広げた。

本作は1978年にリリースされた2nd。今回聴いたCDはオリジナルが8曲なのに、Y&T時代の音源を11曲も収録している謎仕様。一聴した印象では少々地味かな。演奏自体はハードドライヴィンで勢いがあるんだけど…ボーカルがメインを張るのではなく、楽器を補佐するかの様に半歩引いた構成になっている。

Y&Tの曲と比較出来るので、割とその辺は明白。ボーカルパートの合間に速弾きギターソロが来るという、メタルにおける定型の曲構成に変化したって事でもあるんだな。とは言えマニアックながら、重量級の米産ハードロックが楽しめる。
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2017.04.30

「The Randy Rhoads years」QUIET RIOT

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聴いてみた、米ヘヴィメタル・バンドのコンピレーション盤。1993年発表。

「クワイェット・ライェット」は、Randy Rhoads(g)を中心に1973年結成。1978年には1st「静かなる暴動」と2nd「暴動に明日はない」の2枚を、日本盤のみでリリースするもその後一旦解散。1983年にはKevin DuBrow(vo)により再編成され、アルバム「Metal Health」で遂に世界的な成功を物にする事となる。

本作は1982年に悲劇的な飛行機事故でこの世を去った、Randy Rhoads在籍時の音源を収録したもの。…同バンドの音楽性自体は(再結成後と殆ど変わらない)陽性のハードロックという感じで、彼を今も伝説的ギタリストとして語り継がせている、Ozzy Osbourne Bandでの神秘的な印象とは少々違っている。

とは言え、貴重な演奏には違いないので(1st,2ndどちらも未だにCD化されていない…)Rhoadsに関心がある人なら、聴いておいて損はないんじゃないかなあ。Sladeならぬ、Small Facesのカバーをやっている辺りも仲々興味深い。
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2017.04.29

「士郎正宗選曲による音楽の世界 “人類のためのレクィエム”」V.A.

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聴いてみた、日本の漫画家によるクラシック選曲集。1995年発表。

「士郎正宗」は1961年神戸に生まれ、学生時代より同人誌にて漫画の執筆を始める。1985年には描き下ろし単行本という形で、青心社より「アップルシード」を刊行しデビューを飾る。その後も日本的サイバーパンクを決定付けた「攻殻機動隊」を始めとして、SF漫画の分野で世界をリードする作品を発表し続けた。

本作はイラストレーターが選曲するクラシック音楽というシリーズの1枚で、士郎本人は「宗教曲」を採り上げると共にジャケット等にイラストを寄稿している。ヘンデルやバッハの作品から、高揚感のある楽曲を中心にセレクトしたとの事。

選者はこうした曲を聴きつつ作業しているとの事で一ファンとしては興味深いが、個人的にはクラシックの門外漢という事もあって、宗教音楽の入門編としても有り難い内容になっている。まあ自分みたいに自堕落な人間が絵を描く時のBGMにしたら、高潔すぎて作業する手が止まってしまいそうな気はしたかなあ…

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2017.03.26

「ベスト」トランザム

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聴いてみた、日本のロックバンドのベスト・アルバム。2005年発表。

「トランザム」は、チト河内(dr)を中心に1973年結成。翌年アルバム「トランザム」でのデビューより、ドラマやTVCMに多くの楽曲を提供する事になる。その後は河内の離脱に伴い、活動は高橋伸明(vo)により引き継がれて現在に至る。

このバンドの曲で特に有名なのが、恐らく1977年〜79年にかけて担当したコカコーラのCMソング(TVドラマ「俺たちの」シリーズの音楽も代表作だが、インストのみで歌は中村雅俊のだけなんだな)。どの曲も当時のキャッチコピー「Come On In」と、「さわやか」ってフレーズが入っていて思わず笑ってしまった。

でもまあ本作最大の名曲は「地球の仲間」じゃないかなと。こちらは国際障害者年テーマソングで、当時NHKでよく流れていたから覚えている人も多いと思うけれど…個人的には同時期に行われた校内合唱大会で、うちのクラスで採り上げたのがこの曲だった事もあって印象深い。ああ井上忠夫作曲なのか、流石だ。
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