聴いてみた、日本のサイケデリック・ギタリスト。2025年発表。
1990年に31歳でこの世を去った「角谷美知夫」が、生前制作したデモテープ音源をCDとして復刻したのが本作。1987年に角谷が各種楽器を多重録音したもので、交友があった作家・中島らもの遺品より発見されたとの事。尚ボーナストラックには中島や、鈴木創士らの参加したセッション演奏が収録されている。
本当に衝撃的なリリース…まさか、こんな音源が遺されていようとは。まあ衝撃を受ける人も世間には少ないだろうけど、以前PSFレーベルより発売された「腐っていくテレパシーズ」に打ちのめされた身としては、そう言わざるを得ない。コンピ的音源集だった前作より、1つの作品として纏まりがあるのも素晴らしい。
内容的には精神の不安定さがそのまま漏れ出したかの様な、聴いていて気が滅入ってしまうサイケデリック作。でも決して人を不快にさせるつもりではなく、飽くまでもありのままの自分を曝け出したものだろう。…儚く、哀しくも美しい。